抱きしめるモルガーナ、君が人でないと分かっていても、例え今夜、噛みつかれて血を吸われると分かっていても、
毒のニオイが漂うあたり、夜風に靡く染めた黒髪、まずいものなら吐き出しちゃいな、背中の傷が疼く限りはイレギュラー、泥を飲ませられたんだ、
穢らわしきを洗い流すつもりなら、僕は消えてなくなるだろう、跡形なく痕跡もなく、
穢らわしきを消し飛ばしたい、世界はそのかたちを変えるだろう、誰が過ぎた足跡もなく、
抱きしめるモルガーナ、君にもう命がなくなるとして、その歯が腐り落ちるとしても、断頭台が待つとしてさえ君の姿を探すだろう、
空には船が、火を吐きながら東へ向かう、それを追う群れ、黒の翼は鉄の鳥だよ、
またどこかで始まる戦争、暗がりに身を隠せ、君はいま死ぬべきでなく、新たな軌跡を誰かとたどる、
抱きしめるモルガーナ、ここで別れよう、闇のなかなら紛れ込めるさ、
抱きしめるモルガーナ、僕は残るよ、この硝煙が居場所だって気がするよ。