森の中の大樹を神と崇めていた村人たちは、ある日突然、他国の兵に襲われた。
その森に似せてはいたが、まるで違う邪気まとわせた迷彩を着た異教の者たちだ。
兵たちは村人を邪まなる者として、あるいは悪を崇拝する者として、人々の住む村に火炎放った。
銃火器、耳がちぎれるほどに泣きわめき、容赦すらなく村人たちは逃げるだけ。
聖なる森、掟に背いてまでも神に救いを求め、村人たちは大樹にすがり、兵から村を守ってくれと懇願してた。
兵たちは火炎を森に放射して聖地を焼き払う、村人たちは涙しながら神に祈った。
森は森で、樹は樹に過ぎなかったが、神は唯一つ運命委ねた。
一人の村人、最も若い少年は森を包む炎に対する火塊となって、体中を燃え上がらせて、兵たちに反逆を試みた。
少年は業火に変わり、兵と彼らの教えを焼き払う。
苛烈な運命、背に託されし少年は命を削りて戦った。
激しい戦闘、その後に、残るものは何もなかった。
少年は命を落とすまでに炎上し、迫害兵と、村人と、彼らが崇めた森の大樹、全てを焼き払い、そこにはもう、何も残りはしなかった。
どちらが信じる神も勝敗は与えなかった。
焦土に雨が降り始め、
世界は変わらず、
星は無 言で廻っている。