
私の『東御廻り』の最終は、あの有名な『斎場御嶽』です。ガイドを予約して行きました。史跡を巡る時はできるだけガイドをお願いする様にしています。その方が見所や裏話などがわかって面白いからです。1回目に予約した昨年度の今頃、急に体調が悪くなり、ドタキャンしました。2回目に予約しようと思ったら、工事で三庫理(サングーイ)まで行けないということがわかり、予約を延期して、今日やっと行くことができました。
しかし、今もウローカ(斎場御嶽に入る前にみそぎを行った所)へは入れません。そして、ガイドさんから聞いたのですが、道を珊瑚道にする工事がまだまだ計画されている様です。工事前は道が土の道で雨が降ると水はけが悪くて危険だったため、石灰岩の石を敷き、周りに珊瑚を蒔いた水はけも見た目も良い道に全ての道を変えて行く計画です。
この道の工事もだけど、『斎場御嶽』に行くと、その観光化の歴史が伺えます。2000年に『世界遺産』に指定される前までは、『斎場御嶽』の近くの小さな駐車場に車を停めて、入場料などなく、祈りのための場所(本州で言ったらお墓参りみたいな)で、地元の人が訪れる所だったのです。また一般の人は『御門口』(ウジョウグチ)でお参りして、中には入れなかったそうです。それが今では観光地化され、大通り沿いの駐車場ができ、入場料を払って『斎場御嶽』まで歩いて行きます。入場口には建物も小さいですが建てられました。昔は、『御新下り』のための建屋を建てるための広場だったそうです。また、有名な三角岩の『三庫理』は、コロナ前は、岩の下をくぐることができ、『チョウノハナ』も拝むことができたそうです。私は20年位前から沖縄に毎年訪れる様になったのですが、残念ながら『斎場御嶽』には導かれませんでした。だから、生まれ変われると言われる岩をくぐることはもうできません。
『斎場御嶽』に行くと、沖縄の宗教についても分かってきます。日本には、現在色々な宗教があります。沖縄にもキリスト教から創価学会などいろいろな団体が来て、立地のいい所にもめちゃ立派な建物を建てています。しかし、沖縄の昔からの信仰は、沖縄神道、自然崇拝です。『御嶽』『拝所』と言われる所を訪れると、人間が作ることにできない自然が創ったものを祀っています。例えば、『斎場御嶽』の『大庫理』『寄満』『アマダユルアシカヌビー』『シキヨダユルアマガルビー』『三庫理』などの拝所は、大きな岩が洞窟を作りかけている様な形、大きな岩から鍾乳石が垂れ下がる形、大きな岩が作る三角のトンネルなどの不思議な岩々。他の場所でも『シルミチュー』なども鍾乳洞の一部の様な岩、干潮に時だけ歩いて行ける岩の島など、どれも見ただけで圧倒される自然が生んだ不思議な存在。これが沖縄の自然崇拝。
そして、面白いのが、こうした神聖な場所には女性だけが入ることができる『男子禁制』の場所だったと言うことです。だから、琉球王国時代の王様は、『斎場御嶽』にお参りに入る時は、着物の合わせを女性合わせにして入ったり、中には女装をして入った王様もいたそうです。ちなみに本州の仏教の所要地は、沖縄とは反対に『女子禁制』です。女性は汚らわしいと言われていたのに対し、沖縄では神とこの世を繋ぐ存在として崇められていたのです。
これで、私の『東御廻り』は完成です。この『斎場御嶽』では、琉球王国時代に『聞得大君』の『御新下り』と言う儀式が行われていたのですが、現在、『南城祭り』の折に再現されているそうです。次は『御新下り』を見に行きたいと思います。
「三庫理」2026.3.20
