「うつ病」ある意味で「脳の機能障害」なので、リハビリには文章を考えたり、書いたりする事が良いとされる。私も主治医から指導された。
私の場合まずリハビリとして、寝たきりになり引きこもりになったころ「心配メール」をもらっていが、返信していない人にメールで近況報告をしようと思った。
最初は携帯電話を持つ手が震えた。
入力しようとしても親指が震えてうまく打てない。
それでも我慢して5行ぐらいのメールを一時間近くかけて打った。
発病する前は「歳のわりには早く打てる」と感じていたのだが・・・まったく指が覚えていない・・・
漢字変換してもどれが正しいのか解らない・・・
うつ病の症状である「脳機能の低下」を改めて実感した。
症状の折り返し地点を超えたかなと思えるようになった頃、思いついたことをパソコンのキーボードに叩き付けた。
書き出すと「様々な感情」が湧き出してきた。自分の不甲斐なさ、恨み辛み、去っていった友人・家族への不満・・・・
とにかくパソコンで吐き出すように書き綴った。
その頃の落書きである・・・・
「とにかく何もする気が起きない、食欲もないし何を食べても味がしなく不味いと感じる。睡眠薬を飲んでも眠れない、寝ても変な夢をみてうなされて起きてしまう。朝起きて午前中が特に辛い、何もかもが不安で布団の中でガクガク震える。風呂も一週間入っていない、自分の体臭が臭いと初めて思った。それでもシャワーすら入る気にならない。抗欝剤の副作用で便秘が酷い、下腹が張るのでトイレに行くが出そうで出ない、不快で嫌になる。ずっと寝たきりなので腰が痛い、それでも椅子に座る気にさえならずベッドに横たわっているしかない。このまま身体が腐っていくと思うが、腐るならそれでいいと思いただ布団に包まる。生きていても辛い。心臓の奥の方から痺れるような不安感が広がりポロポロと涙がでて止まらない・・・」
思考停止状態の言葉の排泄行為だった・・・・
脳細胞は使う事(考える・思い出す)で日々新しい細胞が生まれている。(脳だけではありませんが)
感じた事や、経験した事を
よく考えまとめること・・・それは私自身が思考し内省することであり
なんとなく考えるのではなく
何を伝えたいのか的を絞り、それを文章というフィールドの中で誰かに読まれることも考慮し文字にする。
この一連の作業は「思考の訓練」「脳機能のリハビリ」に他ならない
何か嫌なことが起きても、思考パターンを変えて再考し文章を書くと
全く違う出来事だったと気づいたりする。
抗鬱剤を服用するより日記を書く方が「心の病」を克服する近道だと今は信じている。