どっちにしようかと迷ったあげく、バレエのチケットはGFにゆずってこっちにしました。
(バレエのレビューは聴取しましたので後日投稿します)
このお二人は日本の声楽界のトップ美女二人でしょう。声楽もビジュアルが大事です。
森麻季さんは長い事実物を拝見していますが、衰えぬ美貌です。二人のお子さんのママとは思えません。
ドイツのドレスデンオペラの「薔薇騎士」でゾフィーをやったのを観たのが最初ですが、演技はシロウト同然でした。資質というものが欠けています。それは個性なんだと思います。(他人を演じられないということが)
見かけは高慢に見えても仕方ない人ですが、ご本人はかなり可愛らしい人です(トークで分かります)。技巧も素晴らしい。本日もシャルパンティエの歌劇「ルイーズ」より"その日から"の歌唱は、世界に通用する物凄い歌唱でした。声質が軽いところが個性です。もう、この年齢に達すると、ほぼ声楽家としてのポジションは確立しているでしょう。完成形だと言う事です。「まだまだ修行」というセリフは出て来ない年齢になったんだなぁ、と長年観ている立場としては感慨深いものがありました。鎌倉芸術館開館20周年スペシャルというコンサートでしたが、ご本人もキャリアが20年だそうです。(御歳43歳)
森麻季さんは、ドレスの趣味がまた素晴らしいです。(日本の声楽界で他にドレスの趣味が良いのは澤村翔子だと思います)森さんは単色のベージュ色のようなAラインのドレスでしたが、あれを美しく見せられるのは(似合うのは)個性です。同じドレスを着ても誰もが同じように見えるかというと、そうではないものです。毎回違うドレスを着てきますが、それもフリフリ系なんですが、「どこにしまっておくんだろう」と気になります。
ビジュアルは大事です。
林美智子さんも美貌の歌手ですが、やはり年齢を重ねました。ケルビーノを何度も演じて高い評価を得ているそうで、本日も"恋とはどんなものかしら"を歌いました。得意のレパートリーということになるのでしょうが、「もう歌って良い時期は過ぎた」歌唱でした。声がもう「熟女の声」なんです。大きな豊かな胸が見えるドレスでケルビーノを歌われても、目をつぶって聴くしかありません。それでも「声のマチュア度」がもうケルビーノのイメージと合いません。
ケルビーノを歌える期間というものが、歌手にはあるんだなぁ~、とこちらも感慨深く林美智子さんの歌唱を聴きました。
ケルビーノと言えば、今週末に藤沢市民オペラが「フィガロの結婚」をやります。
11月23日土曜日 14:00から
11月24日日曜日 14:00から
藤沢市民会館大ホール
チケットはこちら
★若者オペラ体験席(2階席):1,000円というのがありますが、年齢制限は無いそうですので是非おじさんおばさんもどうぞ。
★ケルビーノは堀万里絵さん(23日)と青木エマさん(24日)どちらも若手の美貌の長身(170cm超)。
林美智子さんの本日の白眉は武満徹の「小さな空」でした。今後はこの路線が延びるのではないでしょうか。
同様に森麻季さんの日本語の「初恋」も良かった。これは森麻季さんの歌唱を今まで何度も聴いていますが一番良かった。この年齢でこそ歌えるものがあるように感じました。
声楽家、年齢とともに歌が変わるんだなぁ、ということを実感させて戴いたコンサートでした。
最後になってしまいましたが、山岸茂人さんのピアノは、森麻季さんと何度も組んでいる所為もあることでしょうけれど、緩急が歌手とよく合っていて、特に「花の二重唱」はデュエットも息が合うのが難しい曲ですが、それに伴奏をつけるのも難しくて、よく「三拍子」になってしまうのを聴く事がありますが、本日の三人は日本の最高のレベルの演奏でした。
良かったです。声楽家の人生というものを共体験(私の造語)できた一日でした。





と行ってきました。平日(木曜日)の午前11時開演です。当然、勤め人の方は来れないでしょう。








































