
月が眠りはじめたら、路地の猫を思い出す、
またシケた日々が始まる、煙とともに吐き出す憂鬱、
トランクには悪だらけ、
中身なんて知りたくないし知らされない、
匿名希望の運び屋レニー、
ウェリントンで見通す未来、
紛いばかりが集う闇の街で抱いた天使は、
悪魔だったのかもしれないけれど、
体温だけはやたらリアルで、
正義なんて関係ないや、
喉を焼くテキーラで気分だけは悪くない、
独り言にはもう慣れた、
どうせたいしたことは言えないからさ、
鉄の塊、そいつに向けて愚痴ってるんだ、
祈るのなんてもうやめた、
神などいないと思いたいんだ、
救われないならそれがいい、
目的地はずっと遠くて、
まだまだたどり着きそうもない、
日々に言い訳繰り返し、
ため息、煙に混じらせる、
太陽にも月にも背いて、
太陽にも月にも背いて、
次の天使が待つ果てる街まで、
ぬくもり探して踏み込むアクセル、
もう少しの我慢だって言い聞かせてる、
バイバイ、流れてゆく景色、
全てを置き去りレニーは走る、
