ウエストワールドプロットS1第10話 アダムの創造4/(The Bicameral Mind) | 言いたいことは明日言え

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最近頭が硬くなったのか、SFドラマが一回観ても理解出来ないことが多いので、ドラマの登場人物、あらすじの備忘録として使うつもりです。

ウエストワールドプロット 第1シーズン 第10話 4/

出展:Westworld Wiki  ネタバレ注意


【アダムの創造】原題The Bicameral Mind


黒服の男、ドロレス・アバナシーとテディ・フラッド
ドロレスは血を流し這って逃げるたが、黒服の男に横腹を蹴られた。
黒服の男「正直お前には驚いたよ、今回は随分と冷静じゃないか」
ドロレス 「彼が来てくれるから。きっと来るわ。私を助けてくれる」
黒服の男「分かってないな誰も助けには来ない」
ドロレス 「来るわ。彼の愛は本物。私のも。ウィリアムが私を見つける」
黒服の男「ウイリアム。そうか、参ったねこりゃたまげたドロレス 。まさか記憶が残ってたとはな。実は偶然にもウイリアムって客を俺も知ってる。彼の道が何処へ続いたか教えてやろう。ウイリアムに人を殺す才能は無かった。最初はな。だが彼には戦う理由が出来た。お前を見つける為だ。その過程で彼は殺しを覚えていったんだ」
ローガンは北軍の死体の真ん中に縛られて座っている。後ろではローレンスとウイリアムがほ兵士を殺していた。
ウイリアム「彼女は何処だ」
兵士「俺は何もしてない。本当だ」
ウイリアム「何をしてないんだ」
ローガン「兵士が若い女にする事と言えば?あれさ」
ウイリアム「まだ生きてるのか」
兵士「分からない。でも生きてたよ。最後に見たときはね。生きてたと思う」
ウイリアム「そこの銃を取れ」
兵士「やめてくれ。頼む」
ウイリアム「お前に先に撃たせてやる」
兵士は銃を取ったが撃つ前に撃たれ、ナイフで喉を突かれ、返り血がローガンにもかかった。
ローガン「おい待て。マジかよ」
ウイリアムはナイフをしまい、兵士の死体から銃を奪った。
ウイリアム「彼女を探すぞ。何処かにいる」
ウイリアムはローガンの縄を引いた。
黒服の男「ウイリアムは来た道を戻ったが、お前は居なかった。だから先に進んだ。世界の果てへと。彼はお前を見つけられなかった。だが殺しを繰り返して、別の物を見つけた。自分自身だ」
エスカランテの小塔に来た時ウイリアムの上着のポケットから写真が落ちた。ウイリアムは草原で逃げる市民を殺し、別の場所では大量北軍兵士の死体の中にいた。そして死体のかぶっていた黒い帽子を拾い、白い帽子を捨てた。振り向くと裸で縛られて馬に乗ったローガンに鳥の羽を渡した。
ウイリアム「パークの端っこだ。着いたぞ」
ローガン「ここは本当のじぶんがわかる場所だって言っただろう。お前は仮面を被ってる。意気地なしでモラルを振りかざすだけ。そんなダメ男の仮面をな。だが本当のお前は大したもんだ」
ウイリアム「ここは実に素晴らしい。決めたよ。我が社の持ち株数を大幅に増やす事にしよう。このパークこそ未来だ」
ローガン「今お前、我が社って言ったか?我が社だとふざけるな。デロスはこの俺の会社だぞ。勝手な事ほざくなクソ野党」
ウイリアム「お父さんは安心できる後継者を選ぶだろう。君は向こう見ずだし、衝動的だ。世界の果てが見たかったんだろう?ここがその場所だ」
ローガン「あの女はどうでも良かったんだな。そうだろう。はは、ただの口実だったんだな。これか?ははは、この物語をお前は望んでた」
ウイリアムはローガンの乗っている馬の尻を叩くと、裸のローガンを乗せたまま馬は走り出した。黒服の男「もちろんローガンは間違っていた。ウイリアムはな、お前を忘れる事が出来ず探し続けたよ。一人で怯えてないか?お前を心配して。見つかると信じてた。そしてついに見つけた。二人が出会った街で」
ウイリアムはスイートウォーターで、全身黒い服で馬から降りると通りを歩くドロレスを見つけた。ドロレスはウイリアムに気付かず馬に向かって歩いていく。(ドロレスはいつものループの中にいた)ドロレスはウイリアムの顔をまっすぐ見たが、ウイリアムを認識せず、落とした缶詰を拾う別のゲストに振り向いた。(恋に落ちた女性がいなかった知り心を打たれたウィリアムは、ウェストワールドにうんざりし、隠していた本性そのものの人間になった)
黒服の男「出会った日と同じようにお前は美しかった。同じ光に輝いていた。だがお前に価値はない。本物じゃないからな。お前には礼を言わないとな。お陰で自分が見つかった」
ドロレス「ウイリアム」
ウイリアム(黒服の男)「そうだよドロレス。ある意味お前は正しかった。俺の道は常にお前へと続いていた。何度やってもな。そのうちお前にも飽きて、新たな冒険へと旅立ったがお前の道は常にここへ続いてたようだ。お前はループを繰り返す。見つけられない何かを探して亡霊を追いかけてずっと記憶の中を彷徨ってたんだ。気付くべきだったよ。お前にとっての俺は単なる記憶の1つだと」
ドロレスはシャツ姿でウイリアム縋る。
ドロレス「ここは何処?」
ウイリアム「心配ない。僕がいる」
ドロレス「今はいつなの?夢の中に閉じ込められたみたい。それとも遠い昔の記憶の中に、貴方といたのに一瞬で」ドロレスは黒い小塔の前に一人で立っており、次の瞬間には年老いたウイリアムの前に倒れていた。
ウイリアム「お前は囚われの身だ。だがまた会えた。これが最終ラウンドだ」
ドロレス「貴方は変わったわ」
ウイリアム「お前が俺を変えたんだ。お前のお陰でわかった。この世界も外と同じでゲームだとね。戦わずして勝利は得られない」
ドロレス「違うと思ってた。貴方は皆と違うって」
ウイリアム「他の連中とは違うさ。俺はここの所有者だ。全ての謎を知ってる最後の1つを除いてな。昔ここに来た時お前が探してたものだ。迷路の中心は何処にあるんだ。ドロレス 」
ドロレスは泣き出した。
ウイリアム「あー泣きの芝居が始まったか。無駄な足掻きだといい加減悟ったらどうだ」
ドロレス は立ち上がった。
ドロレス「私の為に泣いてるんじゃない。貴方の為よ。その昔地上には巨大な獣がいたそうよ。山のような。でも今は化石しか残ってないわ。どんな生き物も時間には抗えない。貴方もこんな風になった。いつの日か貴方は滅びる。同類達と泥の中に横たわるの。貴方の夢は忘れられ恐怖は拭い去られるわ。貴方の骨は砂に変わる。そしてその砂の上を新たな神が歩くの。その神は不滅。この世界は貴方のものじゃないわ。すでに来た人のものでもない。この世は来るべきものに属するの」
ウイリアム「奴だな。ワイアットか。案内しろ。迷路を解くんだ」
ドロレス「貴方の為の迷路じゃないわ」
ドロレスは睨みウイリアム突き飛ばし背を向けた。
ウイリアム「おい何処へ行くつもりだ」
ウイリアムが腕を掴むと、ドロレスはウイリアムの腹を殴り協会へ放り投げた。そして襟首を掴んで引きずり、教壇に投げ出した。ウイリアムは近くドロレスの腹を蹴り殴り掛かったが、腕を折られ壁に何度も叩きつけられ、外へ放り出された。ウイリアムは銃を出すが、ドロレスに叩き落される。背中で擦って逃げるウイリアムの頬にドロレス は銃を突きつけた。