あのまま薬を飲み続けていたら今頃は… (NHKニュース) | あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

いつの間にか前期高齢者になっていました。65年以上生きてみると 色んな事を経験しました。「達成」「失望」「離別」「病気」...
それぞれの経験に意味があると最近思います。お会いすることのない、どなた様かのお役にたてば幸いです。      

昨夜(2016.4.11.)の7時の「NHKニュース」で『抗精神病薬問題』が放送されていました。

ご覧になれなかった方のために、関連情報を記事にします。

 

以下抜粋

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認知症 抗精神病薬“慎重な投与が必要”

 

▼認知症に伴う幻覚などの症状が現れたときに投与される「抗精神病薬」について、初めて投与された高齢者は、全く投与されていない人に比べ死亡率が2倍以上高くなったことが順天堂大学の研究グループの調査で分かりました。

 

▼抗精神病薬は、BPSD(1)と呼ばれる認知症に伴う幻覚などの症状が現れたときに投与されるもので、調査は平成24年から25年にかけて、順天堂大学の研究グループが全国357の医療機関でアルツハイマー型認知症の高齢者合わせておよそ1万人を対象に行いました。

 

▼調査の期間中に初めて薬を投与された85人について、全く投与されていないグループと比べると、半年後の死亡率が2.53倍高くなったことが分かりました。肺炎や心不全で死亡した人が多く、薬を飲み始めてから2か月から半年の間に死亡率が高くなる傾向がみられたということです。

 

▼研究グループの代表で順天堂大学の新井平伊教授は、調査によって薬を使い始めるときのコントロールの重要性が明らかになったとしたうえで、「リスクを医療者や家族が把握し慎重に薬を使うことが必要で、どうしても使わざるをえない場合は少量で短期間が望ましい」と指摘しています。

 

▼抗精神病薬を巡ってはNHKが去年、認知症の専門医を対象に行ったアンケート調査で、寝たきり状態になるなどの重い副作用が出ていたケースがあることが分かっています。

 

▼認知症の高齢者への抗精神病薬の投与について、アメリカでは11年前(2005年)、死亡率が1.7倍程度高くなったとして使用を控えるよう警告が出されています。日本では厚生労働省の研究班が薬の使用に関するガイドラインを見直し、基本的にはBPSDの治療に抗精神病薬などは使用しないとしたうえ、やむを得ず使用する場合は少量で始め、長期の使用は避けるなど医師に対し慎重な投与を求めています。

 

副作用が出た女性は…

 

▼6年前、認知症と診断され、都内のグループホームで暮らす82歳の女性です。おととし1月、妄想やグループホームの職員への暴言が激しくなったりするなどBPSDの症状が現れるようになりました。対応に困った職員が医師に相談したところ、抗精神病薬が処方されました。女性はおよそ1か月間薬を飲み続けた結果、妄想や暴言などの症状は治まりましたが、薬の副作用で姿勢が傾いて転びやすくなったほか飲み込む力が低下し食事をとることもままならなくなりました。日中もほぼ寝たきりの状態になり異変を感じた家族や職員が医師に相談し、薬の服用を中止しました。その後、女性の状態は徐々に回復し、再び食事や散歩ができるようになりました

 

▼女性の長女は「抗精神病薬を飲み始め、急に状態が悪くなり驚きました。あのまま薬を飲み続けていたら今頃どうなっていたんだろうと怖くなります。母が好きなものを食べたり、散歩したり、自分らしく生活させてあげたいです」と話しています。

 

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捏造やゴーストライターが書いた論文をエビデンスと自慢げに紹介する無能な精神科医、崩れ去った仮説にしがみつき、副作用を症状の悪化と頑なに信じる。

 

モノアミン仮説は崩壊し、薬物療法の長期転帰は悪い。それは「生物学的精神医学」の限界を示唆する。 

 

しかし、既に大半の患者、家族、医療関係者が「ビッグファーマ主導の利権システム」に組み込まれてしまった。 そしてそこに、患者や家族を取り巻く諸事情が複雑に幾重にも絡み合っている。

 

精神科治療への不信を抱くことが、生存にかかわる患者がいるという現実。

精神科医の処方する薬が、悪化する暴力行為から救ってくれる唯一の対処法となってしまっている家族がいるという現実。

 

精神医療は「治安維持システム」になってしまったのか…

 

もう一度、R.ウィタカー氏の投げかけた「素朴な疑問」を思い返そう。

 

●精神病の治療薬が普及したにもかかわらず薬物療法を必要とする人や精神疾患の人が増えているのはなぜだろうか?

●精神科治療薬が脳の機能にどのような影響を与えるのか?

●なぜ多剤長期処方が問題なのか、精神医療は「科学的な真実」を伝えているのか?

 

この素朴な疑問の「答」を医療関係者だけではなく、患者や家族、一般の人たち全員が知らなければならない。

 

精神科に行くということは「精神科治療薬」を処方されるということです。

 

子ども達と高齢者には「精神科治療薬」は処方しないでください。

 

nico

 

 

    記事全文

認知症 抗精神病薬“慎重な投与が必要”

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160411/k10010475321000.html

 

(1)BPSD

認知症に伴って、BPSDと呼ばれる幻覚や妄想などの心理症状やはいかい、それに攻撃的になるなどの症状が出ることがあります。BPSDは、必要な介護サービスを利用したり、家族の対応のしかたを変えたりすることなどで改善する場合もあります。しかし、介護の現場では家族などの負担も大きいことから症状を安定させるために抗精神病薬などの精神科の薬が使用されているのが実態です。

 

関連情報

認知症の高齢者に抗精神病薬 重い副作用も(20150807 )

http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/1000/224670.html