
傷に爛れた顔を厚い化粧で覆い隠して、
男は呻きながら憂いてる、
右目はもう見えないらしい、
成し遂げられずに終わってしまった誓いの入墨、
荒ぶるごとに腫れて浮き上がってた、
すべて失くしたつもりで命だけは残してる、
契り交わしたかつての猛者を、
瞼に描くも涙は出ない、
夜明けに黄金、満たしてみたくて、
掲げた旗は燃え尽きた、
夜明けに栄光、叫んでみたくて、
踏み鳴らした足、影すらもなく、
手にすることなく消された誓い、
痩せた胸にくすぶらせ、
次の世代に委ねたつもりで、
夜明けの自由を届けられずに、
掲げた理想は踏みにじられて、
夜明けの解放、宴にしたくて、
老いた男は狂わないまま石畳の街に散る、
老いた男は狂えないまま理想を胸に、
黄金一粒手にさえできず、無謀の果てに散ってゆく、
鳴らない口笛、風に誘われ遠く未来に続く東へ、
いつか鳴る夜明けの未来へ、
illustration and text by Billy.