Z級映画のツボ -10ページ目

Z級映画のツボ

 
マニアックな映画紹介、笑えない川柳やコレクションなどを公開しています!

 

監督:ロルカン・フィネガン
出演者:ジェシー・アイゼンバーグ、イモージェン・プーツ、ジョナサン・アリス、セナン・ジェニングス、アイナ・ハードウィックほか

新居を探すトムとジェマの夫婦は、不動産屋で「Yonder(ヨンダー)」という住宅街を紹介されます。
Yonderの住宅見学に出向くと、そこには同じような建物がズラリと並んでいました。

不動産屋は、「ここは理想の家です!」と勧めます。
その「9番の家」には、男の子の部屋まで用意されていました。

車で帰ろうとするトムとジェマですが、どんなに走っても、必ず「9番の家」に戻ってしまいます。
気づくと玄関の前に、生活に必要な食料や日用品が置かれていました。

怒ったトムは、ついに「9番の家」を燃やしますが翌日、燃えたはずの家は元に戻っており、謎の箱が残されていました。
箱の中には赤ん坊が入っていて、「この子を育てれば、開放する」とのメッセージがありました。

この街から抜け出す方法がない二人は、「9番の家」で男の子を育て始めます。
 

男の子は急速なスピードで成長し、おなかがすくと奇声を発します。
少年の見た目は白いシャツに黒ズボン、七三分けのまるでサラリーマン(笑)

誰がどんな目的でトムとジェマをYonder内に閉じ込め、子育てをさせるのか?

 

この映画を見て、少子化の日本のお手本のような話だと思いました。
日本が子どもを増やすには、このような方法で子どもを無理にあてがって育てさせるしかないのでは?

 

ドラッグ使用後に脳が覚醒するという独特のトリップ感は、ドラッグ映画ならではの面白さ!
「薬でハイになった状態を、どう映像化するか?」が見どころです。

なお、ちょっとしたお小遣い稼ぎで薬の副作用を知る治験に参加した人達には、恐ろしい未来が待ちかまえています。

 

 

 

 

監督:深川栄洋、原作:中山七里『ドクター・デスの遺産』
出演者:綾野剛、北川景子、岡田健史、前野朋哉、青山美郷、石黒賢、柄本明、木村佳乃ほか

警視庁捜査一課の犬養隼人(綾野剛)と高千穂明日香(北川景子)は、末期患者が次々と不審死を遂げる事件を追っていました。
二人が捜査を進めるうちに、患者の依頼を受けて安楽死をさせる「ドクター・デス」と呼ばれる謎の医師がいることがわかります。
患者達を苦しませることなく命を奪うドクター・デスとは、ナニモノなのか!?

安楽死をテーマにした映画ですが、医者側と刑事側とで視点が分かれます。
病院で毎日患者が苦しむのを見ている医者は、「苦しんでいる人をラクにさせてあげたい・・・」と思うようになるのかもしれません。

刑事は刑事で凶悪犯を捕まえることしか考えておらず、犯罪者がそれだけの犯行をおかすに至った理由については二の次でしょう。
ただ、犬養刑事には腎臓病に苦しむ娘がおり、この子がドクター・デスに安楽死を依頼してしまいます。
刑事というだけならドクター・デスをつかまえて終わりですけど、難病を患う子どもがいることで葛藤が生じます。

ちなみに「ドクター・デスの遺産」というタイトルですが、アメリカの病理学者で元医師のジャック・ケヴォーキアンという人物がモデルだそうで、
この人は、末期患者の安楽死を積極的に肯定した人物で、自ら自殺装置を作り、自殺幇助活動をしていたことから「死の医師」と呼ばれるようになったそうです。

130人もの人間を安楽死へと導き、第一級殺人に問われて服役もしています。
日本でも、似たような安楽死事件がありましたが、これらも「ドクター・デスの遺産」と言えそうです。

高齢社会で老々介護が増えており、介護殺人も起こっています。情状酌量がつくにしても、長年連れ添った配偶者を手にかける家族の気持ちについてはなんともいたたまれなく・・・。

安楽死は是か非か論争、目の前で苦しんでいる患者を見て何も感じなくなるのであれば、そちらのほうがよっぽどサイコパス的な資質ではないでしょうか?

綾野剛と北川景子がドタバタしすぎていて映画としては微妙でしたが、安楽死を題材にした原作者の中山七里と、難しいテーマで映画を撮る選択をした深川監督にエールを贈ります。

 

法廷で繰り広げられる、検事と弁護士の熱い闘い。
そこに一癖も二癖もある犯罪者が加わります。さて、真相は?

極限の心理戦を描いた裁判映画をご紹介します。

 

 

 

監督:フー・クィ
出演者:チン・シュウホウ、スン・フェイシャン、クァン・シャンユィンほか

路上の屋台でワンタンを売ってる老夫婦。
突然、白目の乞食(ものごい)が現れ、老夫婦が「ワンタンがほしいのか?」と聞くと、「タダ飯を食いに来たんじゃない。おまえたちの首を取りに来た!」と。

彼の背後では、大男が二台の棺桶を引いており・・・老夫婦は“土”の使い手、乞食は“木”の使い手、そこに“水”の使い手がやってきて、二人は破れる。

警察が調べると、老夫婦は(“水”の使い手がかけた呪術により)溺死していた。“水”の呪術師は雨も降っていないのに傘を差し、長靴を履いている(笑)

冒頭の10分ですでに、怪しげな呪術の世界に引き込まれました!


ロン刑事の捜査に協力するのは、ロンドン帰りの奇術師ロビン。
彼らは、犯人が日本人女性と手下の斎藤という、“水”の呪術師であることを突き止めます。

実は、ロビンは“火”の呪術師で、火龍を操ります。
ラストは、白虎が大暴れ!ロビンが召喚した火龍と戦います。

原題は『大幻術師』、呪術廻戦とは無関係です(笑)
 

天才ハッカーが暗躍するサイバー犯罪。

スマホを乗っ取られて全財産を失い、ネットで個人情報を拡散されて人生が終わる…。
そんな現実が、映画に近づいてきている感がしますね。

衝撃のハッキング・サスペンス映画をご紹介します。

 

 

監督:バーニー・ラオ
出演者:ピイミオ・メイ、ジェド・ブロフィー、ナタリー・モリス、ジム・バルタクセほか

80年代の映画かと思ったら、作られたのはごく最近らしいニュージーランド作品。
タイトルどおり、殺人ソファが襲ってくる映画です。
なんと武器は、内蔵されたコイル(大笑い!)

殺人ソファが立ち上がり、ヨチヨチ歩きで近づいてきます。
キラキラしたボタンの瞳がかわいらしい。見た目は、どーも君そっくりです。



 

妖艶なダンサーのフランチェスカは、注文したソファを待っていました。
そんな彼女の元に刑事が現れて、元カレのフレデリコが殺されたことを伝えます。
フランチェスカは、元カレにストーキングされていたことを話します。

注文したリクライニング式のソファが届き、その上でフランチェスカは身をくねらせます。
おそらくこの監督は、江戸川乱歩のファン(笑)
乱歩の『人間椅子』にインスパイアされたであろうシーンが出てきます。

映画の中に出てくるサイコメトラーのじじいがソファに手をふれると、脳内に再生される殺人現場のシーン・・・。
サイコメトラーじじいがオカルトの文献を調べると、古代ユダヤに伝わる悪魔“ディブク”の存在をつきとめます。
怪しいオカルト研究家のマクツも登場し、強力な悪霊が周囲の人間に取り憑こうとしていると警告します。

フランチェスカと同居しているゲイのTJも、ソファに襲われます。
背後から迫るソファに、まったく気づかないTJ。
ヨチヨチと忍び足で近づく殺人ソファ。あのスピードなら十分逃げる時間はありそうですけど、TJは殺されてしまいます。

さて、殺人ソファに取り憑いているのは何者なのか?
過去に黒魔術を行っていたヴァレリーとジェラールという魔術師が関連していました。
殺人ソファは、「ヴァレリー」とその名を呼びます。しゃべる殺人ソファが、これまたかわいい!

悪魔ディブクは取り憑いた者が死亡すると、物に移動して潜み、新たに取り憑く人間が現れるのを待つのでした。

 

サイコパスは、他人の痛みに対する共感が無い人格障害です。
サイコパスの心の奥底にある深い闇など、凡人には到底理解できるものではありません。

それにしても、サイコパスを演じる俳優が素晴らしい!
彼らの熱演無しでは、成り立たないサイコパス映画です。

 

 

 

夫と妻に捧げる、笑えない川柳です。

 

 

「亭主元気で 留守がいい」とか言いますね。
人間関係って、ほどほどの距離を取ることが大事です。
コロナ過で在宅ワークが増えており、狭い家の中で顔をつき合わせていると余計なケンカのタネになりそう。

トラブルになったとき、とことん話し合って解決を目指すのは悪手です。
それは問題の原因を追求することになり、ミゾが深くなります。

解決策としては、もめたら距離を置くこと。
時間が経つとたいていのことは、どうでもよく思えてきますから(笑)

 

 

 

お一人様に捧げる、笑えない川柳です。

 

 

サラリーマン川柳が好きで、たまに投稿しています。
一般的に「笑えるサラリーマン川柳」とありますが、多くのサラリーマン川柳は笑えません・・・。

今はコロナ過なので、在宅によるリモートワークを詠んだ句が増えています。
たとえば、「リモートの 会議に映る 生活感」
       「在宅で いつしか妻が 管理職」など

サラリーマン川柳の根底にあるものは、“悲哀”です。
さらに、その悲哀を笑いとばそうというあきらめが見えます。

がんばれ、リーマン。日頃の不満を笑いとばそう!