花澤シリーズVOL5 花澤葉子の町内裁判で大騒ぎ
STORY
偶然に似てしまった?俳句!いやどちらかが、盗作した?花澤の関与先の河村さんと、スーパー小学生の対決はなんと町内での擬似裁判、なんと花澤が弁護人、そして、小学生側から出てきた弁護人はゆたちゃんこと西河だった。今回のお勉強ネタは著作権、テイストは「裁く」
師弟の対決に花澤はとっておきの作戦で挑むが・・・
今回は、俳句をどっちが盗作したかと言う内心の問題なので、直接証拠は出てきません。
よって裁判では、自分の擁護する方がいかに誠実か?逆に相手側がいかに不誠実かを証明することになります。
CAST
名探偵っぽい花澤葉子
99の矢部テイストの西河先生
のっち中岡のイメージで書いた 河村行雄
スーパー小学生 棚田星羅
高畑先生
鳥谷刑事
前田記者
吉見さんと相川さん
宇賀神先生
主婦 竹内さん
小学生 鈴木友
***花澤葉子の町内裁判で大騒ぎ11***
STE11 第二回証人調べ 河村行雄側
花澤です。スギちゃんじゃありません!って誰も聞いていないか?
証人調べは二回目に入り、切り札を出します。
お願いした主婦の竹内さんは下を向いて部屋に入ってきました。
宣誓も小さな声で、震えてました。
なかなかしゃべれないので、私が誘導したんです。
「それで、竹内さんの家は棚田さんの家に近いんですよね」
「ハイ」
「それで、なかなか、棚田さんの家の主宰のホームパーテイに入れてもらえなかった・・・」
すると、竹内さん目に涙を浮かべてついに堰を切ったように話し出したんです。
「ハイ、それは、うちは主人も大した仕事している訳じゃないし、私も高卒でばかですよ~でも、近所でわたしんちだけが仲間はずれだったんです」とここで、星羅ちゃんより、両親の方が顔色が変わったんです。
傍聴席も皆、し~んとして聞いています。
「それで、ある日・・・いや、うちのエリアは、ゴミだしは第2第4の金曜日朝って決まっているんですが、木曜日の夜にごみを置こうとしていた星羅ちゃんを見つけたんです、基本夜はだめなんです。カラスがゴミ袋やぶってぐちゃぐちゃにしてしまうんです。
それで、注意しようとしたら、恐い目で私を睨むんです。私何も注意できなかったんです。」
ここで、星羅ちゃんも少し顔色が変わったんです。
竹内さんも、下を向いて涙をぽろぽろこぼしだしたんです。
場内は変な雰囲気になってきました。
竹内さんは搾り出すように「わたしんちは、来週、岡山倉敷に引越しするんです。子供にまで馬鹿にされたまま、逃げるように引越ししたくなかったんです・・・」
宇賀神裁判官もなんか神妙な顔で、西河さんに聞いたんです。「反対尋問をどうぞ~」
「竹内さん、あなたは今、馬鹿にされたまま引越ししたくなかったと言われた。
それは、引越ししないんだったら証言しなかったとも聞こえます。
それはつまり立つ鳥後を濁さずの逆のことをやっているんじゃないですか?」
私も、西河さんに反論しようとしたんです。でも、それ以上の大きな声で、竹内さんが「わ~ん」と泣き出したんです。
私が竹内さんを介抱して会議室の外に出しました。
とりあえず今までの裁判の流れは変えることが出来たのではと思ったんです。
続く
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