組織は増殖する・・ | あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

いつの間にか前期高齢者になっていました。65年以上生きてみると 色んな事を経験しました。「達成」「失望」「離別」「病気」...
それぞれの経験に意味があると最近思います。お会いすることのない、どなた様かのお役にたてば幸いです。      

最近「シロアリ」という言葉をよく耳にする。




シロアリは知らぬ間に増殖し、木造家屋の基礎部分や主柱を食い荒らし家屋を倒壊に至らせる。


我々の貴重な税金や年金を貪る国家公務員・地方公務員・政府関係機関の一部の連中を揶揄する言葉である。




社会保険庁(現在の年金機構)・厚生労働官僚の不祥事や特殊法人の諸問題、そして数年前の食品関連企業の賞味期限の改ざんや原材料の不正表示など、今まで、表面に現われなかった事象が社会問題となって久しい。




また、一見異なった次元の出来事の様な、「カルト的宗教集団」や「暴力団」に関する事件も、

「組織」というキーワードを使って俯瞰すると、現代社会が抱えている問題が浮き彫りになってくる。




組織というものを熟考すると非常に生命細胞と共通の作用や変化を観てとれることがある。



組織におけるひとつのグループを一つの細胞組織と仮定すると、

組織のメカニズムは増殖・繁殖することがその根底にある。




しかし、増殖し続けると他の組織にダメージを与える場合も多々発生する。




生命細胞は、一定の回数増殖を繰り返すと、増殖が止まるようにプログラムされているらしい・・・。




癌細胞とはその増殖停止プログラムの壊れた細胞と言い替えることができる。




国民のために奉仕するはずの公務員も、国益よりも省益主義に邁進してしまったのは


その「増殖プログラムを制御させる役割」の人たち、


つまり国会議員・地方議員の無能さが一つの原因だろう・・・



しかし、その議員を選挙で選んでいるのは残だが私たち国民自身でもある。


「国家の為に奉仕したい」「この国を良くしたい」と情熱を持ち公務員なった善良な者も


その己が属する組織プログラムに組み込まれてしまうと自己の保身・野心、欲望に侵されてくる。



自衛隊や海上保安庁の諸問題にしても、そもそも彼らは「究極の時限」では命を懸けて


戦ってでも国民を守るという「大義」を持った人たちの集団である。





だからこそ文民が彼らを統制(シビリアンコントロール)しないと「組織論」的に



彼らの暴走を止めることができなかったのは歴史が証明している。





橋下 徹 を全面的に支持する訳でもないのだが


私たちの子や孫のため、組織メカニズムを理解した上での



全く新しい行政管理システムが必要だと感じるのは私だけではないと思う。





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