kojirepo4 #21 | とある九州のAKB48ファン~神推しは小嶋陽菜~

とある九州のAKB48ファン~神推しは小嶋陽菜~

秋葉原から約900km離れた九州のとある地より。立場は在宅。されど、思いの丈なら負けない!

#21「帰路へ」





時刻は午後5時30分へと近づいていた。

本来ならば、そろそろ握手会が終了するはずなのだが、
まだまだ握手券を消費できていない人も多々いるためか、
依然として、握手会が終了を迎える気配は感じられない。





やがて、「キングレコードの湯浅」から説明があった。
それは、握手会の延長と、メンバーの最後の挨拶のカットの知らせだった。
そして、これが、自分が会場を去るキッカケにもなった。





手持ちの2枚の握手券を使い果たした自分が、
どうして握手会会場に居座り続けていたかといえば、
メンバーの最後の挨拶に期待していたからであって、
それがないとわかれば、もう最後までいても仕方ないと思っていたのだ。
今までは、握手会を終えたメンバーを最後に一目見ておこうかと、
ちょっとした「出待ち」なんかもしたりしたのだが、
「神推し」こじはる(小嶋陽菜)のいない今回は、その意欲も沸かなかった。





思えば、いい意味でも悪い意味でも、
「初体験」といえる出来事がてんこもりだったように思う今回の握手会。
その終わり方としては、なんとも虚しいものがあったのだが、
これもまた、握手会特有のものといえるかもしれない。





もう思い残すことは何もない。
あとは、帰ってゆっくり休もう。

こうして自分は、すでに片付けが始まっていたアリーナから脱出するのであった。

(#22へ続く)