ウエストワールド 第1シーズン 第2話 4/6
【迷路】原題:Chestnut ネタバレ注意
ローガンとウィリアム
眼帯の男「お礼の印にほんの心ばかりだが、あんたにあげるよ。一世一代のチャンスをな」
ローガン「興味ない」
眼帯の男「川を渡り、荒地を通り過ぎる、するとそこにお宝が。実はな、そのお宝の地図を持っている」
ローガンはディナーナイフで男の手を刺し、テーブルにとめ、ウィリアムに衝撃を与えた。他のダイナーは気付いていないようだ。
眼帯の男「うああああああ」
ローガン「言っただろう?興味ないって。もういい、飯なんか食ってる気分じゃねえ。行こう」
ローガンが綺麗な女性と男性と裸でベットにいるシーンに切り替わり、別の女性もベッドに登りローガンにキスをする。ブロンドと騎乗位しながら、男性に乳首を触られ、ブルネットの女にビンタをされローガンは喘いだ。
ウイリアムは別の部屋でナッツを食べていた。
クレメンタイン「お友達はお楽しみね」
ウイリアム「それは、ちょっと違うな」
クレメンタイン「お楽しみ?」
ウイリアム「友達」
クレメンタイン「うふ、面白い。よく言うじゃない?ユーモアのある男はあっちの方も凄く」
ウイリアム「しなくていいんだ」
クレメンタイン「好みじゃないなら、他の女の子を呼ぶわよ。貴方にとって完璧な娘をね」
ウイリアム「いいや、君は完璧だ。ただ僕には待ってる人が家にいるから」
クレメンタイン「よくわかったわ。真実の愛はいつだって待つ価値がある」
クレメンタインはウイリアムにキスをした。
リー・サイズモア
コントロールルームでは、リー・サイズモアの新しいシナリオに取り組んでいる人々がいる。彼らは文字通りキャラクターを作成し、それらをドレスアップしています。
リー「堂々と、強く、雄々しい鷲鼻を。そう頼んだろう?それで?君が作ったのがこれ?これじゃまるで部品置き場から拾ってきたペニスを目の間にくっ付けたようだ。やり直せ」
技術者「じゃあ、削ぎ落とします」
リー「聞こえたろう?きちんと最初からやり直すんだ」
リーは激怒し、金属製のトレイでホストの顔を破壊した。
テレサ「人当たりがいいわね。貴方の要望を受け取ったわ。ホストをあと50入れ替えたいって?」
後ろに立っていたテレサが声をかけた。
リー「新プロットの奴とね、野蛮人の群れというからには、20体くらいじゃ足りませんよ」
テレサ「追加出来るのは20体だけ、50は無理」
リー「多少増えたって役員会は気にしないでしょう?」
テレサ「シナリオはもうフォードの承認は受けたの?」
リー「彼はもう何年もプロットを重視してない。上がコスト削減を望むなら、いっそ我らが無敵のリーダーを、回収候補に入れては?」
テレサは無言で厳しを返して立ち去った。
ロバート・フォード
地下の廊下で、フォードがエレベーターに乗り込んでいるのが見える。それから彼はエレベーターから、パークの孤立した荒野に出た。フォードは砂漠を歩き約10歳の少年と出会う。
男の子「迷子になったの?」
フォード「違う。道を外れただけだよ。少し外れすぎたがな。君もそうなんじゃないか?」
男の子「休みで来たんだ。でも退屈。父さんは好きなことしろって」
フォード「うちの父はこう言ってたな。退屈するのは、退屈な奴だ」
男の子「父さんも」
フォード「退屈な奴は退屈しない。私はそう思ってたよ。退屈の意味が分からないからだ。散歩するが、良かったら君も来るかい?」
少年はフォードに着いて行った。
黒服の男
砂漠を黒服の乗った馬が歩いている。その馬に繋がれたローレンスが、目隠しで縛られたまま続いていた。
黒服の男「もっとしっかり歩けないか?あと少しだ」
ローレンス「てめえなんかくたばれ。俺が誰か知ってんのか」
黒服の男「よく知ってるさ、ローレンス。俺たちは友達だぞ。だからこそ、キッシーからここの事を聞いて驚いたよ」
ローレンス「ここってのは?」
黒服の男「お前の故郷」
目隠しを取ると、スラムのメキシコカフェの野外テーブルに座っていた。
黒服の男「お前と俺は亡霊の国の戦士を追跡した仲だ。お前の好きなウイスキーも小便しながら口笛で吹く曲も知っているぞ。だが、お前に家族がいたとはな」
ローレンスの娘「パパ」
ローレンスの妻と娘もいた。
黒服の男「だから俺はここが好きなんだ。秘密がある。長年過ごしても気付かなかった。細かい事も色々と。何故現実の世界よりいいのか。現実は混沌としている偶然だらけだ。だがここは、全ての細部が必然で出来ている。お前もだ、ローレンス」
銃を解体しながら黒服の男は言う。
ローレンス「いったい何が望みだ」
黒服の男「迷路さ。入り口は何処にあるんだ?」
ローレンス「言っただろう?迷路のことなんか、俺は知らないって」
黒服の男「ほら?お嬢ちゃん、これをこれを」
男は銃弾を7個詰めて、残りの2個を少女に握らせた。
黒服の男「どうするか、お前が決めろ」
ウエイターがウイスキーを持ってやってくる。
黒服の男「えらく時間がかかったな」
ウエイター「特別な客に出す、上物を取ってきたんで」
黒服の男「こいつの従兄弟たちに、仲間を呼ぶよう言ってたんじゃないのか」
黒服の男はウイスキーを飲んだ。
黒服の男「さあ、話せローレンス、こうすれば記憶を呼びさませるかな」
黒服の男はウエイターを撃った。
コントロールルームで技術者とスタッブスは、タブレットで黒服の男を見ながら歩いていた。
技術者「この客は悪党をすべて殺しました。どうしましょうか?」
スタッブス「その客の好きにさせとけ」
ローレンス「悪いな相棒、従兄弟達は普段は持て成しがいいんだが」
従兄弟達が黒服の男達のいるテーブルを取り囲んだ。
黒服の男「分かってないな、ローレンス。俺は30年通ってる。ここで生まれたも同然なんだ。そしてまさにこれこそ、俺がここに来る理由だよ」
黒服の男は取り囲んだ男達を次々と殺した。壁の後ろで祈ってる若い男も壁越しに撃ち殺した。
黒服の男「こう言うのもなかなか楽しいが、先へ進まないとな」
黒服の男の持っていたグラスが割れる。店の奥から撃ってきた男と飛びかかってきた男を、黒服の男は殺した。娘から2発の弾丸を受け取ると、黒服の男は弾を込める。
黒服の男「どうするかはお前が決めるんだ。どっちにする」
ローレンス「頼む。迷路の見つけ方なんか知らない」
黒服の男「さあ、ダンスの時間だ」
黒服の男はローレンスの妻の手を取り、泣いている妻と踊る。
黒服の男「踊りが上手いじゃないか。だがさっきからずっと震えてる。人間らしい感情はいいね」