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Sayo's Room

つれづれに思うこと、綴ります。

 2012年6月17日の夜、オレ君は、美味しいキャットフードを不自由な手でしっかり胸に抱きかかえ、虹の橋を渡りました。



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オレ君。


 お手伝いに行っている被災猫のシェルター「おーあみ避難所」の保護猫です。

前足の片方、手首を骨折して折れ曲がっているので、「オレ君」となづけられました。

不自由だけれど、折れた足を起用に床につけてちゃんと動き回ることもできます。


 でも、オレ君はエイズを発症していました。 口の中が痛くてフードが食べられず、抗生剤を飲んだり、抜歯してもらったり、何度も入退院を繰り返して治療をしましたが、最後はとうとう様々な合併症に勝つことができませんでした。


 保護された福島の圏内で、たぶんもともと飼い主がいなかったのじゃないかと思われ、人には馴れていませんでした。 昨年9月に保護されましたが、不自由な片手ではさぞ自力で食べ物を探し生き延びるのに苦労していたこと想像に難くありません。 おまけにレントゲン写真には、おなかの中に大きな釣り針が写っていました。 きっとすごく痛かったろうと思うと、不憫です。


 フードを食べられないことが多いオレ君は、食事管理のためケージ暮らしでしたが、人にも猫にも心を許すことがなく、いつも孤高を保って薄暗いケージの奥で過ごしていました。


 そんなオレ君でしたが、リーダーから「オレ君、危篤」のメールが来た時、ある程度覚悟をしていたシェルターボランティアさんたちは、皆心からオレ君の回復を祈り、そしてオレ君の苦痛が少しでも和らぐことを祈って、病院にお見舞いに駆けつけました。


 私が病院にお見舞いに行けたのは、オレ君が亡くなる当日の午後です。 オレ君はもう横になって意識が朦朧としてしまっていました。 でも呼びかけると、健気に目を動かして反応してくれました。 ちょっとだけオレ君の頭を撫でることが出来ました。 初めて触るオレ君は、とても柔らかい毛でした。 ボランティアさんがシェルターから運んだ、オレ君のベッドに横たえました。 すこしだけ安心してもらえたらよかったけど。


 そしてその晩、オレ君は息を引き取りました。


 翌朝、オレ君の亡骸はシェルターのオレ君ケージに戻されました。 夜遅くまでボランティアさん達がお別れに集まりました。 オレ君ケージは、お花で埋まりました。



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 オレ君、少しだけみんなの愛情を感じてくれたかな・・・。 少しだけ、心があったかくなったかな・・・


 あるボランティアさんが、一生懸命折りヅルを折っていました。 天国に行くオレ君が淋しくないように、お父さん、お母さん、家族の代わりに鶴を入れてあげるの・・・とおっしゃって。 周りにいたみんなも一緒に鶴を折りました。



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 翌日オレ君は荼毘に付され、小さな姿になって再び避難所に帰ってきてくれました。

お当番のボランティアさんが、たくさんのお花をきれいに花瓶に生け直して待っていてくださいました。



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 オレ君、天国に行っても、ここもオレ君のお家だからね。 仲間のみんな、そしてオレ君のことが大好きだったボランティアさんたちもみんな居るよ。 もう少しここでゆっくり眠ってね。


 もう初七日もすぎました。 ボランティアさんが皆さんオレ君を思って温かいブログをたくさん書いていらっしゃいます。 今更と思いましたが、オレ君が不自由な手でしっかりフードを抱いている写真を見ると、いつまでもほろほろと涙が出てくるのです。 おなかをすかせて、いつも餌を求めて、そしてなかなか食べることが出来なかったオレ君やその仲間たち。 みんなしっかり美味しいフードを抱えて行って欲しい。 もう二度とおなかをすかせることがないように。


 オレ君、頑張ったね。 偉かったよ。 ありがとう。


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福島被災猫のシェルター「おーあみ避難所」

現在45匹ほどの猫たちが、ボランティアさんたちの温かい愛情とお世話を受けながら暮らしています。

里親さん募集中です。


 是非覗いてみてください。 ⇒ http://ameblo.jp/oami-hinanjyo/


 震災、そして原発20キロ警戒区域設定から1年あまり。 圏内に置き去りにされた動物たちに心を寄せて、色々なところに出かけ、情報を収集し、いろいろ自分なりにやってきたつもりであるものの・・・。 ものすごく気になっていたことがあります。


 どんなに情報過多になって知った気になっていても、所詮現地を見たことがない私の頭の中は単なるイメージのパッチワーク。 圏内に救出や給餌に常時入っているボランティアさんの2次情報を浴びるほど閲覧しても、現実は何も知らないに違いない・・・という負い目。 いったい私はなにかできたんだろうか・・・。 結局、実際に汗をかき涙を流して活動しているボランティアさんの背中越しに、分かった気になっているだけじゃないのか・・・・。


 先日・・・そこに行きました、ようやく。 心に引っかかっていたことが、一つ先に進めて、一歩だけ近づけた気分になれました。 そして同時に、宿題をどんって両手に受け取った。


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 原発からとても近い「大熊町」。 畑の向こうに梨棚が見えました。 そのひとつにうちの子「おざきしろ」が立っていた・・・わが子のふるさと、これは胸に迫りました。


いろんな思いを実感できて、貴重な一日でした。


(福島第一原発 5号機建屋)
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感謝します。

福島原発20キロ圏内、大熊町。


梨畑に立ってたそうです、おざきしろ。 おーあみリーダーの誘うフードにつられて、まんまと捕獲器に。

よかった、よかった。 今日、改めて保護された時の様子を教えていただきました。

ん・・・? 梨畑??? ふふ、おざき、梨園の御曹司だね(笑)


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おざきをよく知るボランティアさんが言ってくれました。 「天然でありながら、ちゃんと気を遣える子」って。 まさしく言い得て妙であります。 そんな穏やかな子が、よくもまあ、大熊町の梨畑に立ってましたねぇ・・・。 ありがと音譜


御曹司の、自由奔放な寝相です。 ここまでのびのびと寝てくれると、私は嬉しい汗


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も~いっちょ!あせる


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・・・・

最後に、こんなに愛らしい寝顔もラブラブ


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ちなみに、おざきしろ、獣医先生のお見立てでは2~3歳では? とのことでした。

まだまだ、あどけない子供ですラブラブ