歪んだ太陽。
眩しくて…何も見えない…。
手は震え、目も微かに揺れる。
相変わらずの幻聴と幻覚はおさまらない。
とうとう健診の日が来た。
「もう君辞めたほうが良いよ頑張りすぎたせいで精神が参ってるんだよ」
「俺病気なんですか」
「薬だしておくから様子見てみてよお大事に」
そう医者は言って「次の方」と言った。
結局何だったのかさえわからないまま一日目の健診は終わった。
副作用なのかわからないけど目眩と吐き気と口の渇きが芳樹を襲った。
極度の緊張に達したかのような震えは増してく。
「藪医者め俺を殺そうとしてるんだ薬に毒を塗っているんだ」と思いこみ、自体はただ悪化の道を進んでいった。
つづく