ASKAが「覚醒剤所持」の疑いで逮捕されて12日が経過した。
有名タレントが覚醒剤に手を染めたぐらいでは記事を書く気にならなかったのだが、彼が最初に飲んだのが「処方薬」だったという報道を耳にしてから、報道に留意していた。
逮捕当日の報道はどのメディアも「アンナカ」との関連性を伝えていたが、翌月曜日からテレビの「報道番組」は「アンナカ」の「ア」の字も報じなくなった…
「アンナカ」とは「安息香酸ナトリウムカフェイン」という医薬品の商品名、主作用はカフェインによるものだ。
何故、急にテレビの「報道」から「アンナカ」の名前が消えたのだ…
テレビ局の製薬会社に対する配慮かもしれないが、業界団体から何らかの圧力がかかったのかもしれない…
逮捕翌日の某報道番組で、コメンテーターの医師が「処方薬なら問題はないのだが、ASKAは覚醒剤に手を出した…」とコメントしていた。
処方薬なら問題はない?
ネットで「アンナカ」や「コンサータ」と入力し、その後に「入手方法」とか「裏情報」と検索すれば、「問題だらけ」の情報が溢れている……
Jcastテレビウォッチは「アンナカはシャブの『混ぜ物』という認識。闇ルートでは味の素で増量してある粗悪なシャブも出回っているので、アンナカ入りのものは『上物』とみなされています」と報じている。(1)
アンナカなどを医師から手に入れたとしても、やがて耐性が付き、効きが悪くなってくる、そうした者たちがネットで安易に処方してくれる医師の情報や非合法な入手方法を探している。
その後、平石貴久という医師が「もう4、5年前になると思いますね。実はアンナカを処方したのは私」あくまで薬事法の範囲内で適正量の処方だったと打ち明けた(2)。
平石医師は「彼が、覚せい剤を使用していたかどうか、主治医として全く見抜けませんでした。彼の黒い部分はお話ししてくれなかったので、気がつかない僕も悪かったのかもしれない」とコメント(2)。
医者なんて、この程度。家族でもおかしいと気付いているのに…
ASKAは「安息香酸ナトリウムカフェインといって通称アンナカと言われる薬なんですけど、2000年頃から病院で処方されて飲んでいました。」と逮捕前雑誌の取材に答えていた。
平石医師の処方が4、5年前(2009~2010年)ということは、約10年も違う医師から処方されていたということになる。
覚醒剤検査キットも押収されていて、長期に渡り医師または医療関係者が関与しているのは間違いない。
メディアは、初犯だから「執行猶予が付く」と何度も繰り返し報道していた。
まるで「覚せい剤」の初犯は「実刑にならない」ことをプロパガンダしているようである。
そして現在は、同じく逮捕された「女性」の素性暴きに奔走している。
一連のメディアの「報道の仕方」こそ問題である。
通常、脳に有害な物質は「血液脳関門」でブロックされる。
血液脳関門(blood-brain barrier)とは、血液と脳(そして脊髄を含む中枢神経系)の組織液との間の物質交換を制限する機構である。
しかし、脳に作用する「化学物質」つまり
アルコール、カフェイン、ニコチン、メタンフェタミン、アンフェタミン、メチルフェニデート(リタリン・コンサータ)、メチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA)は「血液脳関門」を突破し脳内へ入る。
脳に作用し、一度でも「脳が快感」を覚えた薬物を断つのは困難である。
そして止めるときは「離脱症状」に襲われる。
眠気・頭痛に「アンナカ」、肩こりに「デパス」…
これらの処方薬には我々の「社会保険料」や「税金」が使われているのだ。
依存性処方薬に関連する罪は「一芸能人の不祥事」と片付けられない問題だと思う。
nico
引用
(1) Jcastテレビウォッチ
http://www.j-cast.com/tv/2013/10/10185943.html?p=all
(2) ASKA「主治医」アンナカ処方を告白
http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2014/05/22/0006981776.shtml