S1000RR クイックシフター 確認と調整 | niigatakoura バイク日記

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GSF1200SとS1000RR

長年付き合い惚れ込んだGSFと乗ってみたかったS1000RR。
自家用車はスズキソリオと便利な日産NT100クリッパートラック。

前回の記事の続き。クイックシフターの不調について一つずつ確認。
考えられる原因としては
①シフトセンサーの故障、クラッチスイッチの故障、各所断線、ECUの故障。
②物理的な各所調整の詰めの甘さ。
③ECU設定の間違い。
追記
④ECUカプラーの接点接触状態。
⑤バッテリーターミナルの緩み。
 
まずは②の調整から。
クイックシフターが作動するにはクラッチレバーが握られていないことが条件であり、それを電気的に拾うためにクラッチレバーのところに握った際と離した際で作動するマイクロスイッチが二段一組で付いています。
テスト的に
コードを一時短絡してみるやり方と、スイッチ裏の金属プレートを90度まわしてスイッチが入った状態を物理的に作ってやるやり方、手でレバーを手前に押し出してスイッチを入れあげる方法があるようですが、まずは基本であるワイヤーの張り調整をしました。
このS1000RRはクラッチの遊び量がすごく少なく指定されていて、エンジン冷間0.5とか1mmだったはずで、正直わたしの好みではないですが、これを少なめギリギリまで遊びを詰めてみました。このマイクロスイッチが遊びに対して微妙な反応をするらしいとのこと。前回はスイッチ自体の動作確認のみをしただけでした。
 
次にシフトリンク関係が直角であること。
シフトセンサーに力が加わってシフトアップとダウン操作を感知するわけですが、効率よく作動させるにはリンク関係が直角であるのが理想だといいます。これをチェックしてみました。
クラッチレバーもステップも純正から社外品に換えてあるんですが、ウエブの情報を見て回るとまずここをしっかり調整しなさいということのようです。わたしはそんなシビアなものだとは思わず安易に考えていました。
 
シフトペダル側と上のエンジン側のリンクが直角であるか調整。
 
上のリンクはオッケーでペダル側がわずかに鋭角でした。ロッドを調整して長さを詰めただけでは爪先側のペダル位置が下がってしまうのでブーツとの操作角度が変わってしまいます。これはバックステップ自体を穴一つ下げて帳尻を合わせました。
そしてもう一つ、ロッドのロックナットを閉める際も、センサーを左右に首を振って回してみて遊びが一番出る、つまり無理がかからない位置でロッドを固定しました。
 
これで試乗。直らなかったら次のチェックである断線やスイッチ不良の点検になりますが、
良かったです。復調しました。
交換したWAKO'Sのオイルとの相性もいいし、
街中を流す速度レンジでもスコスコとギアチェンジ。やはりクイックシフターは気持ちがいいですね。
 
まだ経過観察ですが、今回は皆様へお騒がせしたようですみませんでした。
 
追記
※実はこのあとも不調が出ます。原因は多岐にわたりますので厄介なようです。