副作用の治し方・離脱症状の治し方、私の場合 その2 | あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

いつの間にか前期高齢者になっていました。65年以上生きてみると 色んな事を経験しました。「達成」「失望」「離別」「病気」...
それぞれの経験に意味があると最近思います。お会いすることのない、どなた様かのお役にたてば幸いです。      

向精神薬を断薬することは、「寛解」という名のマラソンのスタート台に立ったに過ぎない。

それは、薬を止めることで「離脱症状」という向精神薬の「禁断症状」が必ず訪れるからだ。

 

つまり私が体験した症状は、賦活症候群(1)SSRI離脱症候群(2)、ベンゾジアゼピン離脱症候群(3)の何れかに該当する。

 

前回のブログに書いた「治し方」は、表面的な症状の消失あるいは緩和を目的とする「対症療法」であり、

根本的寛解を目的とする「原因療法」とは言えない。

 

「散歩」「自転車」などの有酸素運動。ギター演奏や文章を書いたりする「脳を使い、両指を動かす」ことは、確かに「効果的」ではあるが決して「原因」を取去ることではない。

 

「食生活の改善」の方が、より「原因療法」に近いだろう。

 

 

心の病と言われる所以は、「うつ病」や「うつ状態」は「心」、つまり精神と密接な関係にある脳と神経に対する「悪影響・悪環境」(原因)を排除しなければ、容易に再発するからである。

 

「原因療法」として考察すると、私の場合「アニマルセラピー」は効果的だったと感じている。

 

ゾンビで「布団にカメ」状態から抜け出した頃、前の公園のベンチに座ってハトの餌やりを始めた…

 

毎朝布団を抜け出し、家を出て行く「理由」が生まれた。

 

そして少しずつではあるが体調の変化に気付いた私は、「自死未遂」を仕出かしてしまった後、

息子と相談して生後2か月の「マルプー」を飼う事を決めた。

 

自分の「世話」さえ充分にできなかった私に「ペットを飼えば…」という息子の提案は、ある意味「無謀」だったのかもしれなかったが、幸運にも私の場合功を奏した

 

リオと名付け、悪戦苦闘の「リオとの暮らし」は、記事分類「マルプー」に書き綴っている。

 

私の場合、一般的にいわれる「アニマルセラピー」とは少し違うのかもしれない。

 

勿論、ペットとの暮らしは癒される。

 

しかし生後数か月の「子犬」は、排便のトレーニングをしなければ、部屋はオシッコやウンチで汚されてしまう。

何かあればワンワン吠えるので、隣の部屋に気を使う。

散歩デビューしても、ワンコ仲間の人間関係に巻き込まれる…

 

正直言って「癒しの時間」などはない。

 

それでも時間をかけて「躾」をして、リオとの関係を構築し、やっと「リオのお父さん」だと思えるようになったとき、やっと「癒されている自分」に気付く瞬間が訪れる…

 

ゾンビになり、気遣ってくれた人に迷惑ばかりかけていた私が、リオの世話をしている

 

そんな小さな「自信」が芽生えて来る。

そしてこの「自信」が次の「何か」の原動力になっていく…

 

動物が苦手な人は「植物」でもいいと思う。

毎日世話をすれば、「植物」もあなたを癒してくれる存在になると思う。

 

 

もう一つ「重要な事」を最後にお伝えしたい。

 

治そうとする時に「うつ病になる前の自分」に戻ろうとしてはいけない。

 

何故なら「うつ病になる前の自分」は「うつ状態」に陥る環境である。

 

前の自分に戻ったとしても、本当の原因が解決されない限り、また再発してしまう。

 

だから貴方の「思考の癖」を修正する必要がある。

 

これに関する記事は「スキーマ(絶対的信条)」をテーマに何度か書いた。

 

健康な人であれば扁桃体が興奮しすぎたら前頭葉が抑えてくれる。しかし、うつ病の場合は慢性的な血行不良で前頭葉が弱っており、扁桃体を黙らせる力を失っているという悪循環が起きているので、もはや止める手段がないのだ。

一般的に言われている「うつ病には休養が必要」というのは、「扁桃体をこれ以上興奮させるな」という意味だと思う…

だから「ゆるゆるのスキーマ」が必要…  「スキーマの作り方…(4) 抜粋」

 

「スキーマ」と書いてしまうと、難しく聞こえるが、

自分の「心」に負荷を掛け過ぎない為の「行動規範」だと思えばいい。

 

「行動規範」という言葉があなたに伝わらないのなら悩んだときの「心のおまじない」でもいい…

 

自分が本当はどうなりたくて、それはどうしてなのか?

 

「諸行無常」、変わらないものなんて何もない…

 

うつ状態になる前の自分より「成長する良い機会」なのかもしれません…

 

参考になれば幸いです。

 

 nico

 

 

(1)賦活症候群(アクチベーション・シンドローム)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B3%A6%E6%B4%BB%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4

 

(2)SSRI離脱症候群

http://ja.wikipedia.org/wiki/SSRI%E9%9B%A2%E8%84%B1%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4

 

(3)ベンゾジアゼピン離脱症候群

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8

 

(4) スキーマの作り方・・・

http://ameblo.jp/nicolas2012/entry-11304851915.html