下記の記事は
2013年09月03日(火)掲載の
少し古いが24年前に実施された調査結果(WHO1998年の調査)がある。
世界15都市でうつ病と診断された患者の12か月の追跡調査を4グループに分類にして調査している。
四つとは…
(1)抗うつ薬による治療を受けたグループ
(2)ベンゾジアゼピンによる治療を受けたグループ
(3)薬物療法以外の治療を受けたグループ
(4)治療されなかったグループ
結果は…
(1)抗うつ薬による治療を受けたグループ 回復 32% うつ病持続 52%
(2)ベンゾジアゼピンによる治療を受けたグループ 回復 25% うつ病持続 52%
(3)薬物療法以外の治療を受けたグループ 回復 39% うつ病持続 26%
(4)治療されなかったグループ 回復 42% うつ病持続 28%
治療されなかったグループの「残り30%」がどうなったのか知りたいのだが…
また、27年前の1995年に「プラセボ効果」に関する論文が発表されている。
ハーバード大学のヘンリー・ビーチャー氏の論文によると、食塩水などの偽薬を投与しても、35%の患者に症状の改善効果があったそうだ。
その後の研究で「うつ病」には「黄色い錠剤」、「不安」には「緑色の錠剤」に改善効果が認められたそうだ。
そして「有名製薬会社のブランド名」が書かれていて、1錠、10セントよりも2ドル50セントと伝えられたほうが症状が改善したそうだ。
さらに看護師やTシャツを着た医者よりも「白衣を着た医者」が渡す方が、効果があったそうだ。
プラセボ効果は単なる「錯覚」ではなく、脳の活動に実際に変化が起きていることを、
ドイツのハンブルグ大学病院が実験で証明したとされる。 (引用 : 週刊ダイヤモンド8/31号)
ということは…
なにも治療をせず、時間薬で様子を見て、
「うつ病」が持続されたとする28%に対し、
「白衣」を着た「医者」が、
「有名製薬会社のブランド名」箱から出された「食塩」の入った「黄色いカプセル」を
「一錠300円もする『うつ病』に効くクスリです」と飲むように勧めれば
向精神薬の副作用の心配は一切なく、「うつ状態」は改善されるという事になる。
誰か、この製薬会社にとって不都合な『仮説』を証明してはくれないだろうか…
nico