ユチョンセンイル小説 ユンジェ前提2U小説② | 東方神起大好き、ユンジェ大好きmatsuのブログ




あの時の俺は、バカで子供で・・・どうしようもない奴だった・・・






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「友達にならないか?」



最悪な出会いからユノヒョンは俺を見掛ける度、声を掛けてくるようになった。



行動力があり、熱血で、友達思いのユノヒョン・・・人望も厚くて常に周りには人がいた。


俺はそんな人間がとにかく苦手で、そして、出会ったあの時の感情に整理が付かなくて、声を掛けられても、ことごとく逃げて回った。




そんな中、練習生となり2ヶ月がたった頃、突然事務所から指定された美容室に呼び出された。



美容室に呼ばれること・・・それは、デビューを意味する。



「東方神起」・・・グループ名はこのときはまだ決まってはいなかったが、メンバーは5人。



美容室に呼ばれたメンバーはユノヒョン、ジェジュヒョン、ジュンス、チャンミン、そして俺。



正直、このメンバーにはビックリした。皆、確かな実力を持った人たちだったから・・・




チャンミンとはこのとき初対面で、大きい目をキョロキョロさせ控え目な表情で「ユチョンさん。これからよろしくお願いします。」と微笑んだ。



ジュンスは活発なまさしく元気な男の子という感じでよくユノヒョンや多くの友達と一緒にいるのを見掛けていた。


誰にでも気楽に接することができるジュンスはこの時、俺に対してはよそよそしい感じで「よろしく。」とだけ言った。


ジュンスは6年間、練習生として頑張ってきた。歌の天才と言われ、何度もデビューのチャンスがあったのだが、長く続いていた変声期にそのチャンスを尽く潰されてきた中でのやっとのデビュー。


たった、2ヶ月でデビューが決まった俺に良い思いを抱いていなかったのだ・・・



そして、ジェジュヒョンもジュンス同様、友達が多いようだったが、必ずと言っていい程、ユノヒョンと行動を共にしているようだった。


女の子のような整った顔のジェジュヒョン。それでも、他の友達と騒いでいるときは男に見える。しかし、ユノヒョンの隣にいるときはユノヒョンにそっと寄り添い、会話をしながら、時折見せる笑顔は花のように可愛かった。

ジェジュヒョンはユノヒョンから「俺の友達」と紹介されたのだが、最初、ジェジュヒョンと顔を合わせたとき、なんとなく俺と同じニオイを感じた。なんか・・・陰の部分が似ている・・・というか・・・



それは、ジェジュヒョンも同じだったようで、顔を合わせれば軽く話をする程度には仲が良くなっていた。


「よう。ユチョン!・・・まさか、お前と同じグループになるなんてなぁ・・・」



「それは、俺もビックリ。俺、このメンバーでやっていけるか不安なんだけど・・・」



「なんだよ。最初っからそんな弱気でどうすんだよ。」



「いや・・・だって・・・」



「あれ?お前等いつの間にそんな仲良くなってんの?」



チョン・ユンホ・・・・こいつがいるからだ・・・



「なんだよ。俺には全然話し掛けてくれないのに。ジェジュンとは話すのな?でも、これからはそうはいかないからな!ユチョン!!お前とメンバーになれて嬉しいよ。これからヨロシクな!!」



そう言って、抱きつかれた。




だから・・・そんな優しい目で俺を見ないで・・・そんな力強い腕で俺を抱きしめないでよ・・・





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事務所の練習生になってたった2ヶ月にも関わらず、「東方神起」としてのデビューが決まった俺。



韓国でも最大手の事務所から声が掛かったこと、そして、何年間も練習生としてレッスンを受けてる何百人もの生徒を差し置いて、デビューが決まったこと・・・全てが俺が驕るには十分な状況だった。



「ユチョン!!挨拶はちゃんとしろって言ってるだろ!」



「レッスンには遅れるなっ!時間を守れ!」



「礼はちゃんとしろっ!」



俺に、小さい子供に言い聞かせるように口うるさく注意する人物・・・東方神起のリーダーに任命されたユノヒョン。



リーダーとして、メンバーそれぞれに注意はするものの、俺にはやたらと注意するようになっていた。

デビューが決まってから、俺達5人は共同生活を強いられ、デビュー準備で忙殺される日々が始まった。



俺は多感な時期を自由が象徴のアメリカで育った為、上下関係や規律というものが大嫌いで、



挨拶はできない、時間にルーズ。




それが、当時の俺だった。



芸能界はそういうものが重要であることは重々承知していた。やろうと思えば出来た。



でも、ユノヒョンの俺だけに対する態度に日に日に反発心が強くなっていった・・・




決意を固めて韓国に戻ってきたにも関わらず、速攻デビューが決まったことへの驕り、そして、慣れない宿舎での生活、家族への思い、口煩いユノヒョン・・・・俺は、夜な夜な宿舎から抜け出すようになった。



それは、俺のストレスを感じ取ったジェジュヒョンからの誘いだったのだが・・・



女の子ともよく遊んだが、ジェジュヒョンから紹介されるのは、主に事務所の先輩やスタッフさんだった。皆、俺には良い印象を持っていなかったようだが、それでも、お酒が入れば会話が弾み、最終的にはみんなと仲良くなっていった。



これは、きっと、素行の悪い俺の印象を回復させるための、ジェジュヒョンの配慮だったんだと思う。



それに、ジェジュヒョンの・・・・ユノヒョンへの気持ちを打ち消すための逃げ道・・・だったのかもしれない・・・


お互い、それぞれの思惑を察し、何も聞かず、何も考えず、その場の快楽を楽しんだ。




この日も、ジェジュヒョンと宿舎から抜け出し、お酒を楽しんだあと、再び宿舎に戻ってきた。


寝ている3人を起こさないように、こっそり部屋に戻ろうとしたとき、パッと廊下の電気が付いた。


ビックリして顔を上げると、そこにいたのはユノヒョンだった・・・




「今・・・何時だと思ってるんだ?」



「・・・・」



「明日も朝からレッスンがあること知ってるだろ?」



「・・・・・」



「・・・なんとか、言ったらどうなんだ?」


「・・・・・うるさいな。」



「おい。ユチョン!やめろって!」



「うるさい・・・だと?」



「だってそうだろ!?まだデビューしてないっていうのに挨拶周りやレッスンで自分の時間なんてとれやしない!!ちょっとぐらい遊んだっていいだろ!?」



「デビュー前だからこそ、そういうのが重要なんだろうがっ!!お前がちゃんと時間を守って、レッスンにでるんだったら俺もこんなこと言わねぇんだよっ!!」



今まで溜まっていた不満が一気に爆発した瞬間だった。



「ちょっと、何大声出してるんですか?」



目を擦りながら顔を覗かせるジュンスとチャンミン。



俺達の怒鳴り声で、寝ていただろう二人が起きてしまった。



シン・・・と静まり返る廊下・・・



最初に動いたのは、ユノヒョンだった。



「ジェジュン、ジュンス、チャンミン。お前等は寝ろ。明日も早いんだ。・・・ユチョン・・・お前はこっちこい。話がある。」



そう言って、俺の腕を掴み設置された防音室に入ろうとした。



「ちょっと!痛いって、離せよ!!」



「いいから来いっ!!」



強引に俺を連れていこうとするユノヒョンをジェジュヒョンが止める。



「ちょ、ちょっと、ユノ!悪いのは俺だって、俺がユチョン連れ出したんだし・・・」



「ジェジュンは黙ってろっ!!」



ユノヒョンの一喝で防音室の扉が閉まった。傷ついた表情のジェジュヒョンを残して・・・