花澤シリーズVOL5 花澤葉子の町内裁判で大騒ぎ
STORY
偶然に似てしまった?俳句!いやどちらかが、盗作した?花澤の関与先の河村さんと、スーパー小学生の対決はなんと町内での擬似裁判、なんと花澤が弁護人、そして、小学生側から出てきた弁護人はゆたちゃんこと西河だった。今回のお勉強ネタは著作権、テイストは「裁く」
師弟の対決に花澤はとっておきの作戦で挑むが・・・
今回は、俳句をどっちが盗作したかと言う内心の問題なので、直接証拠は出てきません。
よって裁判では、自分の擁護する方がいかに誠実か?逆に相手側がいかに不誠実かを証明することになります。
CAST
名探偵っぽい花澤葉子
99の矢部テイストの西河先生
のっち中岡のイメージで書いた 河村行雄
スーパー小学生 棚田星羅
高畑先生
鳥谷刑事
前田記者
吉見さんと相川さん
宇賀神先生
主婦 竹内さん
小学生 鈴木友
***花澤葉子の町内裁判で大騒ぎ10***
STE10 第一回証人調べ 棚田星羅側
さて、今回は棚田星羅ちゃん側の証人の番です。ああ~花澤葉子です。
証言台に立ったのは鈴木友君という、星羅ちゃんと同じクラスの生徒さんでした。
担任の高畑先生が心配そうに見ていました。もちろん小学生であっても「真実を述べます」の宣誓つきです。
でも、ここまでは、私の予想通りだったんです。
「星羅ちゃんは、クラスの人気者です。
この前もクラスで苛め問題が出て、クラス会でクラスの先頭に立ってそういうことはやめようって言ってくれたんです。
そんな星羅ちゃんが、人の真似するなんて考えられません。・・・」
って星羅ちゃん賛美の言葉が続いたんです。
皆、納得顔で聞いていましたが、宇賀神裁判官が私に「花澤弁護人、反対尋問はありませんか」って聞いたんで、ちょっと残酷かなって思いながらも、ついプロ意識が出て、私、質問したんです。
「星羅ちゃんは男子生徒に人気あるって聞いたんだけど、鈴木君も星羅ちゃんのこと好きなのかなあ~」
この質問に鈴木君が顔を赤らめました。会議室内、ざわつきます
西河弁護人は当然立ち上がり、「裁判長、今の質問は本件と全く、関係・・・」
と当然の反論をしようとしたんです。でも、私、予想外だったんです、今の小学生がそんなに機転が利くなんて・・・
その西河弁護人の言葉を片手を上げ、制して、小学生の鈴木証人が言ったんです。
「黙秘権を行使します。」って
続く
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