ウエストワールドプロット S1第5話 逃避行1/7(Contrapasso) | 言いたいことは明日言え

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最近頭が硬くなったのか、SFドラマが一回観ても理解出来ないことが多いので、ドラマの登場人物、あらすじの備忘録として使うつもりです。

ウエストワールド 1シーズン 第5

出展:Westworld Wiki


逃避行】原題Contrapasso


『私は強くなった自分を想像した』ドロレス・アベルナシー
【逃避行】は、ウェストワールドの第1シーズンの第5話であり、リサ・ジョイとドミニク・ミッチェルが共同執筆し、ジョニー・キャンベルが監督した。
あらすじ
ウィリアム、ローガン、ドロレスは捕らえたお尋ね者を人質に、彼のボスであるエル・ラゾがいるというパライアへ向かう。そこで“コンフェデラードス”と呼ばれる傭兵たちを見たローガンは、最大の“ゲーム”である“戦争”を体験するチャンスだと期待する。一方、パライアへ向かう黒服の男は、瀕死のテディを助け、探し求めている非情な悪党のボス、ワイアットのもとへ案内させようとする。​

プロット
ロバート・フォード博士
ロバート・フォード博士は冷凍倉庫に座って、彼の古い友人でホストのオールドビルと話している。
ビル「何か物語をはないか?」
フォード「あるぞ。聞かせよう。とても哀れな話だ。子供の頃、兄弟で犬を強請ると、父が老いたグレイハウンドを連れてきた。見た事はあるか、ビル」
ビル「昔、決闘を見た事がある」(ビルはグレイハウンドという言葉をショーダウンと勘違いして、スクリプト化された回答をした)
フォード「グレイハウンドはレース犬だ。フェルトで作った兎を追い、一生コースを走り続けるだけ。ある日散歩に出掛けた。犬を離すなと父に言われてたが、出来心で、兄がリードを外した。するとその瞬間、犬は猫を見つけた。フェルトの兎に見えたんだろうな。駆け出した。あの老犬が走る姿、あれは何より美しい。犬は遂に猫を捕まえた。恐ろしい光景だったよ。猫を殺したんだ。体を引き裂いて。犬は戸惑ったように、座り込んだ。何かを捕まえる為に生きて来たんだ。あの犬は。そして目的を失った」
ビル「実に素晴らしい話だ、相棒。白い靴のレディに乾杯と行こうか」
ビルはグラスを傾けた。



ドロレス、ウィリアムとローガン


パライヤを見下ろす十字架の墓地


ドロレスは、パライヤ市のすぐ外の十字架の墓地立っていた。「私を見つけろ」という声を聞く。ドロレス は「どうやって?」と尋ねる。夢の声から覚めると、ドロレス はローガン・デロス、スリム・ミラー、ウイリアムと共に立っていた。
ローガン「彼処だ。パライヤ、追放された者、無法者、盗人、娼婦、人殺しの街」
スリム「あの街に入ったら、俺を無事に帰したあんたらにエル・ラゾがたっぷり感謝するぜ」ローガンは笑い、街に向かう。
ウイリアム「大丈夫?」
ドロレス 「勿論、私何処かおかしい?」
ウイリアム「さっき誰かと話してなかった?」
ドロレス 「風の音でしょう?」パライヤの街は賑わっていた。
ローガン「スイートウォーターから離れる程、シナリオがより壮大で大胆になる」
ドロレス 「独特の美しさがある」
ローガン「今回は意見が合うな。ここはマーケティングに基づいて作りましたって感じじゃ無い。全てが生々しく、露わ、だが、それには金がかかる。かなり損失が出てるって噂でね。うちは買収を考えてる。どうやら、パークは元々共同設計だったらしい。だがオープン直前、設計者に一人が自殺。(おそらくアーノルド)パークは危機に陥った。まあ、詳しくは分からない。其奴の名前も」
ウイリアム「弁護団に探らせたんだろう?」
ローガン「ああ、でも、何も出なかった。完全に謎だ。其奴の写真もない」
ウイリアム「誰が設計したにしろ、其奴は人間を軽く見てる。あれは?」
ローガン「彼奴らは自称ニューバージニア軍。コンフェデラードスって呼ばれてる」
ドロレス 「父から聞いた事がある、戦後、降伏を拒んだ元連合国の兵士よ。南で雇われ兵をしてるの」ローガン「ゲームの鍵だ」
ウイリアム「ゲームって?」
ローガン「最大のゲームだ。戦争。俺も聞いただけだが、パークの一番奥で行われる。今回はチャンスだぞ」


パライヤの通り


黒服の男
黒服の男はテディを馬に乗せ、ローレンスと山道を歩いていた。
ローレンス「これまで、イカれた野郎は大勢見て来たが、あんたみたいな奴はそういないぜ。この男テオドア・フラッドは、ワイアットのダチだったんだ」
黒服の男「奴と関係があるからこそ、此奴が必要なんだ。俺を大悪人の下へと導く」
ローレンス「そいつはどうかな」
黒服の男「ああ、不味い」
ローレンス「助ける事無かったのに。あのまま死なせりゃ良かったんだ」
黒服の男「運命を信じるかローレンス」
ローレンス「運命の女神?居たら歯をへし折ってやるぜ」
黒服の男「口だけは達者だな。俺を怒らせるなよ。昔からの友人が、こう言ってた。人には道がある。お前の道は俺へと続くって。何故お前を道連れにしてきたと思う?」
ローレンス「楽しいからじゃないのか?俺をいたぶれて」
黒服の男「ははは、まあ、そうかも知れんな。俺にそんな口を聞けるのは、お前ぐらいだよ。多分昔は他にも居たな。テディは長く保ちそうにない」
ローレンス「パライヤに医者が居る。だが、そこまで辿り着けないな。出血多量だ」


少年は再び現れた。


どこからともなく、現れた少年は声を掛けてきた。
少年「迷子なの?」
黒服の男「友達が怪我をしててね。近くに水はないか?」
少年「崖の向こうに小川があるよ。
黒服の男「汲んできてくれ。急いで。水がないと助からない。ほら」水筒を渡すと、少年は水を汲みに行った。
黒服の男「ああ、小さすぎる」
ローレンス「どう言う事だ。なんで坊主を行かせたんだ。今朝俺に袋いっぱい水を汲ませたろう」黒服の男は袋の水を捨てた。
黒服の男「本当に残念だ。お前と居ると、いつも楽しいんだがな」
ローレンス「一体何が言いたいんだ」
黒服の男「俺は間違ってた。お前の道が続く先は、俺じゃ無かった。奴だ」