誰がレベッカを殺したのか? | あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

いつの間にか前期高齢者になっていました。65年以上生きてみると 色んな事を経験しました。「達成」「失望」「離別」「病気」...
それぞれの経験に意味があると最近思います。お会いすることのない、どなた様かのお役にたてば幸いです。      



Kebichanが2008年に放送されたCBS制作のドキュメント番組」「文字おこし」している記事を見つけた。



番組内容は「双極性障害の治療薬で4歳児が死亡した事件のドキュメント」であった・・・



2008年といえば私が向精神薬を飲み始めたころである。



「文字おこし」は私も何度かしたことがあるが、とても根気のいる作業である。

Kebichan お疲れさまでした・・・



以下「転載」です。



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What killed Rebecca Riley?  誰がレベッカを殺したのか?



司会者「最近、アメリカでは、落ち着きがなく、親の言うことを聞かない子どもが、双極性障害、つまりこれまでは躁うつ病と呼ばれていたものですが、そういう風に診断されるケースが増えています。その場合は、量は違いますが、処方される薬は大人と同じです。」



別の司会者「一昨年12月、マサチューセッツ州で、双極性障害と診断された4歳の女の子が死亡しました。警察は母親を殺人罪で逮捕。決められた用量以上の薬を与えたことが死に繋がったと判断したのです。」



ナレーター「ボストンの刑務所で裁判を待つキャロリン・ライリー被告。彼女は今、うつ病の治療を受けています。娘のレベッカちゃんに異常が見られるようになったのは2歳の頃。落ち着きがなく、寝つきが悪い娘を連れて、彼女は精神科医を尋ねました。」



キャロリン「あの子はじっとしていることができずに、いつもそわそわして走り回っていました。」



記 者 「こうは思いませんでした?"terrible two"つまり、魔の二歳児と言われるほどだから、大半の娘なら、それが普通だと。」



キャロリン「ええ。でも、医師からはこれはちょっと普通でないと言われました。」



ナレーター「まだまともに話せない、幼いレベッカちゃんは、8ヶ月に及んだ検査の末、双極性障害と診断されました。3歳になった直後のことです。レベッカちゃんだけではありません。ライリー家では、10歳の兄も、4歳の姉も同じ障害と診断され、タフツ・ニューイングランド医療センターの、やはり同じ医師から治療を受けていたのです。医師は、レベッカちゃんに対して、3種類の薬を処方しました。向精神薬セロクエル、抗発作薬デパコート、血圧安定剤クロニジン、いずれも、20061213日に、命に関わる危険な薬であることが証明されたものです。」



キャロリン「ちょっとした風邪だろうと。」



記 者 「どんな薬を飲ませたんです?」



キャロリン「咳と鼻水を止める鎮痛剤を。」



記 者 「するとその後は?」



キャロリン「眠りたくないと言うので、私たち夫婦の寝室に連れて来たのです。その内…私は床で寝てしまいました。」



記 者 「眠る前に、あなたはもう一度娘さんにクロニジンを?」



キャロリン「飲ませました。」



記 者 「どうして?」



キャロリン「夕方6時からずっと眠れずにいたので。」



記 者 「そうしたら?」



キャロリン「朝、目覚ましの音で目が覚めると、私はひざまずいて声を掛けました。でも…起きなかったんです。」



記 者 「息絶えていた?」



キャロリン「ええ。」



ナレーター「キャロリンは、夫のマイケルと共に、第二級殺人罪で起訴されました。検察側は、去年2月の公判で、二人が娘に繰り返し、医師から処方された以上の薬を与えていたと主張したのです。」



検 察 「被告が3人の子どもに薬を飲ませた理由はただひとつ、元気を奪い眠らせるためでした。」



ナレーター「一方、ライリー夫妻側は、医師の指示に従っただけと主張。担当医の木藤香代子医師は私たちの取材を拒否。代わりに、病院側が文書で回答して来ました。いわく、治療は適切で、専門的基準の範囲内にあったと。私たちは、レベッカちゃんのカルテのコピーを入手しました。そこには、家系的な要因の可能性が極めて強いと記されています。診断が下されたのは、母親が娘のせいでおかしくなりそうだ、あの子は気分がコロコロ変わると訴えた後のこと。そして、就学前にもかかわらず、110錠もの薬が処方されたのです。



記 者 「正直、疑問に思いませんでした?娘はまだこんなに小さいのに、多すぎるんじゃないかと?」



キャロリン「ええ。」



記 者 「それでも薬を飲ませ続けた?」



キャロリン医師を信じてね。



ナレーター「木藤医師は、州の医師会から業務停止処分を受けていますが、弁護士は、彼女はごく一般的な治療を行ったに過ぎないとしています。レベッカちゃんのように、双極性障害と診断され、治療を受けている児童の数は、現在100万人近くに上ります。医師たちの中には、早期の診断により、多くの命が救われてきたという意見もありますが、一方でちょっとしたことで双極性障害と診断されがちだという声も。そこで、私たちは児童の双極性障害の第一人者、ジョセフ・ビーダーマン博士を訪れました。博士は、ハーバード医科大学の教授で、マサチューセッツ総合病院の、小児精神薬理学部長を務めています。」



記 者 70年代、80年代に行われた調査では、児童の双極性障害患者はごくまれな存在とされていました。それが、ここに来て100万人に達する勢いだとおっしゃるのです?」



博 士 「そうです。」



記 者 「急増した理由は?」



博 士 「厳密に言えば、児童の双極性障害というのは、今でもまれなケースです。しかし、定義の範囲を少し広げて考えれば、双極性障害と診断される児童の数は増える。これまで人々が思っていたほど珍しいケースではないんです。」



CBS放送クーリック記者「大人の場合の双極性障害とは、従来、気分の浮き沈みが極めて激しく、それが何週間も、あるいは何ヶ月も続いている状態を指します。一方、ビーダーマン博士による児童の双極性障害の定義は、極端な興奮症はもちろん、無謀行動、不眠、活動過多を含む、4つの症状が該当します。しかし、児童でも双極性障害になると信じる医師が多い中、それを決定付ける検査方法は今のところありません。児童の双極性障害は、今や書籍や雑誌などで広く取り上げられ、インターネット上には自己診断サイトも。しかし、専門家たちでさえ、児童の双極性障害を正確に見極めることは難しく、何歳で診断を下すべきかは定かではないと言います。



博 士 4歳くらいが妥当でしょうね。」



記 者 4歳?」



誰がレベッカを殺したのか? その2 に続く・・・



Nico