オオカミにもらったヒゲを弦の代わりに張ったジャズマスター 切れてしまうと代わりがないのに ガラスのピック 引っ掻くようにリズムを鳴らす、
夜が明ける 心臓どろり吐き出して ギターケースに片付けた 夜になるまで眠らせてやる、ギター弾きは朝には月のアジトに帰る
ただの一つも言葉を知らない、
ただの一つも意味はいらない、
ただただ鳴らしていたいだけ、
ただただ鳴らしていたいから、
一段おきに足場の抜けた螺旋階段 担いだギターケース 月の海に沈み眠った 譜面の裏に書いたスケッチ 次の夜にはその絵を鳴らす
遠く吠えるをリズムにしてた オオカミはもう死んでしまって ギター弾きはもう友達がいない 誰の傍にも寄り添えないから 照らす三日月 見守られ ガラスピックでコードを鳴らす。