ぐるっぽメンバー「髭の拝さん」からの情報です・・・
クリストファー・リーブ主演スーパーマンの相手役・ロイス・ロレンを演じたマーゴ・キダー(1)さんは、躁うつ病に悩まされた経験があり
「繰り返し襲ってくる喜びと狂気、自殺願望や絶望の中でもがいていました・・・」(講演記録より)
そうです。
彼女の「講演」は傾聴に値すると感じました。
下記に「講演記録」を転載させていただきます。
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女優 マーゴ・キダー氏 講演記録
もし、私がホッファー先生と知り合うこともなく、そして、パイオニア的なこの分子整合医学療法を試してみようと決心していなかったら、多分、私は本日、皆様の前にこうして立っていることはなかったと思います。何故なら、私が長い間苦しんできた統合失調症が改善することはなかったと考えるからです。
私は、日本と云う国に長い間、大変興味を持ってきました。優美であり、美を尊重する心、そして地域社会や家族との繋がりを大切にしている日本の文化の素晴らしさに魅かれたのです。そのため、この素晴らしい日本がアメリカと同じ状況に陥って欲しくないと、心から願っています。特に精神医学の分野に関しては、この気持ちは痛切です。現在のアメリカは、大手の医薬品業界が精神医学の分野を思いのままに牛耳っているようなところがあります。残念ながらカナダでも一部で同じようなことが起こっています。
日本料理は、見た目にも美しく健康的な食事として知られていますが、このように素晴らしい食習慣がアメリカのファーストフード・チェーンにとって代わられないように、皆様にお願いしたいと思います。
私が出演しました映画『スーパーマン』は四半世紀も前に作られた作品で、現在の私には孫がいます。
当時、私は躁うつ病に悩まされており、繰り返し襲ってくる喜びと狂気、自殺願望や絶望の中でもがいていました。
私は、数多くの精神科医に相談しましたが、ほとんど何の役にも立ちませんでした。精神科医の中には、子供時代のトラウマについてもう一度考えてみるようにと云う医者もいれば、プラスチック製の野球のバットで枕を叩いて、怒りを発散させなさいと云う医者もいました。また、大切な両親のことを「お父さんなんか嫌いだ、お母さんなんか嫌いだと叫び、怒りを発散させると良い。」などというアドバイスもありました。中には、私がいろいろな話をして辛さの余り泣き出すことがありましたが、この涙を流す行為からあたかも改善したかのように診断した精神科医もいました。しかし、殆どの場合は、薬を処方されただけでした。
数多くの病名がつけられ、それぞれの病名によって異なるが処方されました。こういった病名はアメリカの『精神障害に関する診断と統計のためのマニュアル (DMSマニュアル)』に基づいて診断されたものです。数多くの病名の付いた私は、大変混乱しました。この本(DMSマニュアル)にはそれぞれ症状を書いたページがあり、症状をチェックし点数に応じて病名が付けられるようになっているのです。
私は、日本ではこのようなマニュアルが使われていないことを願っています。この、人に病名を付けるという方法がアメリカの精神医学会では普通に用いられているのです。
私は、精神疾患と云うのは身体的な疾患であると思っています。
脳は身体の一部です。脳は身体の他の部分と鉄板によって分けられている訳ではありません。ですから、身体の中で化学成分(栄養素)の不均衡が生じると、脳の化学成分(栄養素)の不均衡に繋がります。その結果、感情に関する障害、つまり、精神障害に繋がるのです。
人間と云うのは”名前”ではありません。人間と云うのは、身体と心と感情、そして魂の組み合わせです。苦しんでいる人に病名をつける、しかも、”汚名や恥”に繋がるような病名をつけることは、病気で苦しんでいる人を助けることにはならないのではないでしょうか。
数多くの精神科医が私に様々な病名をつけ、そして、その都度、様々な種類の薬物を投与するという繰り返しが約20年続きました。そして体調が悪いときは、とにかく家の中に閉じこもって爪を噛み、悪い嵐が過ぎ去ってくれるのをただただ待つだけという状態でした。
医者からは何時も同じことを言われました。私は治る見込みのない病気にかかっているのだと。
そのため病気を管理する唯一の方法は『薬』しかないと云われ続けたのです。
しかしながら、この20年間、”どのような食事をしているのか”と尋ねてくれた精神科医はただ一人としていませんでした。私は女優の常として痩せたかったので、驚くようなダイエットをしていました。ある週はコーヒーとゆで卵だけ、ダイエットコーラとセロリだけ、あるいはホットドッグとテキーラ・・・・・・。
とにかく私は、食事内容から考えても、支離滅裂だったのは当然なことでした。
10年前に私の人生を大きく変える、ある大きな事件が起こりました。新聞やテレビの全国放送で取りざたされるような精神衰弱の発作を起こし、一般大衆の前で醜態をさらしてしまいました。
この結果、翌日の新聞には『ロイス・ロレン(1)は藪の中に隠れていた!』、『ロイス・ロレンはCIAが自分を殺そうと考えている!』などという見出しが大きく紙面に掲載されました。恥ずかしい思いをしたい方は、全国放送のテレビカメラの前で神経衰弱の発作を起こしてみて下さい。あまりお勧めはしませんけども・・・・・・。
皮肉なことに、一般大衆の前でのこの発作と云うのが、私の回復への道のりとなりました。当時、私はかなり狂気じみており、正気ではありませんでした。しかし、それでも心の隅で、問題の多くは精神科医が処方した薬にあると気付いていました。UCLA(カリフォルニア大学ロスンゼルス校)にある精神病院に一旦『監禁』されましたが、その後、そこを逃げ出し、そしてバンクーバーに戻ってきた時に、仏教徒の鍼灸医に出合いました。鍼灸医の真摯な心からの愛と心配りのお蔭で、私の精神状態は安定していきました。
そして、バンクーバー島にビタミンを使って患者を治療している素晴らしい方がいるので、彼を尋ねたらどうかと勧めてくれたのです。それがホッファー先生でした。
しかし、ホッファー先生にはすぐに合うことが出来なかったので、自分自身で分子整合医学について勉強してみようと考えました。
分子整合医学の考え方はシンプルなものでした。つまり、体内から毒素を取り除いて、代わりに栄養素を体内に戻すのです。
ビタミンやミネラル、アミノ酸など、欠乏している栄養素を補うという方法です。英語で『orthomolecular』オーソモレキュラーと云いますが、”ortho”というのはギリシャ語で「正しい」と云う意味で、『molecular』というのは「分子」という意味です。正しい分子を体内に入れる。つまり、身体が自然に必要としているものを体内に入れるというものです。それは、身体にとって異物、あるいは毒素である”薬”を指しているのではありません。薬というのは緊急の場合には必要かもしれませんが、長期にわたって使うべきものではありませんし、副作用のあるものです。
ホッファー先生にお会いする前に分子栄養学についても勉強しました。
例えば、神経の伝達物質の前駆体であるアミノ酸は、ビタミンやミネラルを酵素または補酵素として、神経伝達物質の化学的変換に必要であることなど、数か月間勉強しました。
しかし、その中で重要なことは、いろいろな精神科医がそれまで言っていたこととは全く異なり、分子栄養学は症状の原因となっている根本原因を治すことができるということでした。私自身の疾患も治すことが可能であり、それから何百人の疾患も治すことができることを学んだのです。
また、1953年、ホッファー先生が統合失調症に、大量のナイアシンとビタミンCを投与し治療していたことを知りました。ホッファー先生は新しい薬であるLSD(強力な作用を有する幻覚剤であり、感覚や感情、記憶、時間が拡張、変化する体験を引き起こす。日本では1970年に麻薬に指定された。)という薬の文献を読まれるうちに、LSDの薬効が統合失調症と似ているところがあることに気付かれたのです。そして人の体内で引き起こされている作用と、どこが類似しているかということを調べられたのです。その結果、化学構造的にアドレナリンの副産物であるアドレノクロムと同じような作用があることを発見されました。
そして、アドレノクロムはある人々にとって幻覚剤の役割を果しますが、ナイアシンでこれを中和できるという仮説を立てられたのです。
先生はそれ以降、ナイアシン及びビタミンCを患者に大量投与し、その結果、驚いたことにその患者たちは改善していったのです。仮説が正しいことが証明されました。
このようなホッファー先生の素晴らしい発見は、当然医学界において熱狂的に受け入れられると考えましたが、実際は全く違っていたということに驚かされました。
なぜ、先生の発見が熱狂的に迎えられなかったのか、その背景について考えてみました。
1954年に精神疾患、特に統合失調症を治す薬として”ソラジン”が販売されるようになりました。これは「化学物質を使ったロボトミー」という内容で大々的に宣伝広告されました。
この薬が、いわゆる大手医薬品メーカーの大利益時代の幕開けだったのです。
この薬は大病院の精神科にとって、”コスト削減効果”が非常にあるものでした。なぜなら、この薬を投与すると患者は非常に大人しくなるため、扱いやすくなり、多くのスタッフが要らなくなるからです。
世界のどの国においても、医薬品業界というのは最も利益の上がる業界です。石油業界、銀行業界よりも医薬品業界が儲けているのです。従って、大変な力を持っています。特にアメリカは、ビジネス業界が国の行く末を左右している国ですが、その中でも医薬品業界はとりわけ力を持っています。また、あらゆる国においても云えることですが、天然の物質、例えばビタミン、ミネラル、アミノ酸、植物などは特許を取ることができません。
ということは、統合失調症を治す物質であるビタミンC、ナイアシン、亜鉛、などの天然物質で金儲けをすることは不可能なのです。
例えば、うつ病が改善するといわれているビタミンB群、ビタミンC、亜鉛、トリプトファンなどの栄養素を提供したからといって利益を得られるわけではありません。大手の医薬品メーカーの経営者にとっては、この天然の栄養素による医療はというのは全く儲からないものなのです。
ソラジンという薬が売り出された時期と重なったため、タイミングが悪かった事が理由で、ホッファー先生のこの偉大なる業績も業界では受け入れられませんでした。タイミングの犠牲になったのです。
従って、このホッファー先生の偉大な業績をつたえるのは私たちの責務となりました。私たちが伝えていかなければならないのです。
しかし現在、日本は医薬品業界との関係において岐路に立たされているのではないかと思います。実は昨年、雑誌『The New Yorker』に、日本で「うつ病」が汚名にならないように、医薬品業界が立ちあがったという記事を読みました。しかし、医薬品業界は抗うつ剤を日本の市場で売りたいがためにそのようなことを行っているのです。またSSRI(選択的セロトニン再取り込阻害剤)などについても、同じようなことを医薬品業界が画策しているのです。
もちろん、”精神疾患が恥ずべきものではない”とする行為自体は良いことです。しかし、その裏にある”意図”が患者を”治す”ためではなく、患者を薬漬けにし、薬物中毒にさせてしまうような行為であるならば、例え病名に対する偏見を取り除いたとしても、その良い行いは相殺されてしまうのです。
アメリカでは、医薬品業界は、テレビや雑誌やラジオで何百億もかけて宣伝広告をしています。恥ずべきことを知らないのです。そして、薬を売るのに躍起になっています。ですから、日本の皆様に対して警告ということで考えて戴きたいのです。大手薬品メーカーが薬の宣伝広告の攻勢を日本に向けようとしています。
日本のKYBクラブの皆様に、「精神疾患というのは治るということ、しかも、分子整合医学、栄養療法によってそれが可能であり、ただ単に薬品に頼るだけでは治らない」という事実をぜひ伝えて戴きたいと思います。そして、分子整合栄養医学を広めることによって、精神疾患で苦しんでいる患者、皆様ご自身、私のような者に希望を与えることができるのです。そして、皆様の中にもホッファー先生の素晴らしい業績によって助けられた方々がいらっしゃる筈です。
ガンであれ、精神疾患であれ、助けられた方々自身がこの価値ある情報を広めて戴きたいと思います。
つまり、治癒することが可能であるということを伝えて、希望を与えてあげて欲しいのです。
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残念なことだが、マーゴさんの「不安」は、現実のものとなってしまっている・・・
日本の精神医療でも、アメリカ精神医学会が投票で決めたDSMが「診断基準」となり、
製薬会社が精神科医や学会を操り、広告主という立場を利用しメディアを牛耳り、様々なプロパガンダを仕掛けています。
「分子整合医学」というものが良いのかどうかの知識は私にはありません。
しかし
向精神薬を断薬し「生活改善」をすることで「うつ状態」から抜け出せることは私自身体感した・・・
「生活改善」とは「早起き」「散歩などの軽い運動」そして「適切な食事」です。
そして
どのような食事をしているのかと尋ねてくれた精神科医はただ一人としていなかったことは私も同じ体験をしました・・・
わたしも、精神疾患は治癒することは可能だと、日々 呟いていきます・・・
Nico
(1)マーゴット・キダー(Margot Kidder)は、カナダノースウエスト準州生まれの女優・声優である。「マーゴット」は誤読が定着したもので、本来はマーゴーである。
スーパーマンの恋人ロイス・レーンとしてリーヴの相手役を務めたマーゴット・キダーは、激しい双極性障害に陥り、1996年4月に数日間失踪した後に、偏執症の発作を起こしている状態で警察に保護された。