患者視点の「見える化計画」 (三つ星精神科??) | あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

いつの間にか前期高齢者になっていました。65年以上生きてみると 色んな事を経験しました。「達成」「失望」「離別」「病気」...
それぞれの経験に意味があると最近思います。お会いすることのない、どなた様かのお役にたてば幸いです。      

佐藤記者が「新・精神医療ルネサンス」の記事『 三つ星精神科はどこ?(2015.12.8.)(1)で、

NPO法人コンボ(地域精神保健福祉機構)が進める「精神科医療機関の見える化計画」を紹介しています。

 

以下抜粋です。

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患者が精神科を評価する

●確かな検査法があり、診断や治療の指針が整った外科、内科などの一般診療科と比べ、精神科は明らかに医師の技術差が大きい。受診する医療機関によって、回復度が大きく変わってしまうのだ。

●この計画は、精神科に通院する患者たちが、各医療機関(対象約3500施設)の診療内容を25項目(医師の態度、治療の見通しや副作用の説明、薬の種類など)にわたって評価し、結果を一覧表にしてインターネットサイトに掲示する取り組みが中心となっている。星の数で評価を示し、多くの項目で平均点よりも高い評価を得た医療機関は、病院名の横に三つ星が付く。大規模な患者アンケート調査と集計作業を経て、201511月に公開に至った。

201512月以降、各医療機関の項目ごとの詳しい評価を見るには、有料会員登録賛助会員年会費5000。月刊誌「こころの元気+」も郵送される)が必要になったのは残念だが、データ集計や管理にかかる費用を考えると、仕方がないのだろう。

●以前から指摘されつつも、放置され続けた精神科外来の様々な問題が、患者視点の「見える化計画」によって具体的な数値として浮かび上がってきた。

●NPO法人地域精神保健福祉機構が進める「精神科医療機関の見える化計画」は、医師選びに悩む患者、家族にとって有益な指標になるかもしれない。

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NPO法人コンボ(地域精神保健福祉機構)とは平成192月にスタートした団体です。

英語名の頭文字(COmmunity Mental Health & welfare Bonding Organization)をとって、COMHBO(コンボ)と称しています。

 

毎日新聞(「精神科医療機関の評価を可視化」201622日)(2) によると、コンボは「財団法人全国精神障害者家族会連合会」の運営メンバーが中心となり設立し、精神疾患の患者とその家族、医療関係者など会員約1万人を有するそうです。

 

コンボの共同代表理事で、自身も精神疾患を持つ「宇田川 健 」氏が、がんの治療を経験したことをきっかけにシステムを構築したそうです。

 

「理事・監事」を調べてみました。(3)

 

代表理事      大島 巌  ・日本社会事業大学学長

共同代表理事         伊藤 順一郎  ・メンタルヘルス診療所しっぽふぁーれ院長

共同代表理事         宇田川 健                ・NPO法人地域精神保健福祉機構共同代表

理事・事務局長     桶谷 肇  ・NPO法人地域精神保健福祉機構事務局長

専務理事      島田 豊彰  ・NPO法人地域精神保健福祉機構専務理事

               大野裕  ・一般社団法人認知行動療法研修開発センター理事長

5

              岡田 久実子  ・さいたま市精神障がい者もくせい家族会

 

見慣れた「名前」がありました。

精神科医の「大野 裕氏」は「日本うつ病学会」の理事です。

 

雅子妃殿下の主治医として知られる大野裕氏は、製薬会社との利益相反(4)を指摘されているにもかかわらず、「こころの健康基本法」の法制化運動を議員連盟の中枢に入り込み、コントロールした人物です。

 

コンボの計画は、精神科に通院する患者たちが、各医療機関の診療内容を25項目にわたって評価するとありますが、精神科医や病院関係者が役員に名を連ねるNPO法人に恣意的な捏造やデータ修正が行われないとは考えにくいです。

 

もし、自分の関係する医療機関に「少ない星」が付けられたとき、どのような対応をするのでしょうか…

 

杞憂だといいのですが、コンボに対し製薬会社からの資金援助はないのでしょうか…

 

病院や医師の「ランキング」サイトは「うつ病に強い病院ランキング」(5)「ナオルコム病院ランキング」(6)など、これまでも存在しています。

 

「うつ病の名医一覧」(7)には、当ブログではお馴染みの「上島国利氏」や「石郷岡純氏」の名が名医として掲載されています。

 
 

※「全国病院ランキング&名医情報」をスクリーンショットしたもの

 

彼らが「名医」だとは、私にとって「程度の低い冗談」です。

 

レストランの格付けを表わすものとして知られているミシュランの「星の格付け」は、各国に散らばる調査員(現職調理人は不可)全員で合議を行い、そこで了承されて初めて付与されているそうです。

 

私たちが的確な「判断」出来るのは、我々が「正しい情報」を接するメディアから与えられているときだけです。

「正しい情報」がなければ、「医師・病院」の選択などはできません。

 

佐藤記者の指摘する、患者視点の「精神科医療機関の見える化計画」が、医師選びに悩む患者、家族にとって有益な指標になるかもしれないという意見に異論を挟みはしません。

 

しかし、「医師・病院」の格付けに問題のある医師が関与していては「正しい情報」とはいえないでしょう。

 

「製薬会社や精神科医」の介在しない、本当の意味の患者視点の見える化計画」が構築されることを願ってやみません。

 

nico

 

 

(1)三つ星精神科はどこ? (新・精神医療ルネサンス)

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20151208-OYTEW55374/

 

(2)精神科医療機関の評価を可視化 病院選びをサポート (毎日新聞)

http://mainichi.jp/premier/health/articles/20160201/med/00m/010/005000c

 

(3)COMHBO 役員・アドバイザリーボード

https://www.comhbo.net/?page_id=166

 

(4)大野裕氏と製薬会社とのつながり

http://blogs.yahoo.co.jp/kebichan55/53302336.html

 

(5)うつ病に強い病院ランキング

http://hospital-rank.net/hp-utu.html

 

(6)ナオルコム病院ランキング

http://www.naoru.com/byouinrannking.htm

 

(7) うつ病の名医一覧

http://doctor-cancer.com/mental-utu-dr.html