建前と本音が違うのが、これまでの日本の文化の特徴だった。

例えば、談合は今は弾劾されるが、極めて日本的文化とも言える。

そういう目で見ると、大分県の教員の問題も50万円程度の謝礼では贈収賄というより、謝礼の範囲ではないのか。動機は義理人情ではないのか。


ところでゼミ生で地方公務員になった学生は多いが、市役所レベルの時は、いつも情実採用がないかどうかよく調べろといってきた。試験の成績よりコネ採用が多いと聞いていたからだ。確証はないが。

県レベルになるとそういうことは少ないと思うが。


市役所レベルの採用試験の問題を是非マスコミは取り上げてもらいたいと思う。

もし不正採用があるなら、まじめな学生がかわいそうだ。

植草元教授というのは、確か女子高生の盗撮で実刑判決を受け、控訴中の人物。

この人が「セクハラ癖があることは業界では有名」などと書いた「サンデー毎日」を名誉毀損で訴えたのだ。

その判決が、タイトルのようにセクハラ癖が認定されたが、「業界では有名」の部分は名誉毀損に当たると33万円の支払いを毎日新聞に命じたという(20・9・9)


セクハラ癖が認定されたら、恥の上塗りと思うが、妥当な判決と言っているらしい。懲りない人だ。


有名だったかどうか知らないが、セクハラ癖はかなり有名だったのだろう。ならば、どうして内部告発する同僚がいなかったのだろうか。大学で被害者が出たらとんでもないことになる。


無関心あるいはかばいあってしまう大学と言う業界は困ったものだ。

大分教員汚職では、5人が採用取消し、13人が退職後臨時講師という結果になった(朝日・08・9・7)。

一人の方は「自分は悪いことはしていないが、、周りがしたことについて児童にどう指導したらいいのか迷い続けた」と涙ぐみながら語ったという。

この先生は多分、親が裏工作したのを知らなかったのだろうけど、他のほとんどは不正を知っていたのではないか。

評論家がいうように、確証はないが、どこの県でも行われているのではないかと思う。汚職という金銭が前面に出たが、実際にはお金より、一種の義理人情的な日本の文化風土が生み出したものだと思う。


経済だけでなく、アメリカ的な正邪がはっきりしたモラルが日本に入ってきたのだ。アメリカ的な自己責任のモラルは日本にもかなり定着してきたが、こういった情実をよしとするモラルも崩れてゆくだろう。


18人の先生方は、人生を棒に振った感じになった。大学生諸君も日本的なモラルがどんどん崩れつつあることを学ぶべきだと思う。

私の勤務していた大学もそうだったが、やはり大学は特殊社会で、世間のモラルや常識が通じないところだとこのニュースを見てますます確信した。こんな教授から学生は影響を受けてはいけない。


拡大したというのは、エル・アンド・ジーから資金を受け取っていた教授たちが16人に拡大し、慶応以外に、京都大学、琉球大学、大阪大学などに広がったからだ。

それぞれ、「L&Gとの関係はまったく知らなかった」とか「記憶していなかったが、通帳を確認したらあった(五百万円)」とか言い訳している。

 まってくれ、そんな高い原稿料を貰ったら、裏がると考えるのが常識人ではないのか

        5百万円振り込まれたのを忘れるくらい、いろいろ収入があるのか


被害を訴えている元会員側は『支払いもとの背景を確認することなく金を受け取る医師の体質も問題だ」といい、『貰った金は返せ」とも言っている。当然のことだ。


私は金を返せばいいという問題ではないと思う。まだ容疑だが、確定すれば詐欺の片棒を担いだのだから、辞職するなり、応分の賠償金を払うのが至当と思うがどうだろうか。

エル・アンド・ジーというのは当初は健康寝具販売だったが、「円天」という擬似通貨を使って、1000億円集め、

出資法違反で捜査を受けた会社だ。

この教授は、大手会社から大学に来たので、純粋の大学教員とはいいがたいが、容疑が確定すれば、詐欺商法の片棒を担いだことになる。会報誌に慶大教授の肩書きで写真や論文を載せたりしていたからだ。

聖職とまではいわないが、大学という教育機関に従事するものは、一般より高いモラルを持ってもらいたいものだ。

 教育者なのだから。