花澤シリーズ5 花澤葉子の町内裁判で大騒ぎ12 第二回証人調べ 棚田星羅側  | 千の扉

千の扉

コンサルタント西河豊のSTORYを中心としたグログ

花澤シリーズVOL5 花澤葉子の町内裁判で大騒ぎ


STORY

偶然に似てしまった?俳句!いやどちらかが、盗作した?花澤の関与先の河村さんと、スーパー小学生の対決はなんと町内での擬似裁判、なんと花澤が弁護人、そして、小学生側から出てきた弁護人はゆたちゃんこと西河だった。今回のお勉強ネタは著作権、テイストは「裁く」

師弟の対決に花澤はとっておきの作戦で挑むが・・・

今回は、俳句をどっちが盗作したかと言う内心の問題なので、直接証拠は出てきません。
よって裁判では、自分の擁護する方がいかに誠実か?逆に相手側がいかに不誠実かを証明することになります。


CAST

名探偵っぽい花澤葉子

99の矢部テイストの西河先生

のっち中岡のイメージで書いた 河村行雄

スーパー小学生 棚田星羅

高畑先生

鳥谷刑事

前田記者

吉見さんと相川さん

宇賀神先生

主婦 竹内さん

オタク 布山次郎


***花澤葉子の町内裁判で大騒ぎ12***




STE12 第二回証人調べ 棚田星羅側 


カラ元気の花澤です!
竹内さんの証言はとんだ愁嘆場になってしまいました。
でもいいんです、証言で棚田サイドを攻めたことによって、ワンポイント取ったような気がしたんです。

次は、棚田側の最後の証人です。私予想したんです。多分、証人は傍聴席にいる高畑先生じゃないかって・・・
先生さっきから何か言いたそうにして立ち上がっては、言葉飲み込んで座っていたんです。
でも、甘かったんです。いや、西河先生を甘く見すぎていたんです。
最後に、河村さんに似た、ちょっと陰気そうな男が会議室に入ってきたんです。
場内ざわつきました。「誰だ?」って、

今までの人は傍聴人も町内の人だけに皆知っていたんです。
西河先生がにやけて聞きました。「河村さん、この人に見覚えありませんか?いや、ないかもしませんね?今日、急遽広島県から来ていただきました。」と言うと証人が証人席で「布山二郎です。」と名乗ったんです。その時、ちょっとだけ、河村さんの顔色が変わりました。そして、小さな声で「まさかっ」って言ったんです。

すると布山さんが河村さんを指差し、「この男、私が、ネットオークションに出品したガンダム3の人形を落として代金を払ってくれないんです、皆さん何とかしてくださいっ」って言ったんです。

すると、河村さんも口から泡を飛ばしながら「おまえ、HNネーム、ガンタレか!ち、ち、違うんです、こいつが、私の出品したスーパードルフイン レイコを落として金を払わなかったんが先なんです。」「そんなの嘘です!」となじり合いが始まったんです。
もう2chのように、「ぼけっ」とか「あほ~」とか、子供のけんかです。場内の人は呆然、唖然です。

ゆたちゃん、いえ、西河先生も笑ってました。
私、もうどうしようもなく、隣の河村さんの太股をつねったんです。それで河村さんはっとして、裁判官や傍聴人席を見て、、つばを飲み込んでやっと黙ったんです。

その時分かったんです。西河先生のさすがの戦略が!
多分、西河先生は、河村さんが引き篭りがちだって聞いて、ネットで何かトラブル起こしてないか検索したんです。

やり方は、多分、「河村行雄 A」と2つの言葉をかけて、Aには「ばか」とか「トラブル」とかを入れて検索したんです!
それで、布山さんが河村さんを非難することを書き込んでいるのを検索で探し出したんです。
宇賀神裁判官が「花澤さん、反対尋問は?」と聞かれ、私「では、布山さん、そのガンダム3人形とスーパードルフイン レイコとどっちが市場価格は高いんですか?」って聞いたんです。布山さんは、「うっ」と詰まりました。

この質問、半分はいい質問だったんですけど、半分は失敗していたんです。そんな質問、事件の当事者にしちゃいけないんです。
その時、思わぬ助け舟が会場から出たんです。

傍聴席から手が上がったんです。「あの~裁判長、いや、私、向日町警察署で刑事しています鳥谷と申します。不規則発言お許しください。今の質問の答えは第3者の方がいいと思います。刑事をしていますと、プレミア物や、故買品に関する事件やトラブルが多いんです。

私の過去の経験からは、スーパードルフインの方が圧倒的に高価です。髪の毛からして、本物っぽく作りますので、素材に原価が掛かっているんです」と言ってくれたんです。鳥谷刑事さん第3者って、うまく機転を利かしてくれた。ってまだ、第3者か?プロポーズされた訳じゃないし・・・これで、布山さんはがっくりを腰を下ろしました。私何とかまとまってほっとしました。

そこに、宇賀神裁判官の「では双方弁護人、最終弁論してください」と最終ゴングを鳴らす言葉がありました。

続く







西河の小説 全FILEは ここ