湖はダークブルー、彼女はフラミンゴを助けようとしたけれど、ピンクの羽根を散らかして、フラミンゴは飛んでった、残る片足、湖に突き立てたまま、太陽のほうへ飛んでった、
霧にむせるシケた街に帰りたくなんかない、彼女は泣いてカギのチャームのピンを外した、なくさないようポーチにしまって、裸足になって湖を歩いてた、
ここはきれいでサカナが泳ぐ、
生まれて初めて生きたサカナを見たらしい、バッグのクッキーばらまきながら笑顔に戻った、
雲が途切れて太陽は欠伸して、弱々しい光を湖にあてている、
“ログハウスがあるからさ、ふたり勝手にそこに住もうか”
キラキラ笑ってる、湖に散らばる光の乱反射、それが頬を照らしてた、
僕は彼女に名前をたずね、彼女はもうすぐ分かるからって悪戯そうに片目を閉じて、指のダイヤモンドを湖へ投げ、
少しずつ夜になって、空と湖、同じインディゴ、褪せないブルー、底で輝くダイヤモンド、落ちてきた星みたい、灰色の山小屋で風に揺れるベル2つ、ざわめく木々と湖、波音、
暖炉に燈る赤、空のボトルに湖を入れ、濃い味のレモンティ、けらけら笑う、
明日が来るまでここにいようって、言い続けた、
僕は彼女を新しい名で呼んで、彼女は僕を日替わりの名で呼ぶ、
