釈迦牟尼スーパースター ~仏教のつれづれ~ -119ページ目

手軽に読める律の本が出た(『律に学ぶ生き方の智慧』)

一般向けの律の本が出た! しかもたったの1050円。
律とは、僧団のこと細かな規則、罰則もある”法律”です。
そこから現代人が「生き方」を学ぼうというのだからシブい。
(よく「戒律」と言いますが、戒と律は別物です)


佐々木閑先生は、このブログに度々登場しますが、
もっとも古いとされる(異論もある)初期僧団の律
「パーリ律」を研究している仏教学者さん(花園大学教授)です。


さっそく買ったけれども、時間がなく、読むのはこれから。
でもきっと面白いよ!

前に、佐々木先生の律についての本『出家とは何か』に触れましたが、
「くしゃみをしたら周りはどう反応するか」などという規則まであって笑いました。
http://ameblo.jp/nibbaana/entry-10843490097.html
そこから、どう「生き方」を学ぶのか、楽しみです。


<新潮社のサイト>==========================


『律に学ぶ生き方の智慧』 


「本当にやりたいこと」を実現するには、どうすればよいのか――? 
日本仏教から失われた釈迦の教え「律」には、現代社会を幸せに生きるヒントが隠されている。
理系出身の仏教学者が、古代インドの宗教界から、

現代日本の科学や政治の問題まで、縦横無尽に行き来しながら、

「律」に秘められた釈迦の哲学をわかりやすく読み解く。


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日本では、三蔵(経・律・論)のなかで経(いわゆるお経)は
なじみが深いですが、律はほとんど関心を持たれていません。
というのは、日本は国家政策で仏教を取り入れたので、
僧団が国の法律と違う独自の法律を持っているのは困るということで、
律は無視したらしいんですね。


ですが、仏教は机上の空論ではなくて、実践哲学なので、
実は「行動規範」を決めた律に真髄がある、という人もいるのです。
それに、律は単に規則が羅列されてるのではなくて、
お経に書かれている教えもたくさん含まれていて、仏教ファンなら、
どうも「律に手を出して一人前」なのではないかと私は睨んでいるのですが。


今日買って、あとがきをパラリと見たら、編集者への謝辞がありました。
佐々木先生の著書をすべて読み、講演にも全参加、大学がある京都へも

足繁く通って、口説き落として書き下ろしてもらったんだそうです。
わたしも著書と最近の講演はクリアしてるけど、京都まで通ってはいません。

世の中、物好きっているものですね。

しかも企画が社内で通るとは、新潮社の底力を感じましたね。


釈迦牟尼スーパースター ~仏教のつれづれ~ 「律」に学ぶ生き方の智慧 (新潮選書)



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復興を願うスマナサーラ長老のパーリ語読経(5月7日)

今日、東京は雨です。

原爆の放射能を浴びた雨をタイトルとした映画『黒い雨』で、

目を見張る演技を見せたスーちゃんは亡くなってしまいました。


5月7日に日比谷公会堂で、被災した方々に祈りを捧げる

スマナサーラ長老による『慈悲の瞑想と祈りの集い』が開かれるそうです。


私も何度かパーリ語での読経を聴きましたが、

音楽として、というと語弊がありますが、音調が素晴らしいのです。

日本のお寺で聴く読経は、わりと一定した音程に思われますが、

パーリ語読経の節回しは独特で、乾いた細胞に染み渡るようです。

最近では、密教の声明のコンサートなどもあるようですが、

パーリ語読経を聴くためだけでも、この集いは行く価値があると思いますよ。


日本テーラワーダ協会のHPには、

見上げたことに、その音声ファイルがあります。


慈悲のお経「Metta Suttam」

http://www.j-theravada.net/sutta/Metta_Suttam.html


そのほか、いろいろなお経のファイル

http://www.j-theravada.net/sutta/index.html


以下、イベント情報です(出版社・サンガのメルマガからコピペ)。


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【1:イベント】
【慈悲の瞑想と祈りの集い】
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東日本大震災で様々なことが起こりました。
それからサンガなりに思案し、『慈悲の瞑想と祈りの集い』を開催することにいたしました。 東日本大震災で被災された方々のために集う会です。前半にスマナサーラ長老の説法、後半に参加者全員で慈悲の瞑想を行います。【ブッダの日常読誦経典[完全版CD BOOK]】 をもとに慈悲の瞑想、お経をあげます。
当日、簡易版を用意いたしますが、数に限りがございます。既にお持ちの方は御持参下さい。
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■日時:2011年5月7日(土)12:30開場 13:00開演(15:00終演予定)
■会場:日比谷公会堂
■出演:アルボムッレ・スマナサーラ 
■参加費: 無料
■予約: 不要 
*2000人の入場が可能です。ご友人・お知り合いをお誘い合わせのうえ奮ってご参加ください。整理券はございません。先着順となります。
■問合せ:サンガ 電話 03-6273-2181
※当日、お手伝いいただけるボランティアスタッフを募集しております。下記リンクよりご確認ください。
http://www.samgha.co.jp/products/spcontents/jihinomeisou20110507.html
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【ブッダの日常読誦経典[完全版CD BOOK]】 
ISBN: 9784904507797 C0015
定価[本体3500円+税]
著・アルボムッレ・スマナサーラ
http://www.samgha.co.jp/products/shinkan/bu_kyouten.html



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宇宙・生命の起源と仏教(科学と仏教の接点・第6回)

わたしが第1回から通っている東京禅センターの公開講座

「科学と仏教の接点」、第6回が開講されます!

前回の、湯川先生とのお話は、まるで歯が立たないわからなさでしたが、

(先生たちのせいでなく、わたしの脳みそのせいです)

わからないなりに毎回至福の時間を過ごしております。


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「第6回 宇宙の起源 生命の起源 そしてヒトの起源 パート2」


釈尊が創成した本来の仏教は、想像する以上に合理的なものであり、世界宗教の中で科学と対等に肩を並べることが出来るのは仏教だけであるといえます。科学はどのような方向にむかっているのか?仏教は何を目指して活動して行くのか?感覚を信じることへの危うさを示す脳認知科学と現実をありのままに受け止める仏教。相互の役割をどの様に補完していくかを明らかにしていきます。大好評継続中!



【日 程】

平成23年5月28日(土) 午後1時30分~5時

【講 師】 湯川 哲之(総研大名誉教授)
  斎藤 成也(国立遺伝学研究所教授(総研大,東京大学大学院教授を兼任))
  佐々木 閑 (花園大学国際禅学科教授)
【会 場】 龍雲寺本堂
【会 費】

1000円

【内 容】

お釈迦さまの考えた仏教(原始仏教)は極めて論理的で、現代の科学とも思考の方向性を共有するところも見られます。当講座は花園大学の仏教学者、佐々木閑先生より最先端の科学者をご紹介いただき「科学と仏教の接点」を探っていきます。脳科学・カオス・宇宙・生物と様々な分野の先生方の最先端のお話や佐々木先生の仏教学との興味深い対話が聴講できます。

【申込方法】

受講証をお送りいたしますので1)郵便番号 2)住所 3)氏名
を明記して、メールかFAXかハガキでお申し込みください。
定員150名(先着順)定員になりしだい締め切らせていただきます

東京都世田谷区野沢3-37-2 龍雲寺


前回講座のようす

http://www.myoshin-zen-c.jp/event/science_and/20101030/rep1.htm



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