先日、アメリカのコロラド州コロラドスプリングスで四大陸選手権が行われた訳ですが、会場のリンクが約1800メートル(富士5合目位)の標高の高地にある事で、村元高橋組の出場が決まった時から色々と心配と言うか、嫌な予感がしていました。…かなだい組の演技は一つでも多く観たいけど、地元コロラド出身のティム・コレト選手の組は兎に角として、今回出る必要はあったのかとも考えてしまいました。勿論場数を踏んで経験を増やしていく事は必要ですし、ミス以外は良い練習が積めていた事の解る、エレメンツの成長が伺えるものでしたが。今は怪我等が無く終わった事を喜びたいです。それにしてもこの会場、ナショナルトレセンも兼ねていて、他所(今回はオーストラリア)から開催を断られた時の最後の砦だそうですが、酸欠等選手の体に与える影響が過酷過ぎます💧特にリフト等の持ち上げのあるカップル競技の男子。アイスダンスの選手にも転倒等のミスが多く出ましたし、優勝したペア、りくりゅう組の木原選手も、FSの終了後その場に崩れるように座り込む程苦しそうでした。ISUにも選手の体一番に、もう少し開催地は考えて欲しいですね。
RDのコンガでは珍しく村元選手の方に転倒があり、慰め役がいつもと逆転していましたが、勿論女子にも過酷な高地ですよね。演技としては良かったと思います。
平地でも、只でさえきついプログラムのFDのオペラ座。ドキドキしながら観ていましたが、前半は練習の成果が出ていて良かったです。後半、標高の影響で酸欠?状になり急に脚にきたのか、高橋選手の転倒とリフトの崩れは残念でした。来月の世界選手権で是非リベンジを!
この世界観で、ノーミスの完璧にやりきった演技が観たいです。
かなだい組以外で印象に残った演技は、男子シングルのキーガン・メッシング選手のフリーでした。彼は今季で競技から引退する事を表明していますが、勿体ないというか、未だやれそうですのに💦ジュニアの頃から表現力と躍動感溢れる演技が印象的で、アジアの血が入っているのかなと思っていたら、高祖父がカナダ日本人移民第一号と言われる方なんですね。今回会心の演技でチャンピオンシップの大会のメダルが獲れて本当に良かったです。下のメッセージも彼の若手選手達への思い遣りと、温かな人柄が感じられ素敵です。これからの彼の未来に幸あれと祈ります。