落ち目のサーカス、ナイフ投げ師の夫婦の子供、アンジェリカは次の世代を期待されてる。
彼女の意思は忘れられてる。
黄色いスクールバスに乗り、みんなと学校へ行ってみたい。
ふざけて笑ってケンカして、一度そんなのしてみたい。
ネオンカラーのジェリービーンズ、皆と騒いで食べてみたい。
ラスタカラーの帽子を被って、「こんなのどう?」って聞いてみたい。
狭い世界を飛び出して、違う生き方するって決めたアンジェリカ、握りしめたターコイズ、あの子がいる街へゆく。
逢えるかどうかは分からない、だけど、他に行きたい場所もない。
とりあえずの行き先決めたら、ひたすら進むとサーカステントを飛び出して、オレンジ色のバスを待つ。
出てゆく彼女に気づいたピエロ、“元気でね”って手を振っていた。溶けたメイクが垂れていること気にすらせずに。
はるか遠く知らない街へ、荷物はひとつのアンジェリカ、目を閉じ握るターコイズ、ベージュのテントは小さくなって、
彼女は未来へ旅立った。