エビリファイの真実・・・ | あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

いつの間にか前期高齢者になっていました。65年以上生きてみると 色んな事を経験しました。「達成」「失望」「離別」「病気」...
それぞれの経験に意味があると最近思います。お会いすることのない、どなた様かのお役にたてば幸いです。      

「アリピプラゾール(エビリファイ)は、これまでのうつ病治療薬に上乗せして使用する薬です。アメリカではすでに2007年からうつ病治療の補助療法に使われていて、3つの大規模な臨床試験で『明らかな効果があった』ことが認められています。日本での臨床試験でも、使用して1週間目というごく早い時期から効果が出ていること、また副作用が少ないことから、うつ病治療薬で十分に反応が得られなかったうつ病治療の新たな選択肢として、大いに期待できます」

上島教授は発言しているが、アリピプラゾール(エビリファイ)は「これまでのうつ病治療薬に上乗せして使用する薬」、つまり「多剤処方」の入り口となる危険なクスリです。



上島氏は「副作用は少ない」と言うが、医者としてインタビュー・フォーム(IF)を読んで発言しているのだろうか・・・?




アリピプラゾール(エビリファイ)の副作用 及びIF抜粋



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アリピプラゾール(Aripiprazole)(商品名:エビリファイ®)は大塚製薬が発見・開発し、世界60カ国・地域以上で承認されている非定型抗精神病薬の一つである。略称はARP20061月に許可。2009年、アメリカのFDAは自閉症児の癇癪を抑制する作用を承認した。



エビリファイの有効成分であるアリピプラゾールは1987 年に大塚製薬により、キノリノンを骨格とする種々の誘導体のひとつとして合成された、新しいタイプの抗精神病薬です。

アリピプラゾールは既存の抗精神病薬とは異なり、ドパミンD2 受容体部分アゴニスト作用を有することから、ドパミン作動性神経伝達が過剰活動状態の場合には、ドパミンD2 受容体のアンタゴニストとして作用し、ドパミン作動性神経伝達が低下している場合には、ドパミンD2 受容体のアゴニストとして作用することが基礎試験で確認されています。このような薬理学的特性を有するため、アリピプラゾールはドパミン・システムスタビライザー(Dopamine System StabilizerDSS)と呼ばれています。

さらにアリピプラゾールはセロトニン5-HT1A受容体部分アゴニスト作用及びセロトニン5-HT2A受容体アンタゴニスト作用を併せ持っており、これらの薬理学的な性質から、アリピプラゾールは、統合失調症に対する有効性を示すことや、錐体外路系の副作用が少ない、プロラクチン値が上昇しない等の特性を持つものと推測されました。

わが国では統合失調症の患者を対象とした臨床試験を1990 11 月より開始し有用性が確認されたことから、「統合失調症」の効能・効果で2006 1 月にエビリファイ錠3 mg・錠6 mg、エビリファイ散1%の製造販売承認を取得しました。その後、服薬コンプライアンスの向上を目指し、エビリファイ錠12 mgの製造販売承認を2007 4 月に取得し、続いて、エビリファイ内用液0.1%の製造販売承認を2009 1月に取得しました。

また、躁病エピソード又は混合性エピソードを呈した双極Ⅰ型障害患者を対象とした国内及び国際共同試験において有用性が確認されたことから2012 年1月に「双極性障害における躁症状の改善」の効能・効果が追加されました。

同時に,薬剤選択の可能性を広げ、医療現場の要望にきめ細かく対応するため、口腔内崩壊錠であるエビリファイOD 3 mgOD 6 mgOD 12 mgOD 24 mg の製造販売承認を2012 1 月に取得しました。

さらに、大うつ病性障害患者を対象とした国内臨床試験において、選択的セロトニン再取り込み阻害剤又はセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤併用下での有用性が確認されたことから2013 6 月に「うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)」の効能・効果が追加されました。



12)統合失調症:

国内臨床試験において安全性解析の対象となった743例中、副作用が452例(60.8%)に認められた。主な副作用は、不眠(27.1%)、神経過敏(14.8%)、アカシジア(11.7%)、振戦(手指振戦含む)(10.5%)、不安(9.6%)、体重減少(9.2%)、筋強剛(6.3%)及び食欲不振(6.2%)であった。また、主な臨床検査値の異常変動はCKCPK)上昇(13.7%)、プロラクチン低下(10.9%)及びALTGPT)上昇(7.0%)であった。

(エビリファイ錠(普通錠)承認時)双極性障害における躁症状の改善:

国内臨床試験及び国際共同試験において安全性解析の対象となった192例中(日本人87例を含む)、臨床検査値の異常を含む副作用が144例(日本人71例を含む)(75.0%)に認められた。主な副作用は、アカシジア(30.2%)、振戦(16.7%)、傾眠(12.5%)、寡動(10.9%)、流涎(10.4%)、不眠(9.9%)、体重増加(9.4%)、悪心(8.9%)、嘔吐(7.8%)及びジストニア(筋緊張異常)(5.2%)であった。(効能追加時)

うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る):

国内臨床試験において安全性解析の対象となった467例中、臨床検査値の異常を含む副作用が320例(68.5%)に認められた。主な副作用は、アカシジア(28.1%)、体重増加(10.1%)、振戦(9.4%)、傾眠(9.0%)、不眠(7.3%)、ALT(GPT)上昇(7.1%)、便秘(5.6%)であった。(効能追加時)

重大な副作用として、悪性症候群、遅発性ジスキネジア、麻痺性イレウス、アナフィラキシー、横紋筋融解症、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡、低血糖、痙攣、無顆粒球症、白血球減少、肺塞栓症、深部静脈血栓症、肝機能障害があらわれることがあります。



(4)外国で実施された認知症に関連した精神病症状(承認外効能・効果)を有する高齢患者を対象とした17の臨床試験において、本剤を含む非定型抗精神病薬投与群はプラセボ投与群と比較して、死亡率が1.61.7倍高かったとの報告がある。死因は様々であったが、心血管系(心不全、突然死等)又は感染症(肺炎等)による死亡が多かった。なお、本剤の3試験(計938例、平均年齢82.4歳;5699歳)では、死亡及び脳血管障害(脳卒中、一過性脳虚血発作等)の発現率がプラセボと比較して高かった。また、外国での疫学調査において、定型抗精神病薬も非定型抗精神病薬と同様に死亡率の上昇に関与するとの報告がある

(解説)

国内、海外共に、認知症に関連した精神病症状の治療に対して本剤は承認されていません。

米国食品医薬品局(FDA)は、認知症に関連した精神病症状(承認外効能・効果)を有する高齢患者を対象とした4つの非定型抗精神病薬(アリピプラゾール、オランザピン、クエチアピン、リスペリドン)についての17の臨床試験(本剤の3試験を含む)の成績を解析し、薬剤投与群はプラセボ投与群と比較して死亡率が1.61.7倍高かったとの結果を得ました。この結果をもとに、FDA2005411日付で米国における全ての非定型抗精神病薬の製造業者に対し、この危険性及び認知症に関連した精神病症状を有する高齢患者に対する使用は適応外であることを警告(Boxed Warning)に記載するよう要求しました。

2005411日付FDA Talk Paperの概要>

非定型抗精神病薬を投与されている高齢の認知症患者における行動障害を対象としたプラセボ対照17試験(最頻の試験期間10週)を解析した結果、プラセボを投与された患者に比べ、薬剤を投与された患者の死亡リスクがおよそ1.61.7倍であることが判明した。典型的な10週間の対照試験において、プラセボ群の死亡率がおよそ2.6%であったのに対し、薬剤を投与された患者の死亡率はおよそ4.5%であった。死因は様々であったが、本質的に心血管系(心不全、突然死等)又は感染症(肺炎等)による死亡が多かった。

外国での認知症に関連した精神病症状を有する高齢患者を対象としたアリピプラゾールのプラセボ対照臨床試験(可変用量2試験、固定用量1試験)において、プラセボを投与された患者に比べ、アリピプラゾールを投与された患者において、死亡率及び脳血管有害事象の発現率の上昇が認められました。固定用量試験では、アリピプラゾール投与患者において脳血管有害事象に関して統計学的に有意な用量相関関係が認められました。

また、米国食品医薬品局(FDA)は、2008616日付で、認知症に関連した精神病症状(承認外効能・効果)を有する高齢患者に対する疫学調査86 ,87)の結果から、定型抗精神病薬も非定型抗精神病薬と同様に死亡率が上昇することを発表しました。この結果をもとに、FDAは定型抗精神病薬及び非定型抗精神病薬の製造業者に対し、2005年の非定型抗精神病薬の対応と同様に、この危険性及び認知症に関連した精神病症状を有する高齢患者に対する使用は適応外であることを警告に記載するように要求しました。



エビリファイの主な副作用には、不眠、イライラ感、そわそわ感、手のふるえ、筋肉のこわばり、頭痛、めまい、食欲不振、体重減少などがあります。



重大な副作用には、以下のものが報告されております。

・高血糖、糖尿病性昏睡(異常にのどが渇く、多飲、多尿、食欲亢進、多食、脱力感、もうろう、意識がうすれる)

・低血糖(力の抜けた感じ、ふるえ、さむけ、動悸、冷や汗、強い空腹感、頭痛、不安感、吐き気、目のちらつき、イライラ、眠気、ぼんやり、脱力感、けん怠感)さらに重くなると、異常な言動、けいれん、昏睡(意識がなくなる)

・悪性症候群(Syndrome malin)(急激な体温上昇、筋肉のこわばり、体の硬直、飲み込みにくい、発汗、ふるえ、意識がはっきりしない)

・遅発性ジスキネジア(頻回なまばたき、口の周辺がピクピクけいれん、口をすぼめる、口をモグモグさせる、舌のふるえ)

・麻痺性イレウス(食欲不振、吐き気、吐く、激しい腹痛、ひどい便秘、お腹がふくれる)

・アナフィラキシー様症状(蕁麻疹(じんましん)、全身発赤、顔や喉の腫れ、息苦しい(ゼーゼー))

・横紋筋融解症(手足のしびれ・けいれん、手足に力が入らない、筋肉痛、歩行困難、赤褐色の尿)

・痙攣(けいれん)(めまい、頭痛、ふるえ、手足のしびれ感、筋肉のぴくつき、意識低下、 全身けいれん)

・無顆粒球症、白血球減少(発熱、喉の痛み、口内炎、咳、だるい)

・肺塞栓症、深部静脈血栓症(突然の息切れ、胸の痛み、手足の痛み・はれ・むくみ・しびれ、 急に視力が落ちる、視野が欠ける、目が痛む。)



上記の様な症状が見られた場合、速やかに医師へ連絡してください。



これ以外の副作用には、下記のものがあります。

・錐体外路症状(指や手足のふるえ、体のこわばり、つっぱり、ひきつけ、よだれが多い、 目の異常運動(正面を向かない、上転)、 舌のもつれ、じっとできない、そわそわ感、 無表情、うまく歩けない) ・不眠、眠気、神経過敏、不安、頭痛、めまい ・食欲不振、吐き気、便秘  ・口が渇く、便秘、目のかすみ  ・立ちくらみ、動悸、不整脈  ・体重減少、プロラクチン低下、生理異変  ・肝機能障害  ・アカシジア(じっとしていることができない)・振戦(手足の震え) ・不安、筋強剛  ・不眠症



小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。(使用経験がない。

(解説)

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児を対象とした国内臨床試験は実施されておらず、小児に

対する安全性は確立していません。



エビリファイ IF

http://www.otsuka-elibrary.jp/di/prod/product/file/abg/abg_if.pdf



参考になれば幸いです・・・



Nico