トイレトレーニングは、ほんとに大変です。
布団やたたみ、車内や外出先など
失敗されるたびにぐったりきて、
イライラ。
その気持ちよーくわかります。
おもらししても、へーきな顔してるし。
全く悪いことをしたという反省も感じられません。
うちの子もそうでしたから。
こちらは、失敗するたびに
「トイレでね」
とか
ときに叱ってみたり、
悲しんでみたり。
でも、ママの伝えたいことが正しく伝わるのって実は子供には難しいんです。
考えてみてください。
まだ、産まれて2年とちょっとしか人生経験もなく、
こないだ立って、言葉もつい最近相互理解ができるようになったばかり。
子供は、どう思っているか。
例えば、叱られても、
「布団にしたらしかられちゃったから、
今度は床にしてみよう。」
(おもらしが悪いのではなく、場所が悪かったという認識)
かもしれません。
そして、体の機能的な成長段階の問題もあります。
①トイレに座らせたら出たからといって、
②自分からトイレにいって出す
ことも当然できるだろうと思うのは間違い。
①から②への段階には、おおきな壁があります。
②ができるためには、まず
・尿意をしっかり感じられること
・尿意を伝えられること
・トイレまで尿意を我慢する筋肉の成長
など、たくさんの段階をクリアーして初めて②が成功します。
そして、反省のない子には叱って覚えさせた方がいいのではないか
と思うママの気持ちもよくわかります。
でも、叱る→恐怖を与える→子供を支配する
という構図になってしまいます。
親に支配されて育った子が良い風に育たないということは
想像がつきますよね。
そして、恐怖を与えてまで支配しても
子供にその《因果関係=おしっこをもらすと怒られる》
が理解できるか、そして体の機能がきちんと働くか
という問題もあります。
そこが、クリアできていないと、
どうしてかわからないけど叱られる
叱られたくないけど、どうしたらいいかわからない
漏らしたら叱られるということは分かるけど体のコントロールがどうにもできない
という可愛そうなことになります。
でも、これだけ叱ることが意味のないことと分かっていても
私も何度も叱ってしまってました
忙しい時間帯や疲れてるときなど
トイレトレーニングにイライラはつきもの
少しくらい感情的になってしまっても
それはそれでしょうがないと思います
ただ、毎日それが続いたり、
手をあげたくなるくらいママのイライラがたまってきたら
一度中断することも勇気ある選択
中断したからといってこれまでの積み重ねがなくなることはないし、
再開したら、きっとそこからスタートできるはず
何のためにトイレトレーニングをしたいのか
誰のためにしたいのかをよく考えられて見るのもよいと思います
と、ここまでが教育者としての意見
ここからは、3児の母としての本音
私は、ここぞという時怖い第3者を登場させています
息子くんの場合は、たまたまテレビでみた「なまはげ」
ご飯中に立ち歩こうとした時
夜寝ない時など
「生はげさんがくるよー」
というとイチコロです
ほんとは、使ってはいけない手かもしれないけど
やっぱり現場の母は大変
事件は会議室でおこってるんじゃねー
って感じで偉い教育者のいうこととか
「もう、うんざりだよ」
といいたくなる日もありますもんね
この叱り方は、第3者なので母と子の関係を傷つけません
子供は叱ると「大好きなママに嫌われる」という恐怖も
併せ持ってしまうので
だけど、この方法を使う場合も
まず、因果関係が正しく理解できているかと
体の発達具合等クリアーしているかを
ママが把握した上でしないと可愛そうなことになります
これまで、アメ方式バツ方式と色々お伝えしてきましたが、
パンツをはかせない
という方法で、できるようになった子もいます
パンツがあると安心してするけど
パンツがないと、トイレまで我慢するそうです
それから、これまで試してきた様々な方法についても
しばらくおいてもう一度試すと効果があったという場合もあります
食べ物の好き嫌いに時期があるのと一緒です
一人目は特に「ほんとにできるようになる日がくるんだろうかー」
と悩むと思いますが、
絶対にできるようになる日は来ます
そこに至るまでは、ほんとに大変ですが
子供さんを信じて「次は、トイレでしてねー」
を繰り返し言いましょう
私は、いつも「100回目で聞くと思って言い続けて」
といっています
何度言ってもなかなかすぐには、できてくれないのが子供なんです
途中で、「言っても意味がない。届いてる気がしない」
と感じると思いますが、子供は聞いていないように見えて
ちゃんと聞いています
99回言った積み重ねがあるからこそ
100回目で届くんです
トレーニングは、9月いっぱいできますから、
気長にしましょうね
わが子のトイレトレーニングが終了する頃には、
ママもまたひとつ子育てに自信がついて
成長しているはずです
母と子の笑顔のために
リトミック教室 NicoNico 代表
mamaときどきリトミック講師
廣田 奈穂子でした