
光を狩りに乱れ飛ぶ、編隊組んで群がる赤に、夜を始めたがる黒い羽根たち、空は漆黒、落とす羽根、
混乱極める十字街、ヒッチコックの脳内映像、ヨダレを垂らして尖る嘴、叫ばせるクラクション、悲鳴と黒と、
燃料は奪われた、ウォッカに火を点け、朝を取り戻す二足の生き物、擦るマッチで火を放つ、
「まるで世界の終わりみたいね」
人事みたいに話す恋人、欠伸まじりに頷く男、喉焼くジンで再び抱き合い眠りについて、
窓の外はまるで黒煙、鉛を熔かしたような空、空に舞い散る黒い羽根、とぐろを巻いて天を撃つ、
吸い込んじまえば羽根が生えるさ、そんな夢の中にいる、
それはきっと祝祭にも似た黒の世界で、