前回に続いて、シューベルト ピアノソナタ第14番の3楽章の聞き比べ動画を纏めました。いつも通りニコ動にUPするつもりだったのですが、UP出来なかったので、デイリーモーションの方にUPしました。ニコ動にUP出来なかった原因は私の環境のせいも考えられ、不明です。デイリーモーションだと、スライダーの位置と6つの音律の図の区切りが一致しないので、ちょっと使いづらいですね。
シューベルト ピアノソナタ第14番イ短調 Op.143 D 784 3楽章 古典調律聴き比べ
https://www.dailymotion.com/video/xa5p7xo
曲の始まりが、スメタナのヴルタヴァ(モルダウ)とちょっと似てる気がします。
シューベルトはベートーベンやモーツァルトから影響を受けている事を感じさせる曲がありますが、一方では前回の1楽章といい、この3楽章といい、後の時代の音楽家に少なからず影響をあたえていたのかな?と思わせるものがあります。他に、シューベルトのマイナー曲を色々聞いていると、「チャイコフスキーにもこんな感じの曲あったよね?」というのもしばしばあります。前の世代の遺産を受け継ぎつつ、次の時代に繋いでいたんだなというのが解る気がします。これは代表曲・有名曲だけを聞いていたのではなかなか気が付きにくい所ですね。
3楽章は、比較的短い曲なので、平均律でもとりあえず大きな問題は無いように感じます。強いて言えば、フォルテの和音の濁りを気にするかどうかでしょうか。イ短調ですから、古典調律だと和音の響きが改善されます。
古典調律の場合は、クープランでも概ね問題無く演奏できます。中盤を少し過ぎた所でEb-G#のヴォルフが出てきてしまうので、ヴォルフ緩和してない音律だと無理があります。Eb-G#の純正5度からのズレが10セントぐらいまでならばごまかす頃ができますが、それ以上だと気になりますね。この点はラモーだと問題無いです。
モデファイド・ミーントーンでの演奏を聴いていると、半音の幅の違いを曲の中で上手く使っている事に気が付きます。平均律だと、この工夫に気が付くことができません。例えばこういう所:
解釈とか好みの問題になってしまうかもしれませんが、ここは同じ音形を2回繰り返すのではなく、狭い半音・広い半音のニュアンスの違いを上手く使っていると考えた方がしっくりくる気がするんですよね。これは特にモーツァルトが多用していた手法でもあります。
他にも、臨時記号の使い方について、古典調律のお約束を守りつつ、よくよく吟味して使っている感じがします。このへんもモーツァルトの影響を感じます。





