弱者どうしの「傷の舐め合い」 | あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

いつの間にか前期高齢者になっていました。65年以上生きてみると 色んな事を経験しました。「達成」「失望」「離別」「病気」...
それぞれの経験に意味があると最近思います。お会いすることのない、どなた様かのお役にたてば幸いです。      

私は何回も「うつ状態」は一時的なの脳の機能障害だと書いた・・・

科学的なエビデンスで説明すればそうかもしれない。



でも 本当は「心の病」だと思っている・・・ 



そして 世界中の多くのひとが、自分では気づかない「心の病」になっている。

病 → disease → dis ease →  平常ではない状態 を 病と名付けた。



「平常ではない状態」を 本来 人として あるべき姿ではない と言い換えれば



世界中の多くの人が 人として あるべき姿 を見失っているのだろうか・・・



世界中の多くのひとが、「心の病」になってしまった・・・



アメリカの多くの人は「民主党」「共和党」支持者を問わず『世界中がアメリカのような国になればいい症候群』である。



製薬会社の人間は少しでも『「有効作用」があれば「有害作用』は無視します症候群」』である。



精神科医は『私は医者だ、ごちゃごちゃ言わずに私の「主観」を信じろ!症候群』だ・・・





話は変わるが、私のブログのテーマに「哲学」「精神世界」がある。

違和感がある読者もいらっしゃると思うが、もちろん書いているには理由がある・・・



うつ病の根底には人間ならだれでも持つ感情「不安感」がある。

通常、その不安感は頭をかすめる程度か、長くても数時間で去って行く・・・



しかし、経験した事のない予期せぬ嫌なことが降りかかった時や、過度のストレスが続いたとき

「不安」は長期間に渡り、何度もやって来る。



そして些細な「不安感」が堆積し、正常な思考を妨げる。



そんな時 不安感を撃退するためには「信念」「信条」の修正が必要となってくる。



さもなければ「不安感」は去ることはない・・・



カウンセリングに行くこともいいのかもしれないが、効果は保証されたものでもないし、確実に費用がかかる。



こんなとき「哲学書」や「精神世界本」を読んでいると、思いもしない「救ってくれる言葉」に出会えることがある。



一冊 いい本に出会えれば 読み返すだけでお金はかからない。



特に哲学書は先人たちが議論を重ね、研ぎ澄まされた「言葉」に凝縮されている・・・



長嶋一茂著「乗るのが怖い」を休日に一気読みをした。

正直言って共感を覚えた、パニック障害から重度のうつ病になり「さんまのSUPERからくりTV」を降板せざるをえなくなった経過などを赤裸々に綴っておられるのだが、「山荘にこもって中村天風を読みあさった・・・30P」と読書で救われたと告白されている。


中村天風氏の著書はおそらくカテゴリー的に「精神世界」に分類されるのだろう・・・

わたしも若いときに数冊読んだ、現在「書籍断捨離」をした後にも中村天風著「箴言註釈」は書棚に並んでいる・・・



「乗るのが怖い」に関しては意外に(失礼)読み応えがあったので、後日ちゃんと記事にしたいと思っている。



「仏教哲学」というか「仏教思想」はわたしたち日本人には理解する土壌があるので受け入れやすい。

専門書は難解なので「入門書」をお勧めする。大きな書店に行けば「般若心経」だけでコーナーがあったりし、いろんな作家が様々な視点で書かれている。



書籍と言えば、うつ病の人や常に悩みを抱える人の為に書かれた本には

「あなたはそのままでいいよ・・・」「ありのままでいいんだよ・・・」という趣旨の本が多くある。

(そのようなブログもたくさんあります)



本当にそうなのかな・・・???



「そのままでいいのか」 「変わる必要はないのか」



わたしには作者が読者に媚(こび)を売っているとしか思えない。



それらの書籍の著者と読者が弱者どうしの「傷の舐め合い」をしている事に気付いていない・・・



そのままでいたくても、変わりたくなくても あなたは少しずつ常に変化している



であるなら「良い方に変わる」方法を探るべきである。



それは現状のあなたを「否定」する辛いことかもしれない。



辛いからって それを避けると間違いなく「あなたは悪い方」に変わっていきますよ・・・



あなたはどちらに変わりたいですか・・・



Nico