湖上ゆらめく月ひとつ、頭上かがやく月ひとつ、かすかに燃えるふたつを交互に見ながら、天地の境のかすかな線に目を凝らす。
何かが見える、そんな気がして。
お調子者を振る舞って、事実、軽薄者みたい。
それくらいは分かっているよ、なんせ自分のことだから。
胸から噴き出す血しぶき、色はないらしい。
だけど、きれいな水には溶けない。
36度で紡がれる、同じ体温、君の声。
それさえあれば僕は平気さ、
本当は陰に泣いたとしても、その姿は誰も知らない。
かすむ月は生まれたばかり、青さにまだ紛れてる 。
陽の光は消えてゆく、その瞬間だけは好き。
昼夜境の、わずか感じる終わる日に、
君の手をとる、それだけでいい。
36度で叫んでる、重なる体温、君の歌。
それを聴けたら僕は平気さ、
暗がる夜に涙をしても、その姿は誰も知らない。