アーロン・スワーツの死・・・ | あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

いつの間にか前期高齢者になっていました。65年以上生きてみると 色んな事を経験しました。「達成」「失望」「離別」「病気」...
それぞれの経験に意味があると最近思います。お会いすることのない、どなた様かのお役にたてば幸いです。      

今年の1月

一人の「天才少年」と呼ばれた「インターネット活動家」が自死をしていた・・・

享年27歳という若さであった。



アーロン・スワーツ(アーロン・シュワルツと呼んでいる方もいます。)


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アーロン・スワーツ(英語: Aaron Swartz1986118 - 2013111日)は、アメリカ合衆国のプログラマー、ライター、政治活動団体設立者、インターネット活動家。またRSSが普及するための技術的な基盤を作った人物でもある。

スワーツはRSS(ウェブフィード・フォーマット)やweb.py(ウェブサイトのフレームワーク)を開発した人物で、reddit(ソーシャルニュース)の元共同経営者の1人だった。

スワーツは社会学や市民的な覚醒に関心を持ち、社会正義を求める積極行動主義(アクティビズム)にも熱心だった。

2010年にローレンス・レッシグが責任者を務めるハーバード大学のエドモンド J. サフラ研究所の研究員になり、組織不正について研究した。スワーツはオンライン海賊行為防止法案(SOPA)に対する反対運動で知られる、オンライン・グループのデンマンド・プログレスを創設し、積極行動主義グループのルートストライカーやアーヴァーズで活動し、雑誌「ザ・バフラー」にも寄稿していた。



201116日、スワーツは論文データベースのJSTORから学術雑誌の記事をダウンロードした計画的な犯行に関与したとして、連邦当局に逮捕された。連邦検事は最終的に通信詐欺2件とコンピューター詐欺と濫用防止法の違反11件により、スワーツを起訴した。これは最大35年以上の懲役刑、100万ドルの罰金と資産没収、盗品の返還、保護観察の可能性がある罪だった。



告訴に直面した2年後の2013111、ブルックリン区のクラウン・ハイツにあるアパートで、スワーツが首をつって死んでいるのが発見された。



スワーツはスーザン・スワーツとロバート・スワーツ夫妻の息子として、アメリカ合衆国のイリノイ州シカゴで生まれた。父親がソフトウェア会社を創業したので、スワーツは黎明期からコンピューターやプログラミングやインターネット、インターネット文化の勉強にどっぷりと嵌っていた。

13歳の時に、ArsDigita 賞を受賞した。これは「有益で、教育的で、協同的な」非営利のウェブサイトを作成する若者の競技会で、受賞者はマサチューセッツ工科大学(MIT)へ行って、インターネット界の有名人と会うことが出来た。

14歳の時に、スワーツはRSS 1.0を立案する審議会のメンバーになった。

Yahoo! Newsの記者のヴァージニア・ヘファーナンによると、スワーツは「フリーカルチャー運動の賛同者で、絶え間なく活動し、代償を求めなかった」。

Wikipedia抜粋)



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連邦検事に起訴された直後から「うつ病」に罹り向精神薬を服用していたという証言も多数あるのだが、



今日の論点は、「抗うつ剤に起因する自死」ではなく

スワーツの「罪状」が「論文データベースから学術雑誌の記事をダウンロードいた」という行為に対してなされたという点である。



当事者であるMIT「告訴」は取り下げていたという・・・



にもかかわらず「連邦検事」は起訴に踏み入った。



これは他人事ではない・・・



私も必要な「情報」を入手するため「医療関係者」に成りすまして、一般人には読むことの出来ない「論文」をダウンロードしたりする。



入手した情報の「公開」の仕方次第では「著作権法」に抵触する恐れはあるとは思う。



しかし、学術論文はネット上に「公開」された時点でその論文は「パブリックドメイン(1)」されたと解釈されるべき情報ではないのだろうか。



学術論文の多くの場合、その研究者に対して国から「研究費の補助」がされている。また著作者にとってもウェブに公開するという行為は「自分の仮説」を広く知らしめたいという思いもあるに違いない・・・



恣意的な判断で「学術論文のダウンロード」が違法行為となるのであれば



私たちが「ある事象の真実」を知りたいとき



常に誰かの「恣意的な情報操作」に陥る危険性の方が私は問題だと感じざるをえない・・・



アーロン・スワーツさん

ご冥福をお祈りします。 安らかにお眠りください・・・   合掌



Nico



(1)パブリックドメイン(public domain)

パブリックドメインとは、著作物や発明などの知的創作物について、知的財産権が発生していない状態又は消滅した状態のことをいう。パブリックドメインに帰した知的創作物については、その知的財産権を行使しうる者が存在しないことになるため、知的財産権の侵害を根拠として利用の差止めや損害賠償請求などを求められることはないことになる。その結果、知的創作物を誰でも自由に利用できると説かれることが多い。しかし、知的財産権を侵害しなくても、利用が所有権や人格権などの侵害を伴う場合は、その限りにおいて自由に利用できるわけではない。

Wikipedia抜粋)



参考

何が天才ネット活動家を死に追いやったのか .

https://www.youtube.com/watch?v=sUrNbKdVxxE&NR=1&feature=endscreen