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それは、本能を、刺激する、の、関連記事 2008年06月06日
子供の頃,目に触れた、見ては行けない感じのモノ。
なにか、隠された秘密の匂いのするもの。
どきっとする、残酷な、マンガの中のワンシーン。
そういったモノは、秘密の気配のままで、どこか、わたしの一部になっている。と、いう気がする。
そして、そういうモノにふれたことは、決して悪かったこととは思わない。
子供ながらにして,自分の中で,噛み砕いて、理解している。
昔は,TV番組なんかでも、規制はさほど強くなかったのだろう。
エスカレートして、70年代半ばの頃が,一番、ハダカなどはばんばん出ていたように思う。わたしなどは、宵っ張りだったので、小学校の頃から、父が見ているイレブンPMを、父と一緒に眺めていた。
ショーケンが、まだ、ギラギラしていた、「傷だらけの天使」なんかは、有名どころの女優さんを、いつのまにか裸にしていた。わたしが覚えている限りでも,川口晶、緑魔子、中山麻理、江波杏子、桃井かおり、坂口良子もっといたかな? それも、8時か9時くらいからの、ドラマだったんではないか?
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=267898091&owner_id=3088979
銭湯が舞台の、「時間ですよ!!」なんかでも、サービスショットが必ずあって、きゃーっ! とか言いながら、必要ないのに湯船から、裸でたち上がる、エキストラなんかがいた。(これは、芸能人水泳大会でも同じだ。)
必殺仕置き人とか、木枯らし紋次郎とかの暗い系時代劇も、拷問シーンとか、残酷な場面も、かなりあったように思う。主役が最初にボコボコにやられて、その後復活して悪いヤツをやっつける様には、かなり、コーフンしたものだ。
そんなふうにして、多少、変態にも育っているが、一般的に暮らせるほどには、ちゃんと正常に、大人になった。
だから、子供に見せたくない、悪影響を与える。と、言って、世の中にある、裏側の部分に、全部フタをするってのは、どうなんだろうか? と、思う。
そんなことをしても、隠し仰せる物でもなく、子どもたち本人ですら、抱えているモノなのだから、まったくソレに触れさせないで、成長させることも、ある意味ひずんで来るような気がしてならない。どこかで知っていかなくてはならないのだし。
今日の朝日新聞に、横尾忠則の展覧会を観賞する小学4年生向けの、「美術鑑賞教室」が、急遽中止されたという記事を見た。
横尾忠則は、グラフィックデザイナーとして、世界の寵児として喝采され、その後、突然引退宣言をして、画家となった、天才である。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=355633817&owner_id=3088979
斬新な構図、時代を切り取った、鋭い視線。大胆な色彩感覚。
現在は、時間を自らコントロールする、と言って、納期のある仕事はまったくやらない。隠居宣言をした。70歳。見るからに若い。
企画展が始まって間もなく、過激ではないか。の声が上がり、中止になったという。作品の中に、裸体の女性や、男女の性交を描くもの、ナイフを持つ少年などが点在していたからだと言う。変更された物は、ファーブル昆虫記の世界。ウウム。
日本の教育の在り方って、なんとなく、的がはずれている。と、思った。
きれいなモノや、正しいモノばかり見せたら、子供はりっぱに育つのだろうか?
子供にだって、子供なりの感性で、いろんなものを捉えていける。
物事に陰と陽があることだって、4年生なら、とっくにわかっているはずだ。
何が描かれているからではなく、面白い、興味深いと、大人が思うモノを、与えてあげればいいのだ。( 教育的に、見せる物を選ぶのではなく。)
大人が面白いと感じるモノは、子供だって、わからないながらも、面白いと、感じるのだろう。
感じた中で、子供の感性は成長するのだと思う。
つまりは、子供は、小さな、オトナ、なのである。