kojirepo4 #22 | とある九州のAKB48ファン~神推しは小嶋陽菜~

とある九州のAKB48ファン~神推しは小嶋陽菜~

秋葉原から約900km離れた九州のとある地より。立場は在宅。されど、思いの丈なら負けない!

#22「最後の試練は土砂降り」





午後5時30分を過ぎた頃、自分はマリンメッセ福岡を出た。

外は、今日1番といえる土砂降りだった。
アスファルトの道路に水溜りが出来るぐらいだった。

折りたたみの傘は持っていたため、最悪の事態は免れたものの、
足元までカバーすることはできず、靴はグショグショになりつつあった。





途中までは、お金がもったいないからということもあって、
土砂降りの中を歩いて博多駅に向かっていたのだが、
さすがに根負けしてしまい、途中からバスに乗車した。





午後6時を過ぎ、博多駅に到着する。

帰りは、博多駅のバスターミナルから、高速バスを利用するプランだった。

バスの発車時刻までは、バスターミナルの中で時間を潰し、
午後6時41分、やっとのことで高速バスに乗り込む。





帰りの車内では、長いこと熟睡していた。
昨夜からほとんど寝ていないことを考えれば当然といえる。
目が覚めたときには、すでにバスは熊本に入っていた。





午後8時35分。
バスは、熊本交通センターへと到着した。
当然ながら、辺りは真っ暗である。
前々回、前回と、朝方に帰ってきていた自分としては、
どこか新鮮にさえ思える光景であった。





自宅に辿り着いたのは、その30分後ぐらいだった。

毎度毎度のことなのだが、家に帰り着いてベッドに寝転がると、
つい数時間前まで、あの握手会の現場にいたんだよな…、
といった回想に浸ってしまうのである。





今までは、握手会の余韻を味わうことぐらいしか、
握手会から帰ってきた後の楽しみはなかったのだが、
今回は、あの現場で手に入れてきたうちわとタオルがある。
この2点を見るたびに、今でも、
あのときの思い出を思い出すことが出来るのである。





翌日から、いつも通りの生活が始まった。
そして、その照準は早くも、次の全国握手会へと向けられていた。
そう、4ヶ月以上ぶりになるであろう、「神推し」との再開へ向けて…。

(終わり)