誰がレベッカを殺したのか? その2 | あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

いつの間にか前期高齢者になっていました。65年以上生きてみると 色んな事を経験しました。「達成」「失望」「離別」「病気」...
それぞれの経験に意味があると最近思います。お会いすることのない、どなた様かのお役にたてば幸いです。      



博 士 4歳くらいが妥当でしょうね。」



記 者 4歳?」



博 士 「ええ。就学前の段階です。」



記 者 「でも、就学前の児童は、誰しも情緒不安定で、双極性障害であるかそうでないかの区別は難しいのでは?」



博 士 「いや、だからこそ診断基準を極めて厳しく設定しているんです。」



記 者 「あなたの見解が拡大解釈された結果、あまりに多くの子どもたちが双極性障害と診断されてしまうことに不安は?」



博 士 「いいえ。医師たちが症状をきちんと見極めた上で診断を下している限り、そのような心配はありません。」



ナレーター「リース・ハンプトン君が暴力的になり始めたのは、3歳の頃。1年間の治療の後、母親のダイアナさんは、医師から双極性障害の可能性を告げられました。」



記 者 「息子さんの行動が、今後の彼の人生に悪影響を与えるほど、異常で危険なレベルだと感じました?」



ダイアナ「ええ。将来を案じましたね。」



記 者 「双極性障害にはうつの症状がつきものですが、息子さんも落ち込むことが?」



ダイアナ「こう言っていました。ママは僕が嫌いでしょ。僕も自分が大嫌い。僕は馬鹿だから誰にも好かれない。もう死にたいって。4歳の子どもがですよ。」



ナレーター「医師はさらなる治療を提案しましたが、両親はそれを断り、息子をシアトル小児病院に連れていきました。すると、双極性障害ではなく、活動過多と睡眠障害と診断されたのです。リース君は今、行動矯正プログラムを通じて、かんしゃくを起こさない方法を学んでいます。」



ナレーター「ジョン・マクレラン医師が運営する、ワシントン州の小児精神病院は、リース君と同じように、双極性障害と誤診された子どもたちで溢れかえっていると言います。双極性障害は、今や問題児の代名詞となっていると医師は言います。」



ジョン 3歳や5歳の子どもたちに安易に精神障害とレッテルを貼るのは問題です。」



記 者 「つまり、双極性障害の症状が、成長してから現れるのであるとすれば、幼児の時点で双極性障害であるかどうかの議論は成り立たなくなりますよね?」



ジョン 「そういうわけではありません。中には、生まれつきというケースもあります。しかし、私が申し上げたいのは、その一人のために、その他大勢の児童が双極性障害と診断され、薬で治療されるべきではないということです。」



医師が親子に問いかけるシーン

医 師 「今までどんな薬を服用してきましたか?」

子ども リチウム、リタリン、コンサータ、セロクエル、クロニジン



ジョン 「私の病院でも薬は処方しますが、転院してきた子どもたちは、数で平均して4種類もの薬を処方されていました。中には、12種類という子もいたんです。ある程度まで来たら、薬を使うのではなく、別の方法を考えるべきなんです。」



ナレーター「薬が発達段階の子どもの脳にどんな影響を与えるかは定かではありません。というのも、ほとんどがFDA、連邦食品医薬品局から小児用としての認可を得てはいないものだからです。」



記 者 「不安はありませんか?治療に使われている薬の多くは、未認可で、子どもを対象とした臨床試験を経ていませんよね?」



博 士(先に登場したビーダーマン博士)「それは事実ですが、双極性障害の症状に悩まされ、藁にもすがる思いで尋ねてきた患者やその家族に対して、10年経てば全てのデータがそろうから、10年後に出直しなさいなどとは、私にはとても言えません。大人に効く薬なら、適切に取り扱いさえすれば、子どもにも効くはず。私はそう信じています。



ナレーター「子どもが双極性障害と診断された親たちは、薬だけが頼りだと言います。マリアナ・アンさんもその一人。8歳の娘、アニーちゃんと、9歳の息子、ケイシー君の治療を薬に頼ってきました。2歳の頃のケイシー君は、何時間もかんしゃくを起こしていたと言います。最近彼は薬を一つ減らされ、ビーダーマン博士の病院から別の病院に移されました。」



母 親 「難しいとは思いますが、うまくいってほしいですね。これが最後の頼みの綱なんです。あんなに怒って壁を殴ったり、窓を割ったり、ドアを蹴飛ばしたりするあの子たちの姿は、もう見たくありません。」



ナレーター「しかしこの日、アニーちゃんがひっきりなしに物を食べていることを告げると、ビーダーマン博士のパートナー、ジャネット博士は、薬の副作用である可能性を示唆。別の薬での対処を提案しました。」



ジャネット博士「本来はアルコール依存症の治療薬ですが、食欲を抑える作用もあるようです。」



ナレーター「精神障害の薬に秘められた大きな問題は、体重の増加や手のふるえ、よだれ、筋肉の痙攣といった副作用。そして、そうした副作用こそが、レベッカちゃん事件の鍵を握っているのです。」



記 者 「母親の目から見て、娘さんの行動がのろいとか、反応が鈍いとか感じたことはありましたか?」



キャロリン「いいえ」



記 者 「幼稚園の先生はこう言っています。レベッカちゃんは、くたくたに疲れた様子で、バスを降りるにも人の手を借りていた、体は震え、頻繁にトイレに行っていたと。幼稚園では、そうした薬の副作用が顕著に現れていたのに、家庭ではどうして見られなかったのでしょう?」



キャロリン「さあ。家ではそんな風にはしていませんでした。」



ナレーター「検察側は、夫妻がレベッカちゃんの異変に気付きながらも、それを無視した。彼女が死ぬほんの数日前まで、処方された以上の薬を飲ませ続けたと主張しました。薬局で200錠もの薬を買い足した理由について、キャロリン被告は、失くしたり破損した分を単に補うためだったとしています。」



記 者 「多くの人がこう見ています。騒ぐ我が子に手を焼き、おとなしくさせようとして過剰に薬を飲ませ、不覚にも死なせてしまった情けない母親と。どう思います?」



キャロリン「わかりません。あの子は私の宝でした。」



記 者 「検死官によると、娘さんは心臓と肺にダメージを受けていました。そしてそれは一回の出来事ではなく、長期にわたる薬の濫用によるものだと。長期にわたる薬の濫用です。」



キャロリン「ええ。医師からは、10.35mgを数ヶ月続けろと。それが致死量なのかどうか、私には想像もつきませんでした。」



ナレーター「検死官は、レベッカちゃんの死は、複数の薬の過剰摂取によるものであり、クロニジンの量だけでも致死量に達していたと結論付けました。裁判を待つ身の母親は言います。娘を失って初めて、双極性障害という病気に詳しくなったと。」



記 者 「娘さんは本当に双極性障害だったと?」



キャロリン「違うでしょう。」



記 者 「じゃあ、どういうことだったのでしょう。」



キャロリン「ただ、単に、元気が良すぎただけかも知れません。」



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児童の双極性障害の第一人者、ジョセフ・ビーダーマン博士の言葉

『 子どもにも効くはず私はそう信じています・・・ 』



やはり「精神医療」「宗教」だった。



「早期介入」という名のもとに、これと同じことが、今この日本で起きている・・・



おとなしくさせるのは「躾」であって「クスリ」なんかじゃない!!



4歳の子どもに向精神薬を飲ませるなんてどう考えても許し難い行為である。



これでもお子さんを「精神科」に連れて行きますか?



Nico