イチジクを栽培していて、品種が分からなくなった時、個性的な葉を見ればすぐに判別できそうな気がします。

でも、ちょっと待ってください。

葉の形が同じだから◯◯品種と決めつけるのは、間違いの元ですし、それが原因と思われる品種違いでの苗木販売が実際に行われています。

また、同じ品種なのに、葉の形が写真の物と全然違う。と不安になっている人もいると思います。


イチジクの葉の形は同じ品種、同じ木でも同一ではありません。


日本種とも呼ばれる蓬莱柿はほぼこの形しか出ないので判別しやすいですが。


ビオレソリエスを例に取ると、これだけのパターンが見つかりました。

蓬莱柿に似た、ミトン型。


一般的にイチジクの葉としてイメージされやすい切れ込みの入った形。


ミトン型て切れ込み型のミックス。

 

1枚目の蓬莱柿風の葉がビオレソリエスの葉だとイメージする人にとっては2枚目は別品種に見えるでしょうし、蓬莱柿がビオレソリエスとして流通していても見分けられない事も考えられます。


パスティリエも同じようにミトン型、切れ込み型、中間型の3種類がありました。



海外のサイトを見ると、果実の断面、葉の形などの写真が載り、この品種は果肉は赤で葉の切れ込みは大きいみたいに書かれています。

しかし、葉の形はワンパターンでは無いので、購入した苗木の葉が数枚出てきた時点で、品種違いと特定する事はできないのかな?と思います。


日本で作られているサイトには「葉の形はこれ」と明記されている物は見当たらず、葉1枚を見て品種特定するのは難しい事を、みなさん理解されているのだなとおも。


というのも、昨年イチジク栽培をスタートした頃の私は別の方が栽培しているブログなどを見て、同じ品種なのに、自分の持っている苗とブログに載っている苗では葉の形が全く違うと不安になった事があるからです。

品種特有の葉の形はありますが、切り取る部分によって全く違う品種に見えてしまうのがイチジクの怖さです。

今になっては、理解が深まったのでアタフタせずに見守れるようになりましたが、秋冬から栽培をスタートし、春を迎えて葉が出たら「何かおかしい」と不安になっている人もいると思います。

これから、葉が増えてくるに連れて、その品種特有の形をした葉っぱが増えてくると思うので、もう少し様子を見てやる事をオススメします。