(1)からも間が空いてしまい、本当に全く今更な観賞記の続
きですが(大汗)、備忘録として書いておきます。今度何時ア
イスショーに行けるか分からない境遇ですし。
ケアー姉弟… 最初の演技者。前回も書いたように、全く会場
アナウンスがないので、誰だか判り辛く…今回のショーはアイ
スダンスのスケーターが中心になっていた感じで、彼らのダ
ンスもきょうだいだけあって息のあったものでした。
無良崇人…「ラブ・ネバー・ダイズ」。無良選手は最近増々男
性的魅力が演技に出てきたような気がします。大きい3Aの
ジャンプも相変わらず豪快で格好良い!今年も活躍、期待し
ています。
K・マイズナー…久し振りに彼女を観ましたが、昔と変わらず
可憐で女性らしい滑り。大人っぽさも増して、素敵なスケー
トでした。
高橋・木原ペア…「ボサノバ・ベイビー」。昨年からすると手慣
れてきて、上手くなったなーという感じ。技の難度も上がって
きたようで、見応えがありました。もっとペアのスケーターが
観たかった。
村上佳菜子…全日本の時の事が頭にあって、彼女のメンタル
が少し心配だったのですが「アマルディシ」を伸び伸びと滑っ
てくれました。表現力の秀でた選手なので、若手に負けず頑
張って欲しいです。
T・ベルビンとC・ホワイト、R・ブラッドレーのコラボ…三人で
の小芝居仕立てのナンバー。三角関係で、失恋した男性役
がブラッドレー。ベタですが、お約束でもショーならではの楽
しさでした。ブラッドレー、相変わらずバク転などダイナミック
な演技で、観客を沸かせていました。
J・ロシェット…驚きました。バンクーバー以降、アマの試合に
出ていませんよね。なのに全く劣化していなくて、ジャンプも
完璧。女性らしい表現力も増した感じで、今からでも現役に
戻れそうです。
高橋大輔…昨日は余り本調子ではなかったそうで、コンペの
時と同じ位ドキドキし乍ら見守ってしまいました。掲示板には
「I'm Kissing You」の文字。キャラバンも良いけど、こちらを
観たかったので嬉しかったです。ルッツフリップのジャンプも
見事に決まり、今日は調子を上げてきた感じで、ほっとしまし
た。情感溢れる演技は流石で、胸を打ちます。高橋さんを初
めて生でみると話していた後部座席の男性が、演技終了後
興奮した口調で、凄い、色っぽくて格好良い!と言ってしきり
に感心していました。会場の声援も一段と大きかったです。
T・ヴァーチュー、S・モエ…一部のトリに相応しく、柔らかで
優雅な貫禄の滑り。今回のショーは、メリチャリが主役という
感じですが、彼らのダンスもタイプこそ違え、王者のスケー
ティングですね。
この後は第二部で、日本人スケーターが続きます。
宮原知子…流石の全日本女王。「ソレース」、良い演技で安
定していました。初々しさと老成が同居しているかのような
印象。
小塚崇彦…「エバリスト・キャリーコ」。今シーズンの彼は、
プログラムに恵まれていますね。こんなにタンゴやラテンの
曲が似合うのも意外でした。表現力がぐんと伸びてきた気
がします。
鈴木明子…「チゴイネルワイゼン」。彼女にとても似合ってい
る選曲だと思いました。曲の雰囲気が滑りに、よく出ていたか
と思います。
織田信成…「リバーダンス」。過去に数々の名プロを生んだ曲
ですが、織田さんにも合っていると思われます。ステップの部
分の完成度が上がれば、更に格好良くなると感じました。
M・デービス、J・ケアー、B・アゴストのコラボ…メリルが女王
様のようで、彼女やアイスダンスのメンバーが、このショーの
中心なのだと覚ります。確かにダンスとしてはこれ以上ない位
の豪華さですが、ペアが少なくて、ショーとしてはややバランス
の悪さを感じました。
E・ゴルデーワ…故グリンコフと組んで金メダルを獲った時の
エキシでしたか、ドビュッシーの夢での滑りが忘れられません。
妖精のようにはかなげな美しさで。年月は流れシングルで滑
るようになった彼女、若い頃とは又違う、人間味に溢れた叙情
を感じました。
P・チャン…実は高橋さんの次に、初めて生でみるパトリックの
演技を楽しみに来ました。噂に違わぬ見事なスケーティング
で感激。評価が高いのにも納得です。あの、漕がずにグィーン
と加速する滑りの凄さは、生でこそよく判るものだと思います。
勿論タイプこそ違え、高橋さんやアボットのスケーティングも
素晴らしいと思うし、大好きです。
T・ベルビン、B・アゴスト…容姿も演技も華やかなアイスダン
スのカップル。とてもプロスケーター向きで、このショーの中
心となっているのにも納得です。
E・ライサチェク…彼を生でみるのも初めてで、矢張楽しみで
した。相変わらず表現力がありオーラもあって、格好良いで
す。特に彼のツイズルが好き。
M・デービス、C・ホワイト…シャープでダイナミックな滑りを
する印象の二人ですが、セイ・サムシングの曲にのせて、哀
愁漂う、静かだけど力強く美しい演技でした。
浅田真央…大トリは日本公演に相応しく彼女。「ジス・リトル
・ライト・オブ・マイン」は、大人っぽいけど動きの少ないゆっ
たりとしたプログラム。メリーポピンズみたいな方が受けたと
思うし私も観たかったですが、年齢的にもこれからはしっとり
系のプロがメインとなるのでしょうか。オリンピックに未練は
無いと言い切っていたので、引退の方に傾いているのかもし
れませんが、じっくり考えて答えを出して欲しいです。