死神フランと窓辺のピアノ | ワールズエンド・ツアー

ワールズエンド・ツアー

田中ビリー、完全自作自演。

完全自作、アンチダウンロード主義の劇場型ブログ。
ロックンロールと放浪の旅、ロマンとリアルの発火点、
マシンガンをぶっ放せ!!

シルクの雨降る海辺の街で、ずいぶん長く暮らしてる、ギターを抱いてアルペジオをつまびいて、濡れても平気なブランケットをかぶってる、

トロカデロの街、あるのは真夏が14日間、あとは唇さえ凍る真冬で、長い爪に星を溶かしたシェリーを混ぜたネイルアートがお気に入り、三日月のハンモックに揺られながら眺めるピアノ、

潮風に流れる赤毛、そばかすだらけの頬をした、ギターを抱いた死神フランは300歳の女の子、トロカデロの人々を何度も何度も連れ去った、

誰かを葬り去るたびに、アルペジオは悲しみばかり増してゆく、彼女はもう街を離れたいって神様に伝えたばかり、連れ去りたくないヒトがいるからって、

眺める視線、その先にはピアノを叩く華奢な少年、彼はその蔦の這う窓辺以外には居ない、ようやく咲いたビスカスにさえ、短い夏の始まりにさえ興味ひとつないようで、

フランは彼を連れ去って、そのまま街から逃げようって思ってる、
フランは少年、ピアノとギターで歌いたいだけ、それだけでいい。

海を見せよう、
雪のない国へ連れてこう、人のぬくもり教えてあげよう、死に怯えずにピアノだけを弾かせてあげよう、呼吸と呼吸を重ね合わそう、

シルク雨降るトロカデロをずっと離れて、
フランは彼と音楽奏でて消え去ろう、

窓辺に向かって、いま、それを告げにゆく、
痛みと眠る彼の元へと、光る翼を広げてく、

彼女は死神、最後の力でメロディ奏でる旅をする。

    “彷徨デイズ”    ~無音のロックンロールを撃ち鳴らせ!!~-A solar fairy.jpgA solar fairy.jpgA solar fairy.jpg