SA男子 SP | みづきのブログ

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フィギュアスケーターの高橋大輔さんを応援しています

選手の皆さんのように、実際に滑る訳ではないのに、
疲れて消耗しました…先週末。
高橋選手、余り調子を戻したという話も聞こえて
こなかったし、半ば覚悟して19日早朝、実況スレを
覗いていました。
画像が観られない状態で、この順位と点数、そして
全てのジャンプにミスという結果は矢張ショックで…。

落ち込んだ気分のまま夜のTV放送を待ちました。

実際の演技を観ると、思っていたより悪くなく、
特に冒頭の動きの美しさに、彼のスケーティングと
表現力の素晴らしさを再認識しました。

今回の不調の原因は風邪による練習不足なのか、
JO?で足を痛めてしまったのか
靴をグラフに変更してのタイミングの合わなさなのか…
部外者のファンには判りませんし、高橋選手も時には
言い訳してもいいと思うのに、本当の原因を話さない
場合が多いですよね。
でも他が素晴らしいだけに、ジャンプの事が本当に
心配です。
怪我でなければ良いのですが、タイミングを合わすの
だって、大変というか下手をすると時間が掛かって
しまいそうです。
バンクーバーの時のように、時間との闘いになるの
でしょうか。…ジャンプさえ戻れば完璧と言っても、
それが容易くはないことは、今迄の事でよく解ります。

祈るだけしか出来ませんが…美麗なジャンプが一日も
早く、戻りますように。


TV、地上波とBS朝日を一通り観ました。
地上波版では思いがけず、2012年GPF優勝の
道化師が観られました。もう随分以前の事のように
思えますが、つくづく昨季優勝しておいて良かった…。
実は、神演技の全日本と同じ位リピした演技です。
襦袢を除き(笑)この衣装が道化師で一番好きです。
演技も、音楽との調和等、バランスが良い感じ。


それでは、BS朝日で8人の選手全員(少ない…昔の様に
12人でやって欲しいです。テン選手、ジュベール選手
欠場は残念ですが、オリンピックシーズンだし、お大事に
して下さいね)の、SPを観た感想を。

M・アーロン選手。音楽を聴いてびっくり。…「マンボだ!」
「ある恋の物語」で、曲編集は違いますが、音源も同じですね?
あの「ウッ!」も控えめだけどあり、でも3Aが最後等、高難度
ジャンプ中心のスポーティーなプロで、そこは彼らしいですね。

A・リッポン選手。彼には長らく、表現は優美だけど、高難度
ジャンプ降りるのが苦手といった印象がありましたが…今日の
彼の演技にはそれを払拭させるものがありました。
4Lzへの挑戦、苦手だった3Aも決めて自己ベスト。
カルメンの曲に乗せて、力強さも出せていました。

A・ガチンスキー選手。羽生選手と同世代で、世選銅も
獲り、期待されていましたが、最近少し不調なんでしょうか。
練習でひどく転倒したらしく、腰など痛めてなければ良いですが。
バトルのフラメンコの振付は素敵だと思います。

A・マヨロフ選手。もっと若い選手かと思っていたら、
22歳なのですね。
スウェーデン代表だけど、名前の通りロシア的なプロと、
演技の選手ですね。
終盤のキャンデローロ跳び?がユニークでした。
最後、演技と音楽がずれてしまったのが残念。


第2グループ。
6分間練習での高橋選手は、それ程調子悪そうには
見えませんでしたが、痩せてしまって病み上がりっぽくは
ありました…。

J・ブラウン選手。ジュニアの頃からの表現力に、4回転は
無いものの、ジャンプも上手くまとめて良い出来でした。
スピンも柔軟性を活かして個性的だったし、タノも
綺麗でした。

小塚崇彦選手。衣装、前の白い部分が全体の黒から少し
浮いて見えるので、もう少し手を加えて欲しいかも。
彼も本調子では無いけれど、ディフェンディング・チャンピオン
の誇りもあるのでしょう、頑張っていましたね。
最後のコンボジャンプミスが惜しかったです。

町田樹選手。「エデンの東」といえば直ぐ、J・ディーンの
名画を思い浮かべますが、あの有名な旋律が使われて
いない所がユニークだと思いましたが…町田選手の
インタビューを聞くと、長大な原作からインスパイアされた
ようですね。所作の美しさ、ゴージャスな4T-3T、素晴らし
かったです。
町田選手を初めて見たのは、全日本ジュニア優勝後の、
地元局のインタビューだったと思います。
その頃から表現に秀でていましたが、昨季まで高難度
ジャンプなどの技術面で若干苦労が続いていただけに、
今季の確変は本物という感じで、驚かされました。
ヘーゲルが愛読書という理性的で明晰な彼、表現の為に
研究を重ねて技術をも高め、演技全体を高めた感じで、
まさに「止揚」というか。

最後は高橋選手でした。彼の、混沌の中から真実を引き出す
ような演技には、哲学繋がりで言うと、ベルクソンの「直観」
という言葉を思い出すのですよね。論理的な思考によらずに
理解する事、自己の内側から他者を感じ取り、対象そのものに
なりきる事ですが。


FSに続きます。