Life in the Lone Star State -30ページ目

シニアアソシエイトに求められるもの

今日は気になったこの記事を。

Why Do Firms Throw Away Good Associates?

アメリカの大手ローファームでは、単に有能なだけのアソシエイトはいずれ解雇されてしまい、Rainmakerたる存在でなければ事務所に残ってパートナーになることはできないというのが現状で、それに対して、それがあるべきローファームのモデルなのだろうかという問題提起をしています。(Rainmakerというのは、雨が降るように事務所にお金を降らせることができる弁護士という意味で、昔このタイトルの映画もありました。内容は忘れましたが結構いい映画だった気がします。)

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ローファームにとって有能なアソシエイトを雇っているメリットというのは、内部的にはパートナーよりも安い単価で仕事をし、外部的にはパートナーのレートでリーガルフィーを請求することで、利益を最大化できるという点にあるとこの記事では述べられています。(アメリカのファームはこんな請求やってるんですかね。。)この既存のローファームのビジネスモデルでは、仕事が溢れているときはうまくいくのですが、景気が後ろ向きになってくると、このようなアソシエイトは寧ろお荷物的な存在になって、解雇という方向になりやすいということです。代わりにもっと単価の安い新人弁護士を雇ってより経費を安くするということです。(ちなみにこちらの大手ローファームのアソシエイトの給料はほとんど固定のようです。)

不況になればリストラをするというのは弁護士業界に限った話ではありませんので、ローファームのビジネスモデル特有の問題とは思いませんが、単に与えられた仕事を卒なくこなせるというだけでは十分ではないというのは示唆に富んだ話だと思います。弁護士の仕事もリーガルサービスを提供するという意味では一種のサービス業なわけで、いかに依頼者の心を掴んで、仕事を取ってくるかという一般のサービス業の人達が多大な時間と労力を費やして行っているいわゆる「営業活動」の重要性というのも、今後日本でもさらに増していくことになるんだろうなと思います。