美しい絵で温かい雰囲気でお話が進んでいきますが、、読み終わったあとには、
はぁーーーー。そうかぁ………
ってなる絵本。
焚き火調理の話
焚き火のもつリラクゼーション効果とかはちょっと置いておいて…
ひとって、
何かの出来事に、感情が乗っかるから、
体験として
その人の中に深く残っていくそうです。
他の人から見たら大したことのないことでも、
「小さい頃、夏にあのお店でアイスクレープを買ってもらったなぁ」などが、ふと思い出されるのもそういう話。
さらにそのときに
より五感を使っている方が
残りやすいとのこと。
肌を通して感じた太陽の暑さ
セミの声
お店から香る甘い香り
舌を通して感じたクレープのアイスのひんやり感
出来事+五感+感情
その人にとってオリジナルの物語として、
色濃く残っていく。
子どもたちの焚き火調理も、たくさんの五感と感情を伴った体験です。
それから、思考力、先を見通す力、想像力、コミュニケーション能力、ほんとに複雑な活動…。
食べたいものを選ぶ
必要な材料を考えて揃える
切る、混ぜる、焼く
そして、
仲間と一緒に食べる。
栄養を体に取り入れるだけじゃない、
生きた体験。
同じものを作っても、同じストーリーにはならない不思議。
火がつかなかったり、
焼き芋が生焼けのときだってある。
それさえも「失敗」ではないんです。
ほとんどの子は笑い話に変えて楽しんじゃう力を持っているんです。
(親はガッカリしちゃうけどね、そこが本題ではないんですね)
そんな経験の積み重ねが、
子どもたちの生きていく力になると信じて、
焚き火調理を大切にしています。
「美味しいものを完成させる」だけが目的じゃないんです
そして、実は、焚き火で定番の焼き芋ってなかなか難しい
いちばん簡単なところからいくと…
食パン、焼きおにぎり…
なんならお弁当に入っている卵焼きやお肉を温めるところから
それだけでも十分、経験です
これでさえ、失敗することあります
シンプルに肉を焼く、魚を焼く、野菜を炒める
卵だけでも、ゆで卵、目玉焼き、卵焼き、スクランブルエッグ、
一つのものがこんなに形を変えるっていうおもしろさ。
鍋で
味噌汁、ご飯、ゆで卵、
いつ調味料を入れるんだ?
「完成」はいつなんだ?
カレー、豚汁、うどんは味噌汁の応用でいけるかな。
慣れてきたら
混ぜご飯、炊き込みご飯とか。
焼きバナナ、焼きリンゴ、煮りんご
↑生でも食べられるからね。
おもち、あられは、焼けてるか確認しながらできるので、わかりやすい。
そして焼き芋。
↑火を通すと、かたいものが柔らかくなるという経験。そして、急ぐと真っ黒焦げになる。目で確認できない難しさ。
白玉団子や、びわの葉茶、かしわ餅もやりましたねー。
流しそうめんは、子どもだけではなかなかハードルが高いが、おもしろい。
そのままだとしょっぱいですもんね。
まきまきパンも、うまく焼くのは難しいが、とっても面白い
おでんもやったなぁ…。
最近はチップス作りも流行ってます。
チョコケーキは難しかったらしい
自分の手を動かすことで、
何かが出来上がり、
しかもそれを食べて楽しめる。
誰かと一緒に食べる。
「自分が動けば、世界は変わる」
「ワクワクは原動力」
がぎゅぎゅっと詰まっているなぁって思います