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国際協力・NGO情報ブログ:別館

国際協力やNGOについて興味のある分野の情報をまとめています。

今日からスーダン政府とダルフールのいわゆる抵抗勢力が協議を再開するという情報が入ってきました(ロイター@Yahoo!ニュース記事を参照してください)。もともと先週末に開催予定だった協議が交通の影響で延期されていたそうです。前回の協議では合意に至らなかったのですが、国連の仲介を得て、今回どのような結果となるか、期待をしつつ見守りたいですね。
先日、地球温暖化を巡る京都議定書に参加することを表明したロシアですが、批准法を可決するにあたって、議定書対象期間(2008~2012年)は参加するものの、その後は参加するか否かの判断を留保するという付帯条件を付けていることが報道されました(例えば毎日新聞記事などを参照してください)。

ロシア下院の外交委員長が「我々は、この期間に京都議定書がロシアの利益のために作用すると理解しているが、そうでないことが分かれば、議定書への参加を無条件に辞退する」と語っていることを見て分かる通り、あくまでもそれは環境問題、地球温暖化を巡る問題以前に、これを受け入れることによって受ける利益によってその判断がなされていることが明らかになっています。

ロシアはソ連崩壊により経済力が落ち、産業が衰退。それによって京都議定書が基準とした1990年当時の二酸化炭素排出量と比べて、今では30%もダウン。逆にその分、排出権取引を行うことによって利益を得ることが可能になっている。その後は、どのように規定されるかが不明な議定書において、ロシアは離脱も視野に入れた国策を採ったということです。ロシアの議定書への参加を、今後の世界的な取り組みの中でどのように維持できるか?ということが課題となるでしょう。

また一方で、ロシアの参加を受けて国際的な世論の的になっているアメリカ。しかし、相変わらず「議定書がアメリカにとって現実的なものではない」と不参加を維持することを改めて明言したそうです(こちらも毎日新聞記事(別記事)を参照)。ロシアの議定書参加とそれによりクローズアップされてきたアメリカの動向のカギを握っているのは、やはり来月の大統領選挙なのかもしれません。アメリカの人々がどのような判断を下すか?ですね。

それにしてもロシアとアメリカ。決断の違いはあるものの、基本的に「国家」の枠を飛び越えられない枠組がもたらす現在の世界の問題は基本的に変わりませんね。

(写真は、ボブ・リース著『モルジブが沈む日:異常気象は警告する』(日本放送出版協会)です。)
ロイターの報道@Yahoo!ニュースで、スーダン、ダルフール地方に展開するアフリカ連合(AU)の平和維持部隊に欧州連合(EU)が1億ドル以上出す以降があることが明らかにされました。総額2億2100万ドルが必要とされている予算の半分近くを占めるこの拠出金は明日の委員会会合で最終決定をされる見通しだそうです。

欧州がこれまでアフリカで行ってきた様々な歴史的な経緯を考えれば当然!という気もしますが、欧州の人たちの税金でもあるこの資金が少しでも有益に使われるよう、AUもまた緊張感のある平和維持部隊の派遣ということになりそうです。
今月頭に東京、日比谷公園で行われた国際協力フェスティバルに参加したのですが、初日の仕事を終えて、会場をプラプラ歩いていると、知り合いに捕まってしまいました。テントの1/4のわずかなスペースで出展しているNGO「オックスファム・ジャパン」のブース前でした。小さなスペースにもかかわらず、元気いっぱいのスタッフが、ブース前に「国際協力ビンゴ」を作ってクイズをやっていたり、活動のアピールを行ってました。

ビンゴを見事全問正解させて得意満面にしていると、「Fくん、顔署名をやっていってよ」といわれて説明されたのが、武器の公正な規制を求めるキャンペーン、「コントロール・アームズ・キャンペーン」についてでした。

去年の10月に始まったこのキャンペーンは、アムネスティ・インターナショナルと、オックスファム、そして小火器に関する国際行動ネットワーク(IANSA)が中心になって進めてきました。

年間210億ドルが武器輸出の許可を得て世界中で行われており、小火器(小型兵器と軽火器)においては10人に1人がもっているのが現状で(約6億3900万個)、現在も毎年800万以上の小火器がつくられていて、6割が一般市民がもっているといいます。また160億発の弾丸が製造されています。これらの兵器によって多くの方が犠牲となり(通常兵器全体では毎年平均50万人以上、つまり1分に1人が殺されている)、貧困問題もまたこれと大きく繋がっています(例えば軍事費>社会保障費・教育費など)。<詳しくはこちらにキャンペーンサイト(日本語)があります。>

「コントロール・アームズ・キャンペーン」では、そうした状況を打破すべく世界的なキャンペーンとして動いています。参加の仕方は簡単。皆さんの顔を反対の意思表示として使うのです。題して、ミリオン・フェイス・キャンペーン。デジカメなどで撮った写真で署名をするわけです。そして、2006年に国連で開催が予定されている「武器規制に関する国際会議」に提出されます。

僕もやったのですが、オックスファム・ジャパンのブースで「このメンツにかけて武器を規制」というアピール文を手に署名をしました。近々、HPではケータイで撮影した顔署名もウェブサイトに掲載されるようになるそうです。この問題に関心がある方は、是非参加してみてください!
1980年代半ばにアフリカの飢餓救済活動のためのチャリティー・プロジェクト「バンド・エイド」が復活。正確には新しいメンバーを加えての再結成ですが、当時のヒットソング「Do They Know its X'mas?」の2004年バージョンを来月レコーディングするそうです(記事はこちらの産経新聞ウェブサイトを参照してください)。

ボブ・ゲルドフが呼びかけ、ポール・マッカートニー(ビートルズ)やボノ(U2)、またフィル・コリンズデヴィッド・ボウイカルチャー・クラブなどが加わったのが、84年当時のメンバーでした。エチオピアを中心としたアフリカの飢餓救済プロジェクトであったバンド・エイドは、マイケル・ジャクソンなどによりアメリカで「USAフォー・アメリカ」の結成、そして「We Are The World」のヒットに繋がりました。またその後1985年7月に両者は共にロンドンとフィラデルフィアで「ライヴ・エイド」を開催しました。

新しい「バンド・エイド」は、メンバーにコールドプレイダークネスロビー・ウィリアムズなどが参加する予定だそうで、イギリスで売れないはずはない!という布陣になってますね。

バンド・エイドの曲の邦訳は言わずもがな「彼らはクリスマスなのを知っているだろうか?」ということです。「クリスマスというキリスト教色が強いものをアラブ系民兵と土着宗教&キリスト教徒との争いに対して出されても!」という意見もあるでしょうが、スーダンで起こっていることを欧州の人々や、世界中の洋楽ファンに知ってもらうという意味では非常に意味のあることだろうと思います。

ちなみにアメリカの大統領選挙もそうですが、海外でのこうしたアーティストの動きと比べて、日本ではなかなかそうも行かない状況が続いています。なかでもミスチルの桜井やグレイのタクローなどの環境問題への取り組みは異端とも見られがちです。ただ、環境問題という政府や自治体と一歩間をおいた第2世代の邦楽アーティストから、くるりシロップ16gのように、こうした世界の動きに敏感に自らの音楽制作にも反映させている第3世代ともいえる若いアーティストが出てきていること、そしてそれを支持するリスナーが徐々に増えてきたことは素敵なことだと思います。そして、それは、こうした取り組みを行うアーティストの第1世代と言える坂本龍一など、先見性のある国際的な視野を持つ先人が居たことも大いに関係しているだろうと思います。

皆さんは、こうした動きにアーティスト、特にミュージシャンが関わるということにどう思われますか?